24時間心地いい香りに包まれたい！全方位型の香りマニア
DEPACO専属ビューティーアドバイザー(DEPACO BA) 釣川(写真左)

50ブランド以上の知識をもつ美容のプロ・DEPACO BA。香水の好みは一途だが、コスメ知識の広さゆえに香りアイテムには移り気。ルームフレグランスや入浴料、ボディー&ヘアケアも香りにこだわってQOLを上げたい派。


好きな香りを追い求める、オタク気質の香水好き
DEPACO プロモーション企画担当 KUROCO(写真中央)

Z世代らしく、香りも自由な感性で冒険したいタイプ。心地いいグリーン系からクセ強めのニッチフレグランスまで、さまざまなジャンルを開拓中。SNSで話題の香りにもすばやく反応するアグレッシブさがウリ。


トレンド情報には強い！真の香水好きへの修行中ビギナー
DEPACO編集部 エディター HANACO(写真右)

ここ数年で深みにハマった香水ビギナー。ユニセックスな爽やか系一辺倒だったが、通好みの香りにも開眼しそうな予感。DEPACOの新作コスメ担当ゆえに、トレンド情報はいち早くキャッチできる強みあり。

HANACO：2025年に登場した新作香水をいろいろチェックするなかで、私が注目したのがレザーの香り。各ブランドがさまざまな解釈でレザーを取り入れているんです！そのひとつが、2025年3月発売のこちら。

釣川：〈ジバンシイ〉のメンズフレグランス「ジェントルマン」シリーズの新作ですね！ウッディ・フローラル・アンバー香調でフローラルノートもあるから、男性だけでなく女性にもおすすめ。ジェンダーレスに使いやすい香りです。

KUROCO：ウッディやスパイスの深みがありつつ、爽やかさや軽やかさも感じられて。女性があえて、このマニッシュな雰囲気の香りをまとうのも素敵！

釣川：重厚感のある香りが好きなんだけど、今日は重すぎない感じでいきたいな…みたいな日にぴったりかも。

HANACO：ラストノートにレザーがあって、奥深さが増していくような。セクシーさがじわじわと湧いてくる感じ。

釣川：官能的であり、気品もあり。華やかなシーンに似合いそうな香りですよね。

KUROCO：日常づかいというよりドレスアップするときがよさそう！大人っぽくキメられるんだけど、人を寄せつけないような香りではないので、ちょっと背伸びしたい気分のときにもぴったりです。

HANACO：〈ペンハリガン〉から2025年4月に発売されたこちらは、レザー×ピスタチオの香り。意外性のある組み合わせが、英国のフレグランスハウスらしいですよね。

KUROCO：イギリスの上流階級を舞台にした物語を香りで表現した「ポートレート」コレクションの新しい香り。架空の人物をイメージして香りがつくられていて、これは「庭師のフィンリー」ということで、どことなく緑の草っぽい爽やかさを感じます。

釣川：つけたては、スパイシー&ソルティな感じの軽やかさがありますね。草原のような青々しさ…というか、庭師だから庭園ですか。

KUROCO：SNSでは、「庭師だから庭園らしい青っぽさ」と表現されているのを見ましたよ！このコレクションは、架空の人物を動物で表したボトルキャップが象徴的で、これは馬のモチーフ。馬だから、レザーの雰囲気があるとも(笑)。

HANACO：そんな繋がりが！？でも確かに、時間が経つとまろやかなレザーの趣がでてきますね！

KUROCO：つややかな表革というより、なめらかなスエードのようなやさしいレザーの印象ですね。

釣川：レザー系香水ってクセが強いイメージがありますけど、これは使いやすそう。上質な香水ならではの落ち着いた感じで、爽やかな香りをまとえますよ。

HANACO：こちらも2025年発売の新作。「大胆不敵なバラ」をイメージしたローズが主役のフレグランスなんですが、そのローズの中にしなやかなレザーが潜んでいるフローラルレザー香調です。

KUROCO：摘み取ったばかりの、フレッシュな苦みも感じるローズの香りが新鮮！妖艶なローズじゃなくて、みずみずしくワイルドなローズを思わせます。

釣川：〈トム フォード ビューティ〉独自のローズ・オン・ローズ共蒸留技術を取り入れているそう。「ローズ アブソリュート」とオリジナルの「ローズ ウォーター」を一緒に蒸留する技術で、生花の香りをそのまま保ちやすいのだとか！だから、バラの花束を持ったときのようなリアルな香りなんですね。

