

【前編】菊地亜美(タレント)ママ美容インタビュー<Switching Story ~“母”の顔と“私”の顔~>

01
精力的に活動されている中、2018年にご結婚されました。仕事に対する意識や取り組み方に何か変化はありましたか?
仕事が大好きだったのでそもそも結婚願望はなくて、ずっと仕事だけしていたいと思っていました。結婚すること自体が周囲に意外だと思われましたし、私自身も一番「らしくない」と感じていました。
結婚当初、夫は大阪に住んでいたので遠距離生活になり、日程を調整しないと会えない状況でした。それまでは仕事を軸にした生活を送っていましたが、結婚すると決断したことで夫に寄り添いたいと思うようになりました。
そこで大阪での仕事の前後に休みを取ったり、ゴールデンウィークや年末年始に夫と旅行にいきました。仕事をセーブしたり、断ったりすることはありえないと思っていたのに、仕事以外の自分の人生も楽しもうと考えるようになったんです。
仕事をとにかく優先してきたので不安はありましたが、こんなふうに決断できたので、これで仕事がなくなってしまっても仕方がないとさえ思えました。私自身の人生を優先してみたらどうなるんだろうという、賭けみたいな感覚もありましたね。
02
妊娠をされてから変化したことがあったら教えてください。
妊娠した時から仕事の量は自分で決めるしかないと、意思を固く持つようになったので、できないと思った仕事はお断りすることもありました。働き方って人それぞれなので、自分のスタイルを相手の方にちゃんと伝えることを心がけるようになりましたね。
一人目の時はコロナ禍の真っ只中で、仕事が減った時期だったんです。
産休は出産予定日の1カ月前ぐらいから取る予定だったんですが、安定期に入った頃に緊急事態宣言が出されたこともあって、早めに産休に入ることにしました。
03
お子さんをご出産後、子育てと仕事を両立されてきた中で、悩まれたり、難しいと感じたりしたことはどんなことでしたか?
最初は週に1日ぐらいのペースで復帰しました。その後慣れてきたので、最初は週3日だけ仕事をしようと決めたんです。でもそれまで仕事が中心の生活だったので「これはラクだな」って思ってしまって…。自分からもっと働きたいと事務所に伝えて週5日仕事を入れたら、今度はキャパオーバーでした。
急いで仕事に復帰したかったわけではなかったし、私のベースは“育児や家族を最優先でやらせていただきますが、それでもよければ全力で仕事します”というスタンスのはずでした。それなのに、家庭でやるべきことがおろそかになっていることにモヤモヤしちゃいました。
04
それを解決するために心がけたことはありましたか?
仕事を減らした後、自分でもう少しできると思ってしまい、仕事を増やしては結果パンクするということが、子どもが4歳になるぐらいまでの間に3回あったんです。その3回目の時に夫とキャパオーバーしない仕事の量について話し合って、やっと仕事と家庭のバランスが取れるようになりました。
自分自身のベストなバランスを見極めないと自分の調和が崩れてしまうということが、結婚・子育てをしてからわかった気がします。誰かに相談してアドバイスをもらったところで、ライフスタイルが違うので、自分で決めるしかないんだなということをここ数年、すごく感じます。
それを学ぶまでに時間がかかりましたが、私の仕事の分量は「もっとできるかも」と思っているぐらいがちょうどいいみたいです。それぐらいの状態のほうが仕事も100%全力でできるし、家庭のことも気持ちの余裕を持って楽しめる。本当にバランスは大事です。
今は両親が東京に引っ越してきて家の近くに住んでいますし、周りの人に頼りながら子育てすることができるようになり、二人目のときは一人目の時よりも少し早めに仕事に復帰しました。
05
菊地さんにとってご主人はどんな存在ですか?
夫は私のことを俯瞰で見てくれていて、暴走しそうになったら止めてくれますし、家族で楽しめそうなノリにはとことんつきあってくれるんです。
もちろん喧嘩することもあります。でも口をきかなくなるとかではなく、お互いに一瞬だけヒートアップしてバーッと言い合うんですが、話し合っているうちに「やっぱりこうだよね」と理解しあえるみたいな感じです。二人でしゃべる時間が多くて、どうでもいいことから大事なことまで何でも話しています。
男女で役割を分けるというのではなく、二人とも外でやりたい仕事やリフレッシュもして、家族で楽しいことをするために稼ごうという考え方です。育児にも普通に参加してくれていますし、全部が平等です。
