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【前編】2カ月でSNSフォロワーが4万人に急増。人気ブランドのプレスがショップスタッフ時から意識していた接客術とは?〈ビームス〉プレス・目黒越子さんにインタビュー〈十人十色の美衣食住〉

DEPACO編集部
エディター 高梨
2024/02/07

“十人十色の美衣食住”
ひとそれぞれ、さまざまな「美」を大切にされている方々に迫ります。

今回のゲストは〈ビームス〉のプレスとしてご活躍される目黒越子さんです。ショップマネージャー、スーパーバイザーを経て、2020年プレスに着任。2022年から本格的に始めたInstagramではコーディネートの投稿が「シンプルなのにおしゃれで真似しやすい」と話題を呼び、わずか2カ月でインスタのフォロワーが4万人に急増。2023年には目黒流スタイルの秘訣をまとめた『Meguro’s SIMPLE STYLE MEMO』を発刊するほか、自身がプロデュースする「目黒ライン」もスタートさせた目黒さんのファッションへのこだわりやプライベートについてお話を伺いました。

01
目黒さんはスタイリスト科をご卒業されたそうですが、スタイリストを目指していたのですか?

高校時代からファッションやメイクに興味がありましたが、何をやりたいのか迷っていた時、担任の先生に「好きなことをやってみたら?」と言われて、文化服装学院のスタイリスト科に進学しました。
ビジネスやデザインに特化した学科もありましたが、スタイリスト科は服作りをはじめ、ファッションショーやファッションビジネスなど幅広く学べそうだったので、スタイリスト科を選んだんです。
結局スタイリストにはならなかったんですが、いろいろ学べたことが今役に立っているので、良かったと思っています。

目黒さんはスタイリスト科をご卒業されたそうですが、スタイリストを目指していたのですか?

02
目黒さんが〈ビームス〉に就職されたきっかけを教えてください。

卒業生の中にはスタイリストのアシスタントに就いた人もいましたし、デザイナーズブランドに就職した人も多かったです。私はセレクトショップに興味があって、当時人気だった会社を何社か受けて、前向きな返事をいただいたのが〈ビームス〉でした。面接を担当してくれたお二人は、一人はラフなスーツ、もう一人はそのまま乗馬に行くようなコーディネートをしていて、面白そうな会社だなという印象を受けました。
新しいレーベルのオープニングスタッフの募集だったので、1から始められることも楽しそうだなと思って入社しました

目黒さんが〈ビームス〉に就職されたきっかけを教えてください。

03
今はプレスをされていますが、これまでにプレスに憧れたことはありましたか?

入社時はプレスやバイヤーに憧れはありましたが、“自分じゃできないな”と、思っていました。販売職を長く続けてこられたのは自分に向いていたからですし、楽しかったので、その後ショップマネージャー、エリアマネージャーになったのは自然な流れでした。
でもある時、当時の上司から「プレスに異動になるのでよろしくお願いします」と、内示があったんです。急なお話だったのでとっても驚いて状況を飲み込むのに時間がかかりました(笑)。
ただ、人事異動は会社がその人に果たしてほしい任務がきちんとあるから行われるのです。自分もエリアマネージャーとして内示する側を担当し、理解できていたので次のステージを決意しました。
今思うと、私が担当している〈Demi-Luxe BEAMS〉は大人女性のレーベルなので、レーベルのアイテムを着て、しっくりくる年代のプレス担当者が必要だと思われてのことだったのではないでしょうか

今はプレスをされていますが、これまでにプレスに憧れたことはありましたか?

04
ショップ勤務の時は、接客でどんなことを心がけていましたか?

ショップ勤務スタート当時、自分は20代でしたから、私よりも、知識も経験もある大人の方の接客をすごく難しく感じていたんです。“私が提案するなんて”みたいな気持ちになっていましたね
洋服の知識はあっても、“その方の服を着る気持ち”がよく分かっていなかったですし、実際にお客さまが求めていることと自分の提案が一致してないと感じることもあったりして、そのギャップを当時はすごく難しいと思っていました
でも接客していくなかで、勉強になるコーディネートやいろいろな知識をお客さまから教えていただき、大人が洋服に求めることや気持ちがどんどん分かってきました
それからは気持ちが切り替わって、ご提案やお話をするのが楽しく、やりがいを感じるようになりました。コツコツと一人一人の接客をしながら、経験を積ませていただいたおかげだと思っています

05
目黒さんがお客さまにご提案する時に意識されていることはありますか?

