24時間心地いい香りに包まれたい！全方位型の香りマニア
DEPACOビューティーアドバイザー(DEPACO BA) 釣川(写真左)

50ブランド以上の知識を持つ美容のプロ・DEPACO BA。香水の好みは一途だが、コスメ知識の広さゆえに香りアイテムには移り気。ルームフレグランスや入浴料、ボディー&ヘアケアも香りにこだわってQOLを上げたい派。


好きな香りを追い求める、オタク気質の香水好き
DEPACO プロモーション企画担当 KUROCO(写真中央)

Z世代らしく、香りも自由な感性で冒険したいタイプ。心地いいグリーン系からクセ強めのニッチフレグランスまで、さまざまなジャンルを開拓中。SNSで話題の香りにもすばやく反応するアグレッシブさがウリ。


トレンド情報には強い！真の香水好きへの修行中ビギナー
DEPACO編集部 エディター HANACO(写真右)

ここ数年で深みにハマった香水ビギナー。ユニセックスな爽やか系一辺倒だったが、通好みの香りにも開眼しそうな予感。DEPACOの新作コスメ担当ゆえに、トレンド情報はいち早くキャッチできる強みあり。

釣川：一般的に、その重厚感ゆえにつけこなす難易度が高くなるのがオリエンタル系。フローラル系と組み合わせた、いわゆる「フローラル オリエンタル」といわれる系統の香りなら、少しハードルが低めになる傾向が。その「フローラル オリエンタル」のおすすめ香水がこちら。ブラック ローズなどの女性らしさのあるフローラルに、オリエンタルな要素がプラスされています。

KUROCO：「かっこいい&セクシー」という印象。フローラルが前面にくる女性っぽいセクシーさではなくて、パチョリやウード・ウッドなどの男性的な強さのある香りが加わることで、かっこよさが加わる感じ！

釣川：こっくりとした蜜のような深みのある甘さで、フレッシュ感のある甘さじゃないところがエキゾチック。女性と男性の、相反する要素がひとつになった奥行きのある香りは、このブランドらしいなと思います。

KUROCO：つけて時間がたつと、大人の女性っぽい雰囲気が増してくるような気が。ちゃんと個性がある、大人の女性の奥深さ。

HANACO：個性的な香りが多い〈トム フォード ビューティ〉は、オリエンタル系のフレグランスもたくさん展開しているから、好みのひとつが見つかりそう。これは、どんな人やシーンに合いそうですか？

KUROCO：自然のなかより街が似合う、アーバンな雰囲気。バーでお酒を嗜むようなときはもちろん、都会のおでかけにも似合いそう。

HANACO：たしかに、ハイブランドでのショッピングなど、ちょっと気合を入れる日に合いそうかも！

釣川：この香水は、トム フォードが既成概念にとらわれずつくりだした、女性用とも男性用とも分類できない「プライベート ブレンド コレクション」のひとつ。もちろん男性がつけてもいいけれど、こちらは女性がつけるとよりかっこよさが引き立ちそうです！

HANACO：こちらも、ローズとウードを中心にした「フローラル オリエンタル」の香り。最初は、ローズのフローラルな香りとクローブのスパイシーさが際立つ、爽やかな印象ですね。

釣川：つけたては、スーッとするような清涼感のある心地よさがありますよね。「バラの女王」と呼ばれるダマスク ローズならではの気品があって、ハチミツのような甘さやスパイシーさが感じられるのも、このローズの特徴。それが際立っている感じです。

KUROCO：スパイシーさのあるフレッシュな香りではじまり、時間が経つとウードのスモーキーな重厚感が出てきます。風格が増すというか。

HANACO：オリエンタル系の要素がだんだん主張してくることで、香りの変化がきちんと感じられるのがいいですね。

釣川：オリエンタル系らしい存在感はあるけれど、日常的にも使いやすく、軽やかにまとえそう！

KUROCO：オリエンタル系の初心者でも挑戦しやすいですね。

HANACO：男性でもつけやすそうですか？

KUROCO：男性だと、すごい色気が出ちゃいますけどね(笑)。つけこなせたら、かっこいい。私が男性だったら、つけてみたいです！

HANACO：「オリエンタルフローラル」の香りが特徴的なフレグランス「ザ・ワン」のコレクションから展開されているこちらは、フローラル系とオリエンタル系、さらにお菓子のような香りのグルマン系の要素を組み合わせた「フロリエンタルグルマン」の香り。確かに、おいしそうな雰囲気が…！

KUROCO：トップノートはバイオレットとシトラスということで爽やかさがありつつ、すでにコーヒーやバニラの存在も感じられます！

HANACO：香水でコーヒーって、珍しいですよね。

KUROCO：不思議な組み合わせですよね。コーヒーの苦みだけじゃなくて、豆自体に甘さがあるコーヒー豆というか。自然な甘さだから、フローラル系とも相性がいいのかも。お花とコーヒーが、夢の共演を果たしています！

