

【後編】澤穂希(元なでしこジャパン キャプテン)ママ美容インタビュー<Switching Story ~“母”の顔と“私”の顔~>

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ご出産後、お肌や体の変化で気になったことはありましたか?
これまで紫外線を浴びている時間が長かったので、肌に関してはもともとあまり気にしていませんでしたが、髪は抜けましたね。
でも悩んだりするほどでもなくて、半年ぐらいで自然に治りました。
妊娠中も体重は10㎏ぐらいしか増えなかったので、そんなに追い込むことはせず、体が動かせるようになってからウォーキングしたり、走ったりしていました。
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スキンケアやメイクではどんなことを心がけていますか?
お恥ずかしい話ですが、25歳ぐらいまで日焼け止めすら塗っていなかったんです。でもある先輩から日焼け止めを塗るようにアドバイスされたのをきっかけに、それから顔だけでなく、耳や足にも塗るようになりました。
先輩によっては「肌を甘やかさない!」と言って、化粧水も塗らないという方もいたんです。だけどやるからにはちゃんとやったほうがいいかなと思って、こまめに塗る習慣ができました。今でも出かける時には面倒だなと思っても日焼け止めだけは塗って、帽子をかぶって出かけています。
普段メイクはしていなくて、ちょっと眉を整えたり、リップクリームを塗るぐらいで、仕事の時はヘアメイクさんにお任せしています。今でもサッカー教室などで紫外線を浴びる機会もあるので、今シミを取ったところでまたできてしまうと思うんです。なのである程度年齢を重ねてシミが気になったら美容皮膚科に行けばいいかなぐらいに思っています。
今のスキンケアとしては、その対談をさせていただいた先生のクリニックで作られた化粧水や乳液を使う程度と、いたってシンプルです。
ただ、食生活アドバイザー®3級の資格を取得してからは、肌のコンディションは外側からのケアだけでなく、口にするものと深く関わっていると感じています。最近は添加物を控え、無添加のものやオーガニックの野菜・果物を意識して摂るようにもしています。
現役時代から美容には無頓着な方でしたが、心が充実している今の生活では、肌トラブルに悩むこともありません。サッカーも同じですが、心と体が一致していなければ、何事もうまくいかず、良い結果も出せません。健やかな肌や体は、心の安定と良質な食事から作られるのだと、身をもって感じています。
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食生活アドバイザー®3級を全問正解で合格されたそうですが、取得されたきっかけを教えてください。
食生活を整えるのは自分の体調管理のためでもありますが、一番はやはり家族のためです。夫は福島と仙台を行き来する多忙な生活ですし、娘も今は成長期。だからこそ、体に良い食材をたくさん使った料理を作ってあげたいという思いが、資格取得の大きなきっかけです。
もともと料理は好きでしたし、現役時代も食事の勉強はしていましたが、より深い知識を得たことで、今では買い物をする時に必ず成分表示を確認するようになりました。
実家では父が無農薬の野菜や果物を育てているので、子どもと一緒に収穫して食べることもあります。そうした過程を見せることで、子どもは食の大切さやありがたみを理解してくれています。
でも、たまに「カップラーメンが食べたい」と言われることもあります。ジャンクなものを完全に排除するのは難しいですし、たまにならいいと思うので、ストレスを溜めないよう、そのあたりのバランスは柔軟に考えるようにしています。
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体調管理で最近気になることはありますか?
アスリートって現役を引退したばかりは動きたくないと思うものかもしれませんが、しばらく経つと体が重く感じたりするので、自然と動かしたくなると思うんです。
ゴルフを始める人も多いですが、私はゴルフにはあまり興味がないので、普段はウォーキングやジョギングぐらいです。あとは、近々ピラティスを始める予定です。
現役時代は体重が500g増えただけでも敏感に察知していましたが、今は体の硬さや衰えを感じます。でも、かつてのように明確な目標があるわけでも、誰かに体を見せるわけでもないので、モチベーションの維持が難しいところです。
体を絞るにはトレーニングと食事が不可欠で、それは自分次第だと分かっていますが、現役時とは運動量も代謝も違うので、少し動いただけではなかなか結果が出ないんですよね。今回のピラティスをいいきっかけにして、もう一度、今の自分に合った体を作り直してみるのもありかなと思っています。
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最近、興味を持たれていることはありますか?
数カ月前からファイナンシャル・プランナーの勉強を始めました。引退して家族ができた今、自分の将来設計やお金について改めて考えた時、知らないことばかりだと思ったんです。
たとえば住民税や保険料なども、提示された金額をただ支払うだけで、その仕組みを考えたこともありませんでした。
ワールドカップで優勝した時のチームメイトだった阪口夢穂さんが、行政書士や宅建、ファイナンシャル・プランナーなどの難関資格を取得しました。その彼女の話がとっても勉強になるので、ファイナンシャル・プランナーに興味を持つようになりました。
今後の生活におけるお金の大切さを学び、知識が増えていくプロセスはとても面白いと感じていて、もっと知りたいと思っています。試験を受けるかどうかはまだ決めていませんが、まずは自分のための知識として、少しずつ学びを深めていきたいです。
何歳から始めるかということよりも、人生は一生が学びだと思っています。知らないことを勉強するのはとても大切なことですし、将来の相続などの問題についても、知識があれば落ち着いて向き合えるじゃないですか。
今は問題集をやったり、仕事の移動中に気軽に読める本を読んだりして、無理のない自分のペースで学びを楽しんでいます。
そして現在、日本サッカー協会とディズニープリンセスが展開している、親子でサッカーの楽しさを体験していただくプロジェクトに携わっています。
