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【前編】「2.5次元」の世界と共に成長するトップランナー 俳優・荒牧慶彦さんにインタビュー

DEPACO編集部
エディター 高梨
2023/06/04

舞台やテレビで活躍されている、今注目の美容男子にインタビュー。それぞれの、仕事や美容への向き合い方、美容ルーティンに迫ります。

今回のゲストは2022年に俳優デビュー10周年を迎えた、2.5次元界のトップランナーである荒牧慶彦さんです。「2.5次元」ステージの黎明期から活躍し、舞台『刀剣乱舞』の山姥切国広役など、人気作品に数多く出演し続けています。個人事務所を立ち上げ、社長も務められている荒牧さんの、2.5次元の世界に対する想いについてお話を伺いました。

01
俳優デビュー10周年を迎えられました。「2.5次元ステージ」に出演され続けている理由を教えてください。

子どもの頃からゲームやアニメ、漫画が大好きだったんです。フィギュアを集めて、自分のオリジナルストーリーでキャラクターを戦わせて遊ぶような少年で、その世界の人になりたいという想いが強くありました。僕は2.5次元が本当に大好きですし、「2.5次元俳優」はやりがいもあって、お客さまに感動を与えられる職業だと思っていて、“天職”だと感じるほどぴったりハマっています
僕は大学を卒業してからこの業界に飛び込んだんですが、俳優として生き残っていくためにはどうしたらいいかと考えている頃に、ミュージカル『テニスの王子様』に出演することになり、2.5次元の素晴らしさを実感しました。その頃は「2.5次元」という呼び方もなくて「原作もの」と呼ばれていましたが、この世界でやっていきたいという想いがどんどん強くなり、ここまで続けてきました。

俳優デビュー10周年を迎えられました。「2.5次元ステージ」に出演され続けている理由を教えてください。

02
2.5次元の役を演じる時、どんな役作りをされていますか?

その作品を愛することが大切だと思っているので、まずアニメを観ますし、漫画も読みます。今でも食事の時にアニメを観るぐらい好きなので、知らない作品でもまず楽しむことから始めます。
アニメ化されている作品は声優さんの声や喋り方がすでにファンの方になじんでいるので、役作りの一つの情報だと考えて、できるだけ踏襲するように心掛けています。「2.5次元ステージ」は“ものまね劇”と言われていた時期もありましたが、声や喋り方はそのキャラクターの“重要なパーツ”。そのキャラクターを表現するには欠かせないものであり、表現の一つだと思うんです。でもただまねをしているだけでは、舞台化する意味がない。僕たち俳優が演じることで、より真実味を増すこともあると思っていますし、僕が演じるからこそ、このキャラクターが生まれている、ということも大事にしています。

03
2.5次元以外の役作りで意識されていることはありますか?

原作などがない作品の時は、これまで演じてきた役の引き出しが僕の中にあって、その引き出しからちょっとずつ取り出して調合するイメージで役作りします
この世界に長く携わっていると「2.5次元って何ですか?」という質問を受けることがありますが、あくまでエンターテインメントの一つですし、“2.5次元だから”というくくりはそんなに存在しないと思うんです。「2.5次元ステージ」を観たことがなくて区別されている方もいるかもしれませんが、僕はそんなに区切らなくてもいいのにと思っているので、2.5次元以外の役だからといって、とくに意識せずに役作りしています

2.5次元以外の役作りで意識されていることはありますか?

04
これまでの作品で難しかった役はありましたか?

以前、関西の芸人さんの役を演じたことがあったんですが、やはり方言やニュアンスを表現するのは難しかったですね。僕は東京出身なので、関西弁の表現には試行錯誤しましたが、やりがいも感じました。
それから舞台『ゲゲゲの鬼太郎』はプレッシャーを感じた役でしたね。鬼太郎は国民的なキャラクターですし、時代によって声優さんもビジュアルも変遷しているので、現代における鬼太郎のイメージを大事にしながら、舞台ならではの『ゲゲゲの鬼太郎』を作りたいと思っていました。でもあまりにもこれまでのアニメの雰囲気を逸脱してしまうと『ゲゲゲの鬼太郎』の舞台化ではなくなってしまうので、そのバランスを取ることは難しかったですし、強く意識していました。

05
荒牧さんは舞台のどんなところに魅力を感じますか?

