プロ目線で香りをわかりやすく”たとえ”表現！香水の達人
DEPACO専属ビューティーアドバイザー(DEPACO BA) 土井(写真左)

メイクやスキンケアだけでなくフレグランスにも造詣が深い、美容のプロ。昔から香水好きで、100アイテム近くは使ったという強者。甘みや深みのあるオリエンタル調の香りが好みで、レイヤリングも得意。


365日お気に入りの香りをまとっていたい香水フェチ♡
DEPACO編集部 エディター 下田(写真中央)

王道メゾンの香りや、トレンドのデザイナーズフレグランスはもちろん、ニッチフレグランスにも興味津々で、香りに対してアグレッシブ。惹かれがちなのは、ほのかに甘くてスパイシーさもある香り。


新作・トレンド情報はおまかせ！香水沼ハマり中エディター
DEPACO編集部 エディター YAMACO(写真右)

DEPACO編集部の新作コスメ担当で、毎月新しい香りをチェックするのが楽しみになっている香水キラー。香水をつけて出かけることは少なく、家での気分転換に軽めの香りをひっそり楽しむことが多い。


男性目線で語ってくれるフレグランス好きメンズは、この2人 フランス流のフレグランス美学を持つバイヤー
大丸・松坂屋 化粧品バイヤー 荒川(画像左)

パリ駐在経験があり、コスメ・フーズ・ファッションなどの最新トレンド情報に精通。もともと香水好きだがフランスでもたくさん入手して、その数およそ30個に！香水は、自分自身で楽しむために使う主義。


ジェンダーレスな香りを嗜む！コスメ中級者
DEPACOスタッフ 宮原(画像右)

DEPACO担当ということもあり、メンズでも気軽に楽しめるコスメやメイクに興味あり。香水は日常的に使うタイプで、いかにも”メンズ”な香りより、爽やか系でユニセックスに使えるものが好み。

●YAMACO：「樹木が香る、身にまとう森林浴」というコンセプトで作られた〈バウム〉のオーデコロンは、本当に清々しい香り。なかでも「ウッドランド ウインズ」は、柑橘の爽快感を中心にほのかにウッドが加わった香りで、プレゼントにぴったり。フレグランス初心者にもおすすめです。

▲荒川：〈バウム〉の香水は、香りのタイプや香り方の使い勝手がちょうどよくて、こういうのを多くの男性は求めている気がします。僕はウッディ系の「シンフォニー オブ ツリー」を愛用していて、「何も考えず、迷ったらコレ」という立ち位置。香水のなかでも濃度が低いオーデコロンだから、香り立ちが軽やかで、香りの持続時間も短くて、気軽に使えるところもいいですね。フレグランス上級者の楽しみ方なら、朝イチと昼からで香りをつけかえるのもおしゃれ！

▲宮原：嫌いな人はいないんじゃないか！？という香りですよね。プレゼントにする場合、相手の香りの好みがイマイチわからないなら、コレを選んでおくとよさそう。受け取る側だと、ボトルがスタイリッシュなのもうれしいポイントです。

●YAMACO：サステナビリティ意識の高いブランドで、環境への負荷を配慮したパッケージもすてき。自然環境などに興味をもつ、高感度の男性の心も掴めそうですね！

●YAMACO：軽やかなフレグランスでもうひとつ注目したいのが、2023年11月15日に発売したばかりのこちら。エッセンシャルオイル(精油)のみで香りを構築したオードトワレというのが、〈THREE〉らしい！全5種の香調がそろい、いずれも〈THREE〉オリジナルの国産ゼラニウム油をブレンドしているから、異なる香りを重ねたときにマッチするのだとか。気分やシーンに合わせてレイヤードするのはもちろん、カップルで別の組み合わせを楽しむ…なんて香りの演出もおしゃれです。

▲宮原：僕は今まで香りのレイヤードをしたことがないけど、これなら挑戦できそう。5種類あるなかで「石」を想起させるクリーンな香りの「00 WRITTEN IN STONE」をベースにすると、レイヤードしやすくて。「02 DAYS IN THE TREES」と重ねるとウッディさが軽やかな印象になるし、「03 BLACKCURRANT BERET」を重ねると甘さがちょっと爽やかになって、なんか楽しい！ちなみに僕は、なるべく大きいカバンを持ちたくない派なので、このコンパクトサイズも気に入っています。

▲荒川：レイヤードすることで自分だけの香りになるのは、魅力的ですね。単体の香りでもジェンダー関係なく使えるもので、さらに自分っぽく好きにアレンジできるところがいい。ひとつ9mLという容量や価格も手ごろなので、気軽にプレゼントできそう！

●YAMACO：新発売という話題性もあるので、ぜひ今年のプレゼント候補としてチェックしてみてくださいね！

●土井：ユニセックスで使えるフレグランスが多いブランドといえば〈SHIRO〉。好感度の高い香りがたくさんあるなかで、私がおすすめしたいのはちょっと変化球で、「SHIRO PERFUME」シリーズの「スモークレザー」。お香みたいな心地いい煙にふわーっと包み込まれるような、スモーキーで温かみのある香りがクセになる感じ。性別を問わずに使いやすいのですが、男性なら、真っ白のきれいなTシャツ+デニムというシンプルなスタイルで清潔感とセクシーさが滲み出ちゃう人に似合いそう(笑)。