釣川：グルマン系のおいしそうな甘さがありつつ、フローラルのみずみずしい印象も。オリエンタル要素も強すぎず、でもきちんと個性を演出できるというバランスがいいですね！

KUROCO：パチュリなどが醸すエキゾチックな雰囲気は、最後まで主張しすぎることはないですよね。背景にさりげない存在感があるくらいで。マイルドに一体化しているから、いろいろなシーンでつけやすそう。

釣川：素材の組み合わせのおもしろさを楽しんで、さりげなく個性を出したいときにつけるとよさそうです。

HANACO：こちらは、フルーティーでフローラル感もしっかりあるフェミニンな香り。そこに、オリエンタルな雰囲気のアクセントが加わっています。

釣川：オレンジブロッサムやチュベローズのフローラルな香りも感じつつ、第一印象は「甘い！」というスイートさ。

KUROCO：ベリーとフローラルの、種類が異なる甘さが重なっていて。私のイメージとしては、女子会で飲むフルーツたっぷりのカクテルみたいな印象が！

釣川：最初はフルーツのお菓子みたいなスイートな香りかと思っていたら、可愛らしいだけでない官能的な甘さも感じられて…。上質なバニラの芳醇な甘さと、徐々にスモーキーな深みも出てくることで、オリエンタルな雰囲気を醸し出しているのかも。

HANACO：時間が経つほど、ミステリアスで小悪魔的な印象に！

KUROCO：女の子の可愛らしさではなく、大人の女性の可愛らしさですよね。セクシーさもちゃんと演出できますし。

HANACO：大人フェミニンな気分を盛り上げたいときにおすすめです！

HANACO：「オリエンタル系に挑戦するのは、自分にはまだ早い？」と思っている方におすすめなのが、こちら。心地よい爽やかな印象のフレグランスで、いわゆるオリエンタル系の雰囲気はかなり控えめながら、さりげなくエキゾチックな要素が潜んでいる香りです。

釣川：つけたては、心地よいアロマのような軽やかさ。ハイビスカスやパッションフラワーといったトロピカルな花々やフルーツの、フレッシュな甘酸っぱさが！

KUROCO：南国の楽園みたいな暖かい場所に咲く花の、華やかな甘さを感じますね。

釣川：ローズのフローラルな香りと、ラストにかけてはシダーウッドやパチョリのエキゾチックな香りも加わるのですが、基本的にはずっと軽やかな印象。いい意味で重さを感じにくいオリエンタル系と言えます。

HANACO：オリエンタル系の香水は、秋冬シーズン向きかなと思っていたのですが、これは春夏シーズンにも使いやすそう！

KUROCO：さまざまなシーンに合いますよね。おうちでリラックスするときにもいいし、外出先でも気持ちよくまとえる香り。好印象な香りで、香り立ちも強すぎないので、接近戦になりがちなライブに行くときにもいいかも！

HANACO：人気の香水のなかで、ほんの少しオリエンタル系の要素があるものなら、初心者でもトライしやすいはず。たとえばこの「モン パリ オーデパルファム」は、好きな方も多いのでは？

KUROCO：〈イヴ・サンローラン〉で高い人気を誇るロングセラー香水。ベリーやペアーの甘酸っぱさからはじまる、甘くセンシュアルな香りです。ボトルデザインにあるピンク×ブラックの世界観が香りを体現している、小悪魔ちゃんなフレグランス！

釣川：香調は「ホワイト フローラル シプレー」で、シプレー系といえばラストにパチョリなどで重厚感が出てくるのが特徴。フローラルやフルーティーな印象のなかにウッディでスパイシーなパチョリが忍んでいることで、さりげなくオリエンタルな雰囲気を醸し出しています。

HANACO：ラストには温かみのあるムスクやアンバーも加わって、小悪魔ちゃんが落ち着いてくる感じもありますよね。

KUROCO：この香水は「恋」がテーマになっていて。恋に落ちたときのキラキラしたきらめきから、ふたりの関係の深まりとともに穏やかさも生まれて…というドラマを感じさせます！恋の情熱を表現した香りにスパイスが加わることでさらに深まっていく、そんなイメージです。

HANACO：なるほど、知っている香りをひも解いていくと、また新たな興味が湧いてきますね！軽やかさもあって普段使いしやすいオリエンタル系の香水、ぜひ試してみてくださいね。次回は、番外編の「女性目線で選んだ女子のモテ香水」。DEPACOの香水好き男性メンバーにも意見を聞く座談会をお届けするので、お楽しみに！

DEPACOの香水好きな3人が、毎回テーマに沿った香水についてレビューする連載「#香り好きのフレグランスレビュー」。季節に合わせてまといたい香りをご紹介しています。
■過去の記事はこちら→
■DEPACOで買える香水・パルファム商品一覧はこちら→