【後編】気に入ったものを長く愛用。飽きずに使い続けられるもの選びのマイルールとは?ファッションディレクター・佐藤涼実さんにインタビュー〈十人十色の美衣食住〉
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佐藤さんにとってご主人はどんな存在ですか?
主人とは14歳離れていますし、モノの考え方が主人は理論的、私は感性的と、ある意味真逆ではあるんです。でも自分にはないものを主人は持っているので、とてもリスペクトしています。きっと主人も私のことをそう思ってくれていると信じているんですけど(笑)。
主人には仕事の相談もしますし、一緒に遊びますし、どんなことでも話せる最高のパートナーですね。
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2021年にご自宅を郊外に移したそうですが、郊外を選ばれた理由はありますか?
以前はこのショップの近くに住んでいたんですが、何かあるとすぐにショップに行ってしまうことが多く、ONとOFFを区切るためにも都心から離れることにしました。
郊外といってもショップから1時間ぐらいの距離ですし、実家も近くなんです。それに主人がコロナ禍で、リモートで仕事をするようになったことも理由のひとつですね。そしてどうせ一軒家を建てるなら広い土地に建てたかったので、少し離れた場所を選びました。
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お休みの日はどのように過ごしていますか?
休日は家でのんびり過ごすことが多いです。家にサウナルームや中庭があるので、外に出かけずに家で過ごしています。それに家を建ててからは友人が遊びに来ることが多くなったので、ホームパーティーをしています。もちろん都心に食事に行ったりすることもありますが、家派ですね。
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ご自身の服やインテリアなどのコーディネートで大切にされていること、マイルールなどがあれば教えてください。
特に意識していることはこれといってないのですが、飽きずに長く使えるものを選んでいることが多いかもしれません。インテリアなんかは特にそうで、それなりの価格のモノを買うことになるので、飽きがこないぶん、愛着が湧くものが増えてきました。
アクセサリーなどは洋服と同じで、その時その時のスタイルに合ったものを選びます。でも腕時計は長く愛用できるものを選んでいますね。以前はそれほど腕時計を身に着けることはなかったんですが、腕時計に興味を持つようになってからは欠かせないアイテムのひとつになっています。
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佐藤さんのメイクは凛として洗練された印象を受けます。メイクではどんな所にこだわっていますか?
今流行しているメイクはあえてしないようにしています(笑)。そしてラメが入っているメイクアイテムは使いません。
学生時代は盛ったメイクをしていた時期もありましたが、顔の彫が深いほうなので、盛ると顔が濃くなりすぎてしまうんです。なので、年齢を重ねるごとに引き算のメイクになってきました。今のこだわりは、アイラインをしっかり引いて、ラメが入っていない色味を使うということぐらいです。
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お肌のために食事や運動などで気をつけていることはありますか?
もともとダンスやチアをやっていたので、ストレッチのような運動は好きなんです。最近はヨガをやっていて、パーソナルトレーニングに週2回通っています。30歳を目前にして、これからは筋肉をつけることも必要だと思うようになったので。
食事はあまり気にしていなくて、お酒も飲みますし、ラーメンや炭水化物も大好きなんです。食事を制限したくないので、パーソナルトレーニングに通っている感じです(笑)。でもトレーニングをするようになってからは小麦粉よりはお米を食べるようにしたり、白米を玄米に置き換えたりと少しは意識するようになってきて、最近は毎朝スムージーを飲んでいます。
主人も長くトレーニングをしてきているので、食生活は私よりも意識が高いかもしれません。
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愛用されているアイテムを教えてください。
写真右から:
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〈スック〉シグニチャー カラー アイズ(03) 税込7,700円
毎日愛用しているアイシャドウです。4色のパレットなんですが、ラメが入っていない色(パレット右上)しか使っていません(笑)。この色が気に入っているんですが単色では販売されていないのでパレットを購入しているんです。もう5~6回リピートしています。
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〈クリスティーナ〉テラスキン(30mL) 税込7,700円
※DEPACOではお取り扱いがございません。あらかじめ、ご了承くださいませ。
月1回、美容エステにこの6年ほど通っていて、そちらで購入しています。とろみのあるテクスチャーで、うるおい成分のヒアルロン酸が入っているんです。これももう10本ぐらいリピートして愛用しています。
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〈ポーラ〉B.A アイゾーンクリーム N(26g) 税込19,800円
アイケアを早くから始めたほうがいいというアドバイスをもらってから使い始めました。最初は手頃なアイテムから使い始めたんですが、いろいろ試しながら、このアイクリームにたどり着きました。
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〈コスメデコルテ〉リポソーム アドバンスト リペアクリーム(50g) 税込11,000円
最初は同じラインの美容液を使っていたんですが、クリームも買ってみたら、このクリームも気に入ってしまいました。硬すぎず柔らかすぎないみずみずしいテクスチャーやかわいらしいほのかな香りも好きです。
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〈RICOH〉GRⅢx 税込139,800円~
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軽くてコンパクトなので、カバンへの出し入れもしやすくて愛用しています。以前に他メーカーのカメラも持っていたのですが、重かったので持ち歩かなくなってしまい、このカメラに変えました。
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〈DELVAUX〉Brillant Card Holder 税込89,100円
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パリのコレクションに行った時に、自分へのご褒美として買った名刺入れです。今はほとんどキャッシュレスなので、名刺だけでなくお財布代わりにカードも入れて常に持ち歩いているアイテムのひとつです。
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〈BJ CLASSIC COLLECTION〉SUNSHIFT (C-7-5Rマットシルバー-マットブラック) 税込39,600円
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ふだんは透明のレンズなので室内でもかけられるのですが、太陽光でレンズが色づくのでサングラスとしても使えて、華奢なデザインなところが気に入っています。海外っぽい大きめのデザインのサングラスも好きなんですけど、顔の骨格に合っているこういうデザインも好きです。
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気に入ったものを長く愛用されることが多いのでしょうか?
