僕は自分でメイクをするので、ほかの俳優仲間がメイクルームに向かうなか、ひとり楽屋でメイクすることで気合をいれていますね。ヘアメイクさんのメイクは、俳優ひとりあたり15分ぐらいです。でも自分は、しっかり作り込むことが安心感に繋がるので、時間をかけてメイクをしています。
あとメイクとはちょっと違いますが、大きい直径のカラーコンタクトを使っています。アニメキャラクターって目が大きいじゃないですか(笑)。ヘアメイクさんが用意してくれる14～14.5mmでは満足できなくて、韓国製の16mmのものや、発色を意識して日本製の15mmのカラーコンタクトを使い分けています。普段、こんなに派手なカラーコンタクトはつけませんが、衣装やウィッグをつけて通し稽古をする時や公演中は、朝からカラーコンタクトをつけて行きます。2.5次元ステージはカラーコンタクトをつけることが多いですが、自分で持ち込んでいるのは僕ぐらいかもしれません(笑)。

食生活ですね。基本は玄米を炊いて、野菜や魚など、オーガニック食材中心の質素な食事をしています。"玄米菜食 まごわやさしい"(※)という体に良いものを食べることを心掛けていますね。もともと親が健康オタクで、家で白米が出てくることもありませんでした。小さい頃はお菓子や肉も食べていましたが、お菓子を買って帰ったら親に捨てられることもあって(笑)、徐々に食にも気を使うようになりました。でも役者仲間やスタッフさんと外食する時は気にせずに何でも食べますよ。ただコロナ禍で外食する機会が少なくなってしまったので、ひとりで食事をすることが多くなって、より一層気を遣うようになりました。公演中もケータリングの差し入れを食べますが、原材料表示は一応見ますね(笑)。以前に両親から言われた知識もありますが、YouTubeやネットで調べるといろいろ出てくるので、調理方法などにも気をつけています。あと飲み物は、水しか飲みません。

※バランスよく摂りたい食材である豆・ごま・わかめ・野菜・魚・しいたけ・いもの頭文字をとったもの

稽古場で動画撮影などがある時は、ファンデーションをちょっと塗るぐらいのうっすらメイクをすることはありますが、基本的に普段はあまりしないですね。

乾燥は気になるので、化粧水や乳液やクリームは使っています。冬場はとくに乾燥しているので、部屋も加湿するようにしていますね。
あと洗顔は洗いすぎないようにしています。もちろん舞台メイクは濃いのでクレンジングや洗顔料を使ってしっかり落としますが、洗えば洗うほど乾燥するじゃないですか。シャンプーなども洗浄力が強すぎるものは避けますね。必要な皮脂まで落としてしまうと乾燥にもつながりますし、メイクをしなかった日や、整髪料をつけなかった日は洗いすぎないようにして、なるべく乾燥しづらいようにしています。

メイクでも服でも、その人に合っているものや、自分の好きなスタイルを選んでほしいですね。
もう10年以上前の舞台で共演させていただいた大先輩の女優さんが「自分の顔は自分が一番良く知っているから、メイクは自分でする」とおっしゃっていたんです。僕も仕事柄、自分の顔を鏡で見ることが多いので、その言葉がとても響いて、自分でメイクするようになりました。だからメイクはその人に似合っていればいいので、こういうメイクじゃないと嫌だということは全くないです。
あ、でも僕自身、前髪をおろしてしているスタイルが多いので、男女問わず前髪がある方が好きかな。2次元の人気キャラクターってだいたい前髪フサフサでカッコいいですよね(笑)。
性格的にも優しくて、笑顔が素敵な人は魅力的です。ファンの方と一対一で接する機会は減ってしまいましたが、そういったイベントで楽しそうに笑顔で接してくれるファンの方を素敵だなと思いますし、嬉しいものです。

ファンのみなさんの声がなかったら、舞台復帰していない人生もあったと思います。みなさんからのひと言ひと言が大きかったです。もっとファンのみなさんの声を受け取れる場所を作りたいと思って、私書箱を作りましたし、ファンレターやSNSのコメントも必ず目を通しています。本当に助けていただいた、大切で大好きな存在なので、これからも舞台上から恩返しをしていきたいと思っています。

殺陣は学生時代からやっていますが、立ち回りは今でも難しいです。決められた殺陣から、自分のアイデアを殺陣師の方に相談しながら手数を増やして、自分の体の動きに合うようにアレンジしていくのは楽しいですね。僕は殺陣の歩数や踏み出す足など細部まで決めるのですが、そのほうが安全性も上がりますし、流れが自然な殺陣になるので、観ている方の安心感にも繋がるのではと思っています。

僕、小さい頃から車が好きなんです。もし20代の頃に車を購入していたらスポーツカーを選んでいたと思いますが、30代の今では流行りのSUV派になりました。舞台の仕事とは関係ありませんが、ドライブの撮影だったり、車関連の雑誌とかに出られたりしたら楽しそうですね(笑)。

2.5次元の舞台はアニメやゲームなど、もともと美しいものを原作にしています。だから原作そのものが持つ力を借りながら、そこに寄り添うことで、僕たち俳優たちも美しくなれるんですよね。それが2.5次元ステージの魅力だと思っています。

自分の顔は自分自身が一番知っているものだと思っていますし、女性だったら男性よりも鏡を見たり、メイクしたりする機会も多いですよね。僕は自分の顔をよりよく知って、磨いていくことが「メイク」なんじゃないかなと思います。

2023年4月5日(水)→25日(火)23:59の期間中、ご応募の方の中から抽選で3名様に【佐々木喜英さん サイン入り チェキ1枚】をプレゼント！

■応募期間
2023年4月5日(水)→25日(火)23:59まで

■応募方法
応募規約をご確認の上、こちらのフォームに必要事項を入力後、「入力内容確認」ボタンを押してください。

■プレゼント内容
・佐々木喜英さん サイン入り チェキ1枚

※チェキの種類をご指定いただくことはできません。
※無償・有償に関わらず、第三者へのチェキの譲渡は禁止させていただきます。

■当選発表
・当選者の発表は、ご当選者様へのプレゼント発送をもって代えさせていただきます。
・当選に関するお問い合わせはお受けいたしかねますのでご了承ください。

前編では、佐々木さんの舞台への向き合い方やアーティスト活動についても伺いました。

＜佐々木喜英さんプロフィール＞
桐朋学園芸術短期大学演劇専攻を卒業後、ミュージカル『テニスの王子様』(白石蔵ノ介役)を機に2.5次元ステージの俳優に。「黒執事」(ドルイット子爵役)シリーズ、超歌劇『幕末Rock』(沖田総司役)、『刀剣乱舞』(宗三左文字役)など、多くの人気作品に出演。2010年からはアーティストとして活躍の場を広げ、YouTubeチャンネルではピアノの弾き語りなどを披露している。

■最新公演
ミュージカル『薄桜鬼 真改』山南敬助 篇 2023年春 東京・大阪にて上演！
東京 4/8(土)～16(日)シアター1010／大阪 4/22(土)～23(日)サンケイホールブリーゼ
■出演
山南敬助 役：輝馬／雪村千鶴 役：青木志穏／風間千景 役：佐々木喜英／ほか

ローソンチケットにて好評発売中

※DEPACOでのチケット販売はしておりません。また、ミュージカル公演に関するお問い合わせにはお答えできません。

編集／㈱メディアム 成田 恵子、執筆／北村 文、撮影／Suat Koylu、スタイリング／MASAYA