子どもにとって、初めてのことや興味のあることに一歩踏み出すのは勇気がいると思います。だからこのイベントを通じて、それがサッカーでなくてもいいので、何か「好きなもの」への扉を開けるきっかけになってほしいし、その先にすごく楽しい世界が待っていることを伝えたいという想いでやっています。
イベントを楽しんでいる子どもたちの姿を見ていると、私自身も新しいこと、興味のあることには迷わず踏み出してみようと、気持ちが強くなれました。
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澤さんの愛用アイテムを教えてください。
サッカー教室の時に履いているスパイクで、これは3~4年は使っています。新しいスパイクはあるんですが、つい履き慣れているスパイクを使うことが多いです。
現役の時は他の選手と同じデザインは嫌だったので、自分の足型にあった、誰も履いていないデザインのスパイクを作ってもらっていましたが、今はそんなにこだわりはありません。
20歳ごろから毎朝欠かさず基礎体温を測っていて、今も大切なルーティンのひとつです。数値が自動的に記録されるタイプを愛用しているので、自分の状態の把握や体調管理がしやすくなり、試合前の準備や対策にも活用していました。
また、ライフステージが進んでから慌てて自分の体に向き合う方が多いと思いますが、若いうちから自分の体を知っておくことは準備にもなるので、ぜひ若い世代の方々にもおすすめしたいですね。
メガネがすごく好きで、度が入っているものだけでなく、だてメガネも持っています。これは〈ラインアート シャルマン〉さんと仕事をした時にいただいたもので、すごくかわいくて気に入っています。
夫も私がメガネをかけているのが好きと言ってくれるので、出かける時はその時の気分や服装に合わせて選んでいます。フレームはさまざまですが、形はラウンドタイプが好きです。
子どもと一緒に映画『リロ&スティッチ』を観たところ、すっかり作品を好きになりました。
その後、私が仕事で家を空けている時に子どもがシッターさんとディズニーストアへ行き、スティッチの小さなぬいぐるみをお揃いで買ってきてくれたんです。
子どもから「お泊まりのお仕事の時は、このぬいぐるみを私だと思って持っていってね」とプレゼントされたので、遠方へ行く時は必ず持ち歩くようになりました。娘の思いが詰まった、大切なお守りのような存在です。
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これからママになる方(後輩ママ)にアドバイスをお願いします。
私は結婚も出産も遅い方でしたが、自分自身の経験を振り返ると、若い頃に好きなことに全力で打ち込んできた時間があったから、今の自分があると思うんです。環境や状況は人それぞれですが、まずは自分の好きなことを精一杯楽しんでほしいです。
あとは先ほどお話しした基礎体温などの体調管理もそうですが、サッカーにおいても準備はとっても大切です。相手の分析、日々の練習の積み重ね、試合前のウォーミングアップなど、万全の準備を整えてこそ、本番で自分のポテンシャルを最大限に発揮できるんです。
何かが起きてから慌てるのではなく、将来なりたい姿や手に入れたいものから逆算して、今からできる準備を意識しながら備えてみてください。
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澤さんが思う、母になってさらに美しい人とは?
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全国の美容好きママへエールをお願いします。
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澤穂希さんのモーニング&ナイトルーティン
ショートデニムシャツ 税込15,000円/〈maison de Dolce.〉(clo-ba)<お問い合わせ先:clo-ba/info@dolce-official.com>
前編では結婚・出産後の仕事の取り組み方の変化や子育てで心がけていることについて伺いました。
前編記事はこちら >><澤穂希さんプロフィール>
15歳で日本代表デビューを果たし、長年トッププレーヤーとして日本女子サッカー界を牽引。2011年FIFA女子ワールドカップでは主将としてなでしこジャパンを初優勝に導き、自身も大会MVPと得点王を獲得。同年、FIFAバロンドール授賞式にてアジア人史上初となる「女子年間最優秀選手賞」を受賞し、国民栄誉賞を授与される。オリンピック4大会、ワールドカップ6大会連続出場という金字塔を打ち立て、代表通算205試合83得点は歴代1位の記録となる。2015年8月に結婚、同12月に現役を引退。現在は一児の母として子育てしながら、スポーツの普及活動やメディア出演など多方面で活動中。2023年には「スポーツ栄養プランナー」、「子育て心理アドバイザー」、「食生活アドバイザー®3級」を取得している。
編集/㈱メディアム 成田 恵子、執筆/北村 文、撮影/三浦 藤一、スタイリスト/坂下 シホ
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EDITOR

DEPACO編集部
エディター 高梨
旅行誌の出版社で編集職を10年以上経験。出産を機にキャリアを見つめ直し、今後は大好きな美容の情報発信をしたいという想いでDEPACO編集部へ。美容はスキンケアやベースメイクでの“土台作り”が好き。趣味は旅と料理。
- ※この記事は、当記事の公開時点のものです。
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- ※取り扱いの商品には数に限りがございます。
- ※入荷が遅延する場合や急遽販売が中止になる場合がございます。

























出産すると体調や体形もこれまでの自分とは全く違うものに。今までとは異なる美容の悩みを抱える女性も多いはず。また、女性としての生き方と母としての人生の両立を難しいと感じる人や、今後のキャリアについて悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
前編記事はこちら >>そんな人たちの美や人生のヒントになるように、仕事と家庭、2つの顔を持ち、母になったことでさらに美しく輝いている女性にフォーカスし、連載します。
第14回は元なでしこジャパンのキャプテンとして活躍された、澤穂希さんです。