06
お二人目の子育てはお一人目の時と変化したことはありますか?
物理的にやることが倍になったので、大変は大変です。でも二人目の子育てのほうが気持ちはラクです。今のところは一人目では初めてだったことをなぞっているからなのか余裕も持てて、夫とも「ただただカワイイね」と言いながら子育てしています。
まだ生後半年ぐらいなので寝不足とかはあるんですけど、一人目の子で免疫がついているので受け止める気持ちができているんです。たぶん二人目の子がラクというより、私たちの受け入れ体制が万全になったという感じです。
長女もとてもかわいがっているのですが、やっぱり妹にちょっと嫉妬をしているみたいです。でも家族で車に乗っている時に、それまではママかパパに話しかけてくる子だったのが、まだしゃべられない妹に向かっていろいろ話しかけたり、遊んであげたり、気遣ってくれるんです。そんな姿を見ていると姉妹っていいなと思います。
07
子育てでお子さんに対して心がけていることを教えてください。
育児をしてきた中でいろいろ変化しています。
子どもができる前はスーパーの前で子どもを叱っているママを見ると、「カワイイ子どもをどうしてあんなに怒るんだろう」と思ってしまっていました。
だから育児の初期は「ダメなことを両親で叱ったら子どもが怖いと思うだろうから、どちらかが叱って、どちらかがなぐさめよう」と役割分担をしていたんです。でも言葉に対する理解が早い子で、ちょっと大人をなめているような態度が気になりだして、叱り方を変えました。
今は目の前にいる子どもを夫婦でよく見ることが大事なのかなと思っています。
習い事や塾の選び方もママ友に聞いた情報で判断するのではなく、自分の子に合っているかどうかを判断して入れるようにしたり、その時の子どもの様子を見て、臨機応変に対応したりするようになりました。
後編では菊地さんがプロデュースされる「MAMARIAL fes. 2025」を企画したきっかけや愛用品について伺いました。
<「MAMARIAL fes. 2025」概要>
開催日程:2025年11月29日(土)30日(日)/入場料:無料/会場:ワールド北青山ビル
住所:東京都港区北青山3丁目5番10号 ワールド北青山ビル
テーマ:カラフルなクリスマス/内容(予定):タレントトークショー、協賛ブース、体験ブース、飲食ブース、授乳・おむつ替えブース有り
※詳細は公式HPをご確認ください。
<菊地亜美さんプロフィール>
アイドルグループ・アイドリング!!!の第2期生に選ばれ16号として活動し、2014年11月、同グループを卒業。以降、タレントとしてテレビ・CM・ラジオなどに出演。2018年2月に一般男性と結婚。2020年8月に第一子、2025年3月には第二子を出産。自身のYouTubeチャンネル「あみちゃんねる」は女性を中心に人気を集めている。2024年からは自身がプロデュースする「MAMARIAL fes.」を開催し、約2,000人が来場。2025年11月にも同イベントを開催する。
YouTube:https://www.youtube.com/@amichannel_0905
Instagram:@amikikuchi0905
編集/㈱メディアム 成田 恵子、執筆/北村 文、撮影/Suat Koylu、スタイリスト/Toriyama悦代(One8tokyo)
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EDITOR

DEPACO編集部
エディター 高梨
旅行誌の出版社で編集職を10年以上経験。出産を機にキャリアを見つめ直し、今後は大好きな美容の情報発信をしたいという想いでDEPACO編集部へ。美容はスキンケアやベースメイクでの“土台作り”が好き。趣味は旅と料理。
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出産すると体調や体形もこれまでの自分とは全く違うものに。今までとは異なる美容の悩みを抱える女性も多いはず。また、女性としての生き方と母としての人生の両立を難しいと感じる人や、今後のキャリアについて悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そんな人たちの美や人生のヒントになるように、仕事と家庭、2つの顔を持ち、母になったことでさらに美しく輝いている女性にフォーカスし、連載します。
第13回はタレントとして活躍され、二児の母である菊地亜美さんです。