舞台って、最終的に通し稽古をすると「これで完成だ」と一旦思うんですが、実は初日の幕が開いてお客さまの反応をいただいて、完成するんです。その瞬間を毎回味わっているので、幕が開いてからじゃないとやっぱり作品は完成しないんだな、お客さまがいてこそなんだな、といつも噛みしめています。稽古中には想定していなかったシーンで笑いが起こったり、感動してくれたり、ファンの方の吐息に一体感を感じることがあって、そんな反応が舞台上に乗ってそのシーンを盛り上げてくれるんです。
どんな舞台でもそうだと思いますが、「2.5次元ステージ」のお客さまは原作に対する熱量がとくに大きいので、よりその反応に助けられていますし、演出の一つなんです。同じ物語を同じ空間で共有しているからこそ生まれるものなんでしょうね。俳優のコンディションやお客さまも毎回違うので、変化する“生もの”的なところが面白いところであり、魅力の一つだと思います

06
フリーで活動されていた中、事務所を立ち上げて社長も務められています。事務所を立ち上げようと思われたきっかけを教えてください。

フリーの時、仕事のご依頼をたくさんいただくようになって、スケジュール的にこなすことが難しい状況がでてきました。そこで、もしそんなときに紹介できる俳優がほかにいたら、依頼側にも、俳優にもいいきっかけができるんじゃないかと思いました。それで、そんな機会を作りやすくするために事務所を立ち上げました。
俳優個人の自由や判断を尊重しつつ、事務所が仕事を受けたりこなしたりする窓口になる“ギルド”的な組織を目指していて、形式上代表を務めていますが、俳優やスタッフの中に上下関係がない、フラットな状態の“仲間”として共に歩んで行きたいと考えています

フリーで活動されていた中、事務所を立ち上げて社長も務められています。事務所を立ち上げようと思われたきっかけを教えてください。

07
事務所の社長として新しく取り組まれていることはありますか?

2.5次元の世界はまだまだ新しいジャンルだと思っていますが、黎明期から活躍してきた俳優たちも今では30代前後になってきています。今後の2.5次元の繁栄のためには今から若手を育てていかねばと感じていたので、昨年、新人俳優のオーディションを開催しました。いつか僕たち世代が交代する時に、次世代をしっかり担ってくれる人材を育てていこうと思っています

08
後輩俳優さんとはどのように関わられていますか?

先輩後輩みたいなかっちりした感じではなく、友達のような関係になることが多いです。後輩には気軽に接して欲しいですし、あまりおびえないで欲しいんです。時として厳しくする場面もありますが、基本的には優しく導いていけたらいいですよね。頭ごなしに叱るのではなく、ゆっくり寄り添って軌道修正してあげられる先輩でいたいです。
先日最終回を迎えたテレビドラマ『ろくにんよれば町内会』では、メンバーで、僕が一番上なんですが、黎明期から一緒に舞台に立っていた仲間たちなので、和気あいあいとした雰囲気のまま楽屋でも過ごしていました。

後輩俳優さんとはどのように関わられていますか?

09
今後の2.5次元の世界に対して、どんな想いをお持ちですか?

歌舞伎や宝塚歌劇団のような日本の舞台文化の一つになったらいいなと思っています。アニメやゲームは日本が誇れるコンテンツじゃないですか。そのコンテンツを舞台という表現方法に落とし込んだ「2.5次元ステージ」をみなさんの日常の一部にしたい、という想いはずっと持っています。
2.5次元の認知度は高まってきましたが、世間的な立ち位置はまだまだ低いと感じています。だからこそ、「2.5次元の荒牧慶彦」と言っていただいている僕自身が、俳優として大成することが2.5次元をより浸透させるきっかけになれたらと思っているんです。2.5次元の世界を底上げしつつ、共にもっと成長していきたいです。

今後の2.5次元の世界に対して、どんな想いをお持ちですか?

後編では荒牧さんの公演中のルーティンなどについてお話を伺いました。

<荒牧慶彦さんプロフィール>
2012年ミュージカル『テニスの王子様』2nd seasonで本格的に俳優デビュー。舞台『刀剣乱舞』(山姥切国広役)、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』(朔間凛月役)をはじめとする、人気の2.5次元ステージに出演。映画、ドラマ、アニメやゲームの声優としても活躍の場を広げ、個人事務所を立ち上げ、社長を兼任。2022年にデビュー10周年を迎えた。

編集/㈱メディアム 成田 恵子、執筆/北村 文、撮影/鈴川 洋平、ヘアメイク/yh‘、スタイリスト/ヨシダミホ

EDITOR

DEPACO編集部

エディター 高梨

数多くの有名作品に出演され、2.5次元ステージの世界を牽引する存在の荒牧さん。ご自身の成長だけではなく、業界全体の成長を意識して行動されている姿がとても素敵でした!後半は荒牧さんの美容へのこだわりなどもお伺いしました。
肌悩み
  • シミ・たるみ
好きなメイク
  • 素肌風ベースにリップしっかりめ
コスメの悩み
  • メイクの引き算が難しい

旅行誌の出版社で編集職を10年以上経験。出産を機にキャリアを見つめ直し、今後は大好きな美容の情報発信をしたいという想いでDEPACO編集部へ。美容はスキンケアやベースメイクでの“土台作り”が好き。趣味は旅と料理。

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