KUROCO：ブラックレザーのアコードが加わることで、フレッシュなローズだけでなく、〈トム フォード ビューティ〉らしい深みが出ていますね。女性が内側に秘めた、芯のある強さが出てきたぞって感じで。

釣川：ローズのつやっぽさがあるんだけど、きれいなだけじゃないかっこよさを両立しているイメージですね。

HANACO：いわゆる普通のローズでは物足りない、ちょっと個性的でありたい気持ちにフィットしそう！

KUROCO：個人的には、今すぐというより、もう少し人間的に成長してからつけたい香りです(笑)！

■購入できる店舗を探す(DEPACO取り扱いなし)→

釣川：〈ゲラン〉の最高峰フレグランスコレクション「ラール エ ラ マティエール」にも、レザーを取り入れたものがあって。ホワイトスエードのクセになるような甘さを表現しているのがこちらです。

KUROCO：この甘さは、バニラの甘さと、熟成したお酒のようなコクのある甘さで…それがレザーなのかな？

釣川：レザーの深みといっても、ホワイトスエードのなめらかさや繊細さが感じられますね。手触りがとても柔らかな、上質レザーという感じ。

HANACO：小さい頃に、デパートですれ違った上品なマダムから漂ってきたような香りの印象が！

釣川：歴史あるフレグランスメゾンらしい、長年愛されるクラシックで、王道の香りですよね。

KUROCO：私は、人生をあと3周くらいして、経験をきちんと積んでからつけたい！

HANACO：これと同じ「ラール エ ラ マティエール」コレクションから、2025年1月に、もう少し低いハードルで楽しめそうな新作「ペッシュ ミラージュ オーデパルファン」が発売されています。こちらでもレザーが表現されていて、ピーチ×レザーというなんともユニークな組み合わせなんです！

釣川：〈ゲラン〉にとってピーチの香りは特別な存在。それをレザーと組み合わせるなんて、さすがです！

HANACO：甘くジューシーなピーチとなめらかなレザーの深みが重なって、なんとも言えない上品な大人のピーチになっています。こちらは比較的、若い世代でもつけやすい香りなので、経験値を高め中のKUROCOにもおすすめできます(笑)！

釣川：意外性のあるレザー系香水として紹介したいのが、フレッシュな軽やかさのあるこちら。

KUROCO：つけたては青っぽい、柑橘のような香り。ビターオレンジの葉や枝から採れるプチグレンや、苦みがぐっとくるマテ茶の、青々しくほろ苦さがある感じ。最初は、「どこかにレザーいる？」ってなりますよね！

釣川：つけたてのフレッシュな爽やかさから甘苦い感じに変化していって、レザーは、シトラスにちょっとまろやかさを加えているのかな。

KUROCO：中世の騎士たちをイメージしているそうで、良質な革でつくられたブーツと湿った大地の匂いを思わせるように、やさしさと強さが調和しているのだとか。わかりやすい爽やかさではなく力強さもあるところが、きっとレザーのおかげなんですね！

HANACO：爽やかすぎない、こだわりも感じる好感度高い系の香り。

KUROCO：万人ウケより、ひとひねりありますからね。ちょっぴり内向的な文化系男子から香ってきたら、好きになっちゃうかも(笑)。

HANACO：「レザー系の香りは難易度が高い」と思っている方に挑戦してみてほしいのがこちら。〈SHIRO〉の香水ラインアップの中では個性派ですが、レザー初心者にもぴったりな使いやすさがあります。

KUROCO：名前の通り「レザー」や「スモーク」を感じられるけれど、〈SHIRO〉らしい柔らかさもありますよね！レザーを万人ウケする香りに落とし込んだらこうなった、みたいな。

釣川：レザー系香水は好き嫌いがはっきりしがちですが、これは、レザーならではの深みがありつつ軽めに取り入れられそうなバランスのよい香り！

KUROCO：メンズに人気ですよね。インテリアとかにこだわりだして、今までと印象を変えたい！という若者におすすめです。

釣川：性別を超えて心地よさを感じる香りだから、同じ香りのディフューザーやハンド美容液を使うのもおすすめですよ。

HANACO：次回のテーマは、番外編「女子がつけたい“いい匂い”の香水」の予定。お楽しみに！

DEPACOの香水好きな3人が、毎回テーマに沿った香水についてレビューする連載「#香り好きのフレグランスレビュー」。季節に合わせてまといたい香りをご紹介しています。
■過去の記事はこちら→
■DEPACOで買える香水・パルファム商品一覧はこちら→