まず自分が本当にいいと思っているものであること。プラス独りよがりにならないように、お客さまが何となく欲しいと思っているものや、なりたいイメージなどをきちんと聞くように気をつけています。
買い物したものを家族に褒められたり、友達に「どこで買ったの?」と話題になったり、何かに繋がったらいいなと思いながらご提案するようにしているんです
ショップには毎日知らない方がたくさん来店します。そんななかで、以前接客した方がまた来店されたり、お得意さまが来てくださったりすると嬉しいですし、ショップもいい雰囲気になるんです。なので、何か提案させていただいた方が、またお店と繋がっていくように意識していました
それもあって、異動後も、新しいショップに来店してくれたり、プレスになってもInstagramのDMでご連絡をいただいたりして、みなさんが覚えていてくださることが本当に嬉しいんです

目黒さんがお客さまにご提案する時に意識されていることはありますか?

06
プレスに異動されて、戸惑うことはありませんでしたか?

プレスに異動してからは、あまりにも違う環境すぎて慣れるまでは大変でした。お客さまと〈ビームス〉を繋ぐプロフェッショナルな方々と関わる仕事なので、正直ちょっと緊張と怖さを感じていましたし、何を取っかかりにしたらいいのかも分かりませんでした。
私がただ勝手にふさぎ込んでいただけかもしれないんですけど、本当に180度変わってしまったので、泣きながら帰宅していた時期もありました(笑)。
当時は慣れていないことも多く、時間やタスク管理の仕方が全く違うことにも戸惑って、自分のマネジメントが追いついていないことも原因だったかもしれません
プレスに就いたのがコロナ禍だったのでWebに注力する仕事の流れになったんですが、これまでのプレス担当者もみんな手探りで誰も分からない状況の中、私はそれ以上に分かっていなかったので、慣れるまでに1年ぐらいかかったような気がします。
2年目になってやっとメディアの方たちの顔と名前が分かるようになり、私のことを覚えてくれる方が増えてきて、コミュニケーションが取りやすくなりました

07
憧れの職種であるプレスのリアルな業務内容を教えてください。

お客さまと〈ビームス〉を繋ぐ役割として、各種メディアにご協力いただきながらモノやコト、ヒトをご紹介いただいたり、自社のオウンドメディアのコンテンツを作ったりしています
雑誌の場合は各誌に合ったご紹介方法で掲載していただくのですが、自社メディアは、1から企画して撮影からSNS、店頭演出までチームで組み立てます
会社全体をPRする広報というよりは、各レーベルがシーズンごとやブランドとして届けたいものをどう届けていくかを常に考えています。編集部や自社メディアのスタッフ、あとはインフルエンサーの方と共に、メディアにもご協力いただいてお客さまへと繋げています。日々社内外の方、ときにはお客さまとお話しするなど、とにかくコミュニケーションが多い仕事です
以前まではプレスは華やかな職種というぼんやりとした印象しかもっていなかったので、こんなにも幅広く細やかな業務をこなしていたとは知りませんでした。今では同業のみなさまを更に深く尊敬しています

