デパコス(デパートコスメ)に特化したメディアDEPACOを2018年に立ち上げられた産みの親でもある秀島さんが、今回はDEPACOを新しく進化させようとされていますね。新しいDEPACOの特徴はどんなところにありますか?
「DEPACOが目指すのは身近さと親近感というのは変わらないのですが、新しいDEPACOはECと連動しているので、美容の記事を楽しみながら、お客様が買いたいなと思ったら、すぐにスムーズにご購入いただけるという便利さがポイントですね。また、編集部が発足したので、記事をパワーアップしてお届けしています!」
メディアとECの連動とは便利ですね。DEPACO編集部は全員大丸・松坂屋の社員の方が編集部メンバーとしていると聞いていますが、どんな記事作りを目指されているのでしょうか?
「目指すのは、デパコスとお客様との架け橋になることです。 “身近なプロ”として、百貨店の店頭で接客、対話するように寄り添っていきたいと思っています。そのためにも、常に読者の方やお客様の悩みに寄り添える“身近で温かい”存在でいることが大切。“あの編集部の子、私っぽいからうれしい”と、記事を読むお客様が感じていただけるようになればうれしいです」
“身近なプロ”という言葉が出てきましたが、それは具体的にいうとどんな存在なんでしょうか?
「編集部員なので、プロのメイクアップアーティストさんのように完璧なテクニックは身につけていないですし、雑誌のモデルさんのように美しい美貌もないです。そして、化粧品ブランドさんのように、商品は作っていません。でも、デパコスの情報には精通していて、発信ができる。さまざまなデパコスのプロからお話を伺い、店頭からお客様のお声や悩みも伺っています。
そして、お客様と同じように私たち編集部員も悩みがたくさんあるからこそ、何が今求められていて、どんな情報をお届けすべきかを等身大の存在として考えることができます。お客様の悩みに寄り添って、一緒に悩み、それを解決していく方法を記事としてお届けできることが、DEPACO流の“身近なプロ”だと考えています」
お客様の悩みに寄り添って、その解決法を記事として提案するプロということですね。秀島さんはそこに“身近な”という言葉を大切にされていますが、どんな思いが込められていらっしゃいますか?
「DEPACOが目指すのは、身近な存在の人にふと相談するような感じで、気軽に読める記事をお届けすることです。大丸・松坂屋が各地域で「大丸さん」「松坂屋さん」とお客様からご愛顧いただき、百貨店なのに「さん」づけで呼んでいただいているように、お客様の日常のなかに自然と佇んで存在するようになりたいと思います」
身近な存在の人にふと相談するような感じとは素敵ですね。デパコスというと、高価格、敷居が高いと感じる方もいると思いますが、そのあたりはいかがですか?
「DEPACOの記事を通して、その敷居の高さを下げて、気軽にデパコスにも触れていただきたいなと思います。例えば何かを買いたいとき、ちょっと悩んでいるときなど、友だちに相談するような感覚で、DEPACOを見ていただき、こんなアイテムあるんだ!いいかも!と、感じていただけたらうれしいです」
友だちに相談する感覚なら、とても身近ですね。
「そうですね、デパコスに踏み出せない方にも、“頑張らんでいいから、一度試してみーひん?”という雰囲気で、デパコスデビューのきっかけ作りになるような情報をお届けしたいです」
気張らなくていい、気軽な感じでデパコスデビューできるといいですね。
「そうなんです。とにかく皆さまに気軽に読んでいただきたいです。そしてDEPACOを通じて、このコスメ試してみようとか、ちょっとオンラインで相談してみようかなとか、少しでも思っていただけたらうれしいです」
では、社内、社外関係のお仕事も多く、とてもご多忙だと思いますが、秀島さんが、お仕事をする上で大切にしていること、心がけていることはなんですか?
「常にワクワクに貪欲でいることと、とにかくめちゃくちゃ考えることを大切にしています。百貨店はターゲットが広いので、いろいろなお客様がいらっしゃいます。取り扱うモノも多様ですし、コトもあり、何でもできる。自分ごと化したら、どんな企画でも考えれるし、本当におもしろいところなんです」
百貨店の取り扱われている範囲は広いですもんね。
「そうなんです。私自身は、コンサバで平凡で物欲も薄いタイプの人間です。だから、「何をしたらワクワクするか」、「誰に何をどのようにお届けしたいか」、ということを徹底的に考えるようにしています。そのために、常に、ワクワク探しは怠らないように心がけています」
ありがとうございました!
そこに込められた思いなどを取材しました。
お客様との架け橋に!