▲荒川：〈SHIRO〉のなかで一番好きだな、この香り。欲しい！フレッシュな軽やかさも感じるけれど、スモーキーな主張がきちんとあって、〈SHIRO〉ではちょっと珍しい香りのイメージ。温かみもあるので、冬のプレゼントにもぴったりですよね。「SHIRO PERFUME」シリーズは、ストーリー性と深みのあるこだわりの香水なので、フレグランス好きの男性にも喜ばれるはず！

▲宮原：コレ、めっちゃいい香り！爽やかさと個性的なスモーキー感のバランスがいいですよね。僕と荒川さんは、好きな香りやフレグランス成熟度の違いがありますが(笑)、そのどちらにもハマる香水。いろいろなベクトルから満足度が高いので、プレゼントとしてすごくおすすめ！

●土井：このブランドの香水のイメージをいい意味でちょっと裏切るユニークな香りなので、2つめの〈SHIRO〉にもぴったりですよ。

●下田：私からは、もう少し個性的なものを。パリ発のフレグランスメゾン〈ディプティック〉から2023年に登場したオードトワレ「ロー パピエ」は、”紙”の香りを表現しているというのがユニーク！紙に広がるインクを連想させる香りをベースに、官能的なホワイトムスクが加わり、ライススチームアコードが繊細な表情を与えて紙の素材感を醸し出す…という他にはないアプローチがされている、ちょっと不思議でクセになる香りです。

▲荒川：〈ディプティック〉はフランスではおなじみのブランドで、ストーリー性のあるフレグランスをたくさん展開しています。こちらはムスクやウッディな香りが効いていて、フレグランス初心者の男性には少しハードルが高いかもしれないけど、フランス人はこういう香りが好き。特におしゃれな若いメンズが好んで、5～6プッシュくらい大量につけて楽しんでいそう(笑)。

▲宮原：フランス人と日本人のフレグランスに対するスタンスの違いがわかりますね…！僕にとってはなじみのない重厚感があって、使いこなしに迷いそう。日本なら玄人ウケする感じで、そのぶん個性を発揮できる気がします。

●下田：〈ディプティック〉の香水は上質な香料で作られているので、肌になじんだときに少しまろやかな印象になるかも。ちょっぴりアクの強い香りが自分と一体化して、特別な香り立ちを楽しめたらかっこいいですね！

●下田：個性を発揮できるフレグランスといえば〈トム フォード ビューティ〉も外せませんよね。主張が強めの香りがそろうなかで、ユニセックスで使いやすいのが「ソレイユ ネージュ」。冬の太陽のきらめきをイメージしたシトラス フローラル ムスク香調で、フレッシュな爽やかさがありつつ、ラストに向かって温かみのある甘みが増してくる感じ。

▲荒川：〈トム フォード ビューティ〉で人気の香りですよね。ちょっと甘さがあるからどちらかというと女性向きという印象ですが、個人的には好き。そもそも今は、女性・男性とかで香りをわける時代じゃないですけどね。つけてみると、肌になじむほどにラグジュアリーな複雑味が出てくるのは、さすが。

▲宮原：男性が毎日オフィスでつける香りではないかもしれませんが、夜のデートのときに気合いを入れてつけるのはよさそう。女性に贈るなら、特別なシーンでご褒美としてまとうような、気分を上げるときに使ってほしいかな。

●下田：ご褒美という意味では、〈トム フォード ビューティ〉のこのパッケージを眺めているだけでも気分が上がりますよね！2023年10月6日には10mLサイズが定番発売になったので、お試し用として買ったり、贈ったりするのにも良さそう。

●土井：フレグランス上級者のカップルで使うなら、「ウード・ウッド」がおすすめ。インセンス(お香)に使われる希少な香料であるウード・ウッド、さらにエキゾチックなスパイスが香る、神秘的な香りです。香りが落ち着いてきたら少しまろやかになり、上品さもあります。男性がつけると力強い印象をもたらし、女性がつけると逆に色香が漂うような香りで、体温などが異なる男女のどちらがつけるかで印象が変わるところもすてき！

▲宮原：「かっこいい香り」という印象。荒川さんみたいなこだわりのある男性に似合いそう。女性なら、かっこいい系のモードな雰囲気の方に似合うかな。

▲荒川：〈トム フォード ビューティ〉の香水は主張がきちんとあるし強めに香るから、オフィスでつけるなら服の中とかにつけてふわっと香らせるといいかも。

▲宮原：たしかに主張は強め。プレゼントとして選ぶなら、香りの好みを熟知した相手に贈るとよさそうですね。気心の知れたパートナーなら「この香りは好きそう」というだけじゃなく、「この香りをつけてみて！」と、自分の好みを取り入れてもらうのも新たな発見があって楽しいかも。

●土井：香りを気に入ってもらえたら、持ち歩き用として10mLサイズをプレゼントするのもおすすめです。
フレグランスのギフトは、関係性を考えつつ、選ぶひとときもワクワクするはず！ぜひ、ふたりで楽しめる香りを見つけてみてくださいね。


フレグランス企画の番外編「ユニセックスで使える香水」は、いかがでしたか？そろそろホリデイギフトの計画を立てておきたいタイミングなので、参考にしていただけたらうれしいです。
次回は、「紅茶の香水」を特集する予定。どうぞお楽しみに♪

DEPACOの香水好きな3人が、毎回テーマに沿った香水についてレビューする連載「#香り好きのフレグランスレビュー」。季節に合わせてまといたい香りをご紹介しています。

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