憧れの職種であるプレスのリアルな業務内容を教えてください。

08
Instagramを本格的に始められて、またたく間にフォロワーが増加したと伺いました。どんなことを意識されて投稿されていますか?

本格的に始める前は月1回ぐらいしか更新していなかったんですが、販促の一環としてプレスの中でSNS運用の講座を全員で受けたんです。当時SNSは若い子がやることだと思っていましたが、プレスという立場なので何かしら発信しなければいけないなぁ、ぐらいの気持ちで勉強しました。
その講座は“アルゴリズムを理解して1万アカウントを目指そう”という内容だったのですが、自分なりにその取り組みをちゃんと実践してみました。周囲からは講座の先生が言っていたことを一番よく聞いて、素直に実行に移していたねと言われます(笑)。そのおかげで一気にフォローしてくださる方が増えました。
今ではルーティンになっていますが、最初の頃は寝不足でしたね(笑)。投稿は、通勤時間が往復で各1時間あるので、それを活用しています。本格的にインスタを始めてからは、お客さまをはじめ編集の方やスタイリストさんから声を掛けていただく機会が増えて、それがすべて仕事に繋がっているので嬉しく思います

Instagramを本格的に始められて、またたく間にフォロワーが増加したと伺いました。どんなことを意識されて投稿されていますか?

09
2022年は社内でも高く評価されたそうですが、どんな賞を受賞されたのですか?

SNSの飛躍とオンラインを活用した販促、総合的な活動を認めて戴き、賞を3つほどいただきました。
自社のサイト内にスタッフが実際に着た雰囲気や着回しを見てもらうスタイリングコンテンツがあるのですが、そのコンテンツをプレスになってからも続けていたんです。ショップにいた時に注力していたことでしたし、参考にしてくださる方もいたのでやめるのはもったいないなと思って続けました。
そうやってコツコツ継続していたことが数カ月の間にSNSと繋がってお客さまとの繋がりが増えました。それを周りが気づいてくれて評価していただけて、本当にありがたい1年でしたね

10
ご自身のスタイルブックを出版されました。どんな経緯で本にまとめられることになったのですか?

2023年より『I AM BEAMS』というスタッフのパーソナルブック・シリーズがスタートして私の前に、3名が本を出していました。〈ビームス〉を知っている方だったら「あの人ね!」と思うような人だと思います。
私は、春ぐらいに「次は目黒さんの本を出します」って、プレスの異動の時と同じように、いきなり声がかかったのです(笑)。
自分で務まるのか不安もありましたが、その頃InstagramのDMで、「歳を重ねて服選びの迷子になっていたけれど、目黒さんの投稿を見て『これでいいんだ』と思えた」というコメントをいただくことがあったので、本を見て私のスタイリングが何かの参考なっていたら嬉しいと自分の思いを制作に込めました
また、「〈ビームス〉に久しぶりに行ったら自分にも着られそうなレーベルがあって嬉しかった」と言ってくださる方も多くて、みなさんのお役に立てるような本になっていたら幸せです

ご自身のスタイルブックを出版されました。どんな経緯で本にまとめられることになったのですか?

<目黒越子さんプロフィール>
〈Demi-Luxe BEAMS〉のスタッフとして入社。ショップ勤務時代には『ベスト販売員名誉表彰者』に選出され、マネージャーやスーパーバイザーを経て、2020年よりプレスに着任。2022年から本格的に始めたInstagramでは、わずか2カ月でフォロワーが4万人に急増。2023年春夏より自身のコレクション「目黒ライン」がスタート。さらに〈ビームス〉のスタッフによるパーソナルブック・シリーズの第4弾として発売された『Meguro’s SIMPLE STYLE MEMO』も反響を呼んでいる。

後編では、目黒さんのファッションや愛用アイテムについて伺いました。

編集/㈱メディアム 成田 恵子、執筆/北村 文、撮影/三浦 藤一


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EDITOR

DEPACO編集部

エディター 高梨

インタビュー中も笑顔が絶えることなく常ににこやかな目黒さん。話しやすい空気づくりもしてくださり、さすが販売員としても一流の方だな、と感じました。後編では愛用コスメをたくさんご紹介いただきました!
肌悩み
  • シミ・たるみ
好きなメイク
  • 素肌風ベースにリップしっかりめ
コスメの悩み
  • メイクの引き算が難しい

旅行誌の出版社で編集職を10年以上経験。出産を機にキャリアを見つめ直し、今後は大好きな美容の情報発信をしたいという想いでDEPACO編集部へ。美容はスキンケアやベースメイクでの“土台作り”が好き。趣味は旅と料理。

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