インスピレーションに関しては新規開拓するんですけど、プライベートなモノや飲食店、美容室などは長年変わりませんね。
でもバンバン断捨離するタイプなので、使わないものはスタッフや後輩などに譲って、循環させている感じです。特に服やバッグは自分が着ないとか、卒業だなと思ったら後輩にあげちゃいます。なので、社内フリマをやっています(笑)
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今後挑戦したいことはどんなことですか?
私は常に自分で確認をしたいタイプなので、お客様の動向やスタッフの動きに自分の目が届かない地方などに出店することは、今のところ考えていません。
ですから、いつかは路面店舗をもう少し大きくして、ミュージアムというかアトリエのようにしていけたらいいなと思っています。もう少し広くて、裏にアトリエがあって、オフィスが上の階にあるようなビルを建てられたらいいですね。あと5年で実現できるかは分かりませんが、ひとつのビル内で完結する自分のブランドの空間をつくりたいです。
そして、やっぱり日本でもショーをやりたいですね。
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佐藤さんにとって、人には理解されないかもしれない(もしくは理解されなくてもいい)けれど自己満足のためだけにやっていらっしゃる趣味や習慣などはありますか?
朝と夜にお風呂に入ります。ルーティン化しているのもありますし、1日をさっぱりした状態で始めたいという私の決まりがあってやっているだけなんですけど。
鏡の前で美容する時間も長いかもしれません。スキンケアを面倒だと思わないタイプなので、入念にケアします。休みの日はお手入れを入念にできるのでずっとやっているぐらいです。
髪は、3週間に1回ぐらいのタームで、美容師さんに嫌われるんじゃないかっていうぐらいミリ単位で前髪を切っているんです(笑)。髪がすぐに伸びてしまうので、前髪だけを3ミリ切ってもらうためだけに行きます。この前髪は皆さんから「まねをしたい」と言っていただくことが多いんですが、これをキープするのは大変なんですよ(笑)。
前髪だけでなく、髪のメンテナンスにはとても気を遣っていて、休みの日はヘッドマッサージや頭皮スクラブをしているので、ヘアケアはスキンケアと同じぐらい時間をかけていて、それが自己満足かもしれません。皆さん頭皮ケアって後回しにしがちだと思うんですけど、私は顔と同じぐらいケアしています。
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佐藤さんにとっての「美」とは?ご自身の生活のなかで「美」はどのような存在ですか?「美」にまつわる大切にしていることばなどもあれば、あわせて教えてください。
自分の自信に繋がるものだと思います。私自身が表に出る仕事だということもありますけれど、やっぱりキレイにしていないと自信に繋がらないと思うのです。
自分はダメだと思っていたとしても、お金をかけるとかいいものを使うとかではなく、本当にちょっとずつ習慣化していけば、長期戦になるかもしれないですけど、絶対美しくなって自信が持てると思っています。
<佐藤涼実さんプロフィール>
デザイン工学部システムデザイン学科を卒業後、WebデザイナーとしてIT企業に就職。2018年秋、アパレルブランド〈louren〉を副業として立ち上げる。2020年に会社を退職し、〈louren〉のディレクター・デザイナーを本業に。2021年にはブランド立ち上げ当初からの夢である実店舗を東京・広尾にオープン。ブランド設立5周年を迎えた2023年、9月にパリで開催された「Paris Fashion Week 2024SS」で初のコレクションを発表。
前編では、佐藤さんのモノづくりへのこだわりについて伺いました。
編集/㈱メディアム 成田恵子、執筆/北村文、撮影/Suat Koylu
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EDITOR
DEPACO編集部
エディター 高梨
旅行誌の出版社で編集職を10年以上経験。出産を機にキャリアを見つめ直し、今後は大好きな美容の情報発信をしたいという想いでDEPACO編集部へ。美容はスキンケアやベースメイクでの“土台作り”が好き。趣味は旅と料理。
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“十人十色の美衣食住”
ひとそれぞれ、さまざまな「美」を大切にされている方々に迫ります。
今回のゲストはアパレルブランド〈louren〉のクリエイティブディレクター兼デザイナーとして活躍されている佐藤涼実さん。ブランド設立5周年にして2023年9月、パリにて開催された「Paris Fashion Week 2024SS」で初のコレクションを発表しました。同世代の女性を中心に高い支持を集める佐藤さんのモノづくりへのこだわりやプライベートについてお話を伺いました。