【イチジク(フィグ)の香水】6種試してみた！フレグランス好きDEPACOメンバーが徹底レビュー

DEPACO編集部

エディター HANACO

2024/10/14

まとう香りによって気分や印象を変えられるのが、香水の魅力。同じ香調でも、同じ香料を使っていても、手がけるブランドやつける人によって雰囲気ががらりと異なるところにも、探究心をくすぐられる！この企画では、毎回ひとつの香りのキーワードに注目して、その香りの特徴をもつ香水をレビューします。

第10回のテーマは「イチジク(フィグ)」。芳醇な甘さの果実の香りがする…と思いきや、青々しいグリーン感だったり、控えめな名脇役になってたり。上級者向けの個性的な香りも多いイチジクの香水について、3人で語ります。

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【イチジク(フィグ)の香水】を徹底レビューするのは、この3人
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〈ディプティック〉葉も実も…イチジクそのものの香り！
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〈ジョーマローンロンドン〉ウッディ系とのレイヤリングが◎
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〈クリーン〉海辺のテラスで感じる風みたいな爽やかさ
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〈ドルチェ＆ガッバーナ〉今っぽいイケオジを装えそう！
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〈ゲラン〉深みがある爽やかさで秋冬にもつけやすい♪
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〈グタール〉爽やかに広がるシトラスグリーンの香り

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【イチジク(フィグ)の香水】を徹底レビューするのは、この3人

プロ目線で香りをわかりやすく“たとえ”表現！香水の達人
DEPACO専属ビューティーアドバイザー(DEPACO BA) 土井(写真左)

メイクやスキンケアだけでなくフレグランスにも造詣が深い、美容のプロ。昔から香水好きで、100アイテム以上は使ったという強者。甘みや深みのあるオリエンタル調の香りが好みで、レイヤリングも得意。

365日お気に入りの香りをまとっていたい香水フェチ♡
DEPACO 企画担当下田(写真中央)

王道メゾンの香りや、トレンドのデザイナーズフレグランスはもちろん、ニッチフレグランスにも興味津々で、香りに対してアグレッシブ。惹かれがちなのは、ほのかに甘くてスパイシーさもある香り。

トレンド情報には強い！真の香水好きへの修行中ビギナー
DEPACO編集部エディター HANACO(写真右)

ここ数年で深みにハマった香水ビギナー。ユニセックスな爽やか系一辺倒だったが、通好みの香りにも開眼しそうな予感。DEPACOの新作コスメ担当ゆえに、トレンド情報はいち早くキャッチできる強みあり。

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〈ディプティック〉葉も実も…イチジクそのものの香り！

土井：香料としてはニッチな位置づけですが、他のフルーツにはない独特な香りがあるイチジク。その魅力をぎゅっと凝縮したのがこちら。商品名の「フィロシコス」は、ギリシャ語で「イチジクの友達」という意味があるんですって。

HANACO：この香水は、イチジクの木に捧げるオマージュとしてつくられたそう。イチジクの木や葉、もちろん実の香りが表現されていて、もぎたてを食べたみたいな印象！

下田：葉っぱや、実が熟す前の青い感じがありますよね。青々しさからはじまって、ほのかな甘みが出てきて。素材の魅力を上手に生かす〈ディプティック〉らしい香り。

土井：ひとつのフルーツがメインになっている香水だけど、子供っぽくはなくて。フルーティー系を可愛らしい感じではなくつけたい方におすすめ。

HANACO：どんなイメージの方に似合いそうですか？

土井：流行に左右されるわけでもコンサバティブでもなく、自分の芯がある女性に似合いそう。ファッションなら、シンプルなカシュクールワンピースを愛用しているような、好きなものを追求するキャリア女性、みたいな。シーンなら、情報交換をしあう大人のアフタヌーンティー女子会に合いそうな香りです！

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〈ジョーマローンロンドン〉ウッディ系とのレイヤリングが◎

〈ジョーマローンロンドン〉フィグ＆ロータスフラワーコロン(30mL) 税込11,880円、同(100mL) 税込23,650円 — 〈ジョーマローンロンドン〉フィグ＆ロータスフラワーコロン(30mL) 税込11,880円同(100mL) 税込23,650円

HANACO：〈ジョーマローンロンドン〉には、イチジクの名前がついた香りがふたつあって。そのひとつが「フィグ＆ロータスフラワー」。

土井：ブランドのなかでは渋めの立ち位置だから、単品づかいでのカブりは少ないかも。香りの系統が「ライトフローラル」に分類されているだけあり、フルーティーというよりロータスフラワーの清潔感がある印象です。

下田：ロータスフラワーの爽やかさが主張しつつ、イチジクのミルキーで甘い香りがほわっと漂うような。

HANACO：爽やかだから春夏シーズンに似合いそうですが、秋冬シーズンにまとうなら、どんな香りとレイヤリングするのがよさそうですか？

土井：秋冬っぽさを演出するなら、「ヒノキ & シダーウッド」など温かみをプラスできるウッディ系とのレイヤリングがおすすめです。

下田：女性向けの香りに、ウッディ系とかスパイシー系のメンズらしい印象の香りを組み合わせると、ユニセックスな雰囲気になりますよね。それが今っぽいなと思っていて。秋冬らしさもトレンド感も出せますよ！

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〈クリーン〉海辺のテラスで感じる風みたいな爽やかさ

〈クリーン〉リザーブセルサンタルオードパルファム(100mL) 税込16,280円

下田：イチジクの主張は控えめだけど、これにも香料として使われているんです。軽やかなウッディ系で、イチジクのまろやかさがプラスされている感じ。

土井：ウッディ系とはいえ透明感のある印象ですよね。〈クリーン〉といえば、石けん系の清潔感あふれる香りが得意なブランドで、その個性がきちんと表現されています。

HANACO：イチジクは「ソルティフィグ」として入っているようで、どことなく塩を感じるような…。

下田：南フランスの海に漂う空気や、木の温かみを表現しているそう。だから、潮風にさらされたイチジクの、独特な塩っぽさがあるのかも！

土井：シトラス系などの爽やかさとは、また違う爽やかさ。海辺のおしゃれなカフェのテラスで感じる風みたいな気持ちよさですね。

HANACO：仕事でちょっと疲れたときのリフレッシュとかによさそう！

土井：年末年始とか忙しいですからね…。シトラス系のシャキッとした爽快感とは異なる清々しさなので、秋冬シーズンのリフレッシュにぴったりですよ！

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〈ドルチェ＆ガッバーナ〉今っぽいイケオジを装えそう！

〈ドルチェ＆ガッバーナ〉ドルチェ＆ガッバーナオードパルファムインテンス(50mL) 税込13,200円、同(100mL) 税込17,930円 — 〈ドルチェ＆ガッバーナ〉ドルチェ＆ガッバーナオードパルファムインテンス(50mL) 税込13,200円同(100mL) 税込17,930円

HANACO：2024年4月に〈ドルチェ＆ガッバーナ〉の新しいカップリングフレグランスとして登場したこちらにも、イチジクが！

下田：メンズフレグランスのほうですね。ウッディレザー調の香りで、ミドルノートに、クリーミーなフィグの香りが潜んでいます。

土井：ウッディレザー調といってもつけたては爽やかさがあり、時間が経つほどマイルドに落ち着いてくる感じ。イチジクのまろやかさがいい仕事をしているんでしょうね。

HANACO：まだ香水ビギナーで爽やか系の香りが好きな私にとっては、かいだ瞬間に圧倒されて…。

下田：私は、メンズフレグランスを自分でつけるのも好きで。これはガツンとしすぎないから、香水上級者の女性なら使えると思う。レザーの香りを女性がつけるの、今っぽくておしゃれですし！

土井：男性がまとうと今っぽいイケオジになりそう。

下田：現代版イケオジの渋さに憧れる、若い男性にもおすすめですよ。

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〈ゲラン〉深みがある爽やかさで秋冬にもつけやすい♪

〈ゲラン〉アクアアレゴリアフォルテネロリアベチバー(75mL) 税込17,160円

HANACO：「アクアアレゴリア」の“ネロリアベチバー”は、ネロリのちょっとほろ苦い爽やかさが、イチジクのまろやかさに包まれている香り。

下田：印象としては、フレッシュなフローラル系で。甘く芳醇なイチジクの存在感があるというより、イチジクによるマイルドさが加わっている感じですね。

土井：「アクアアレゴリア」には、軽やかに香り立つオーデトワレのほかに、オーデパルファンならではの深みがある「アクアアレゴリアフォルテ」があって。同じ“ネロリアベチバー”でも、香りの印象が違うんですよ。これは、オーデパルファンのほうだから奥行きが増して、いい意味でひとクセある香りになっていますね。

下田：ネロリやベチバーが、より濃厚に香る感じ！

土井：基本は爽やかでみずみずしい印象なんだけど、しっかりした香りの芯みたいなものがありますよね。軽やかな「アクアアレゴリア」は春夏向きですが、これなら秋冬シーズンにもつけやすそうです。

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〈グタール〉爽やかに広がるシトラスグリーンの香り

土井：爽やかだけど個性的！という意味では、これもそう。新鮮な青イチジクとみずみずしい柑橘類によるシトラスグリーンの香りで、シチリア産レモンの苦みがしっかりと主張していて。

下田：たしかに、軽やかなシトラス…というより、レモンの皮の苦みや果実の酸っぱさがしっかりある！後から青々としたグリーンの印象も加わりますね。

HANACO：イチジク感は、ほんのりかな。これも完熟した果実というより、熟れる前の青いイチジクのイメージ。

下田：イチジクの甘みやまろやかさが際立つわけではなく、シトラスグリーンになじんでいる感じですね。

土井：グリーンは、深い森の緑ではなくて、手入れをされた庭園のグリーンで。ハーブを摘んだあとの手に残る、渋さのある苦みやスーッとした香りみたいな。

下田：香水上級者を唸らせるシトラスグリーン！

土井：〈グタール〉らしい詩的な解釈で爽やかさを表現したらこうなるという、苦みも楽しめる香りです。

HANACO：イチジクの香水は、フルーティーなだけではなかったですね！次回は「ローズ」をフィーチャーする予定なので、お楽しみに。

DEPACOの香水好きな3人が、毎回テーマに沿った香水についてレビューする連載「#香り好きのフレグランスレビュー」。季節に合わせてまといたい香りをご紹介しています。
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