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【前編】2.5次元の枠を超え、舞台演劇に活躍の場を広げる 俳優・永田崇人さんにインタビュー

DEPACO編集部
エディター 高梨
2024/03/06

メイクを味方につけて舞台やテレビで活躍されている、今注目の美容男子にインタビュー。それぞれの仕事や美容への向き合い方、美容ルーティンに迫ります。

今回のゲストは若手俳優のサポーターズクラブ『C.I.A.』の初期メンバーで、2023年に卒業したばかりの永田崇人さんです。ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』の孤爪研磨役をはじめ、舞台演劇の第一線で活躍する演出家の作品にも数多く出演し、活躍の場を広げています。『C.I.A.』を卒業した心境や2.5次元ステージ以外の活動などについてお話を伺いました。

01
俳優を目指されたきっかけを教えてください。

ずっと勉強を頑張っていて大学も国立に行ったんですが、このまま企業に就職するのは嫌だなと思っていたんです。そんな時、大学があった熊本でローカル情報誌のモデルをする機会があって、とても楽しいと感じました。とにかくエネルギーがあり余っていたのでこれをどうにか昇華させたいと思って、何の計画もなかったんですが、大学を辞めて東京に来ました。昔から目立ちたがり屋でしたし、興味があったんだろうなと思います。でも今思い返すとよくそんなことができたなと、信じられないです(笑)。
上京後は養成所に2年間通っていて、その時に東京ワンピースタワーの『ONE PIECE LIVE ATTRACTION』でルフィ役を1年間演じさせていただいたのが初舞台です。

俳優を目指されたきっかけを教えてください。

02
初舞台『ONE PIECE LIVE ATTRACTION “Welcome to TONGARI Mystery Tour”』では座長を務められましたが、どんな心境でしたか?

その舞台は声優さんの声に当て振りをする形でしたが、普通の舞台と変わらない感覚で演じていました芝居ができること自体が楽しかったですし、自分を応援したいと思ってくださるファンの方にも出会えて、いろいろなことがうれしくて楽しい1年を過ごしていました。なので、あまり主役ということは意識していませんでしたね。
ただ、自分が最年少だったので「明るく、楽しく、元気に」といつも心がけていました
毎日同じことを何回も演じるのですが、ケガをすることもありましたし、しんどい時もありました。でも大好きな俳優仲間や何度も通ってくれるお客さまもいてくれたので、本当に楽しく演じることができました。

03
ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』シリーズでは何年も同じ役を演じられていましたが、苦労したことはありましたか?

忘れっぽい性格なので、あまり苦労した記憶はありません。
演出家さんが俳優の意見を尊重してくださる方で、俳優だけでなくスタッフやお客さまも含めてチーム一丸となって作る作品だったので、とてもクリエイティブな現場でした。「もう1回青春した!」って感じがするくらい楽しかったです。
とにかく走り回る舞台なので、体力的には大変なんですけど、僕の役は比較的物静かな役だったこともあって、体はピンピンしていました(笑)。
演出家さんとは初舞台の時からのお付き合いで、これまで出演した20本ほどの舞台の半分はその演出家さんとご一緒しているので、どんなことを求められているのかを理解できるようになった作品じゃないかと思っています。

ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』シリーズでは何年も同じ役を演じられていましたが、苦労したことはありましたか?

04
若手俳優のサポーターズクラブ『C.I.A.』に結成時から参加されていました。『C.I.A.』の活動で印象に残っていることはどんなことですか?

6年の活動を振り返ってみると、発足イベント時のメンバーとの関係は正直少しギスギスしていましたね(笑)。同年代の男子なので、みんなライバル意識もあるじゃないですか。自分もギラギラしていましたし、余裕もないので、「負けちゃいけない」みたいに思っていたように思います。
でも1回目の『C.I.A.』の『SUPER LIVE』ぐらいから、そんな感じが和らぎましたね。外部から演出家さんを呼ばず、C.I.A.メンバーの意見を集めて作っていくステージだったので、文化祭みたいな感じでした。とにかくみんなで助け合いながら一つのものを作ったことが大きかったんだと思います。だから今となってはアットホームな心のよりどころのような場所になっていて、とても居心地がいいです。
最初の頃はカバー曲が中心でしたが自由さもあって、みんながやりたいことをやっていました。今は『C.I.A.』のオリジナル曲がたくさんあるので、それがメインになっているステージです。僕は音楽も好きで歌手になるのが夢だったので、『C.I.A.』はその夢をかなえてくれた場所でもあります

若手俳優のサポーターズクラブ『C.I.A.』に結成時から参加されていました。『C.I.A.』の活動で印象に残っていることはどんなことですか?

05
2023年末で『C.I.A.』をご卒業されましたが、卒業しようと思った理由があったら教えてください。

今思えば未熟だったと思うんですが、「僕は俳優なんだから芝居以外のことをやりたくない」と、とがっていた時期もあったので、これまでも卒業したいと思ったことは何度もありました
でもいつからか、挑戦できることは何でもやりたいと思うように変わってきました。一つのことしかやらない人も素敵ですが、何でもできて何者か分からない人も魅力的だと思うんです。だから『C.I.A.』の経験を生かして何にでも挑戦していくうちに、いつか自分もそんな俳優になれたらいいなと思っています。
『C.I.A.』は大好きなので、卒業したのは寂しいですけど、メンバーとはこれまでとは違った形で何かできたらいいですね。

2023年末で『C.I.A.』をご卒業されましたが、卒業しようと思った理由があったら教えてください。

06
2.5次元の役を演じる時、どのような役づくりをしていますか?

あまりキャラクターや声優さんをまねしないようにしています。もちろん原作は観ますが、どう頑張っても自分の背格好や顔は変えられないので、舞台上では自分がそのキャラクターをつくるしかないと思うんです。この仕事をしている以上、「誰が演じても同じ」と思われたくないので、そのために必要なことは何だろうと考えながら演じています。
これまでの役を振り返ると、自分なりの解釈を求められた現場が多かったように思います。キャラクターに縛られてしまうと表現方法にも制限がかかるので、原作にリスペクトは持っていますが、自分なりのオリジナルキャラクターになるよう意識していました

07
2.5次元以外の舞台で印象に残っている作品は?

大好きでご一緒したいと思っていた劇作家・演出家で俳優もされている赤堀雅秋さんの作品や、とても素晴らしい演出家の森新太郎さんのミュージカルです。
また『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』では初めて海外の演出家さんともご一緒することができたんです。さらに2023年は一番憧れている演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの作品にも出させていただいて、夢がまた一つかないました。さまざまな第一線の現場に触れる機会に恵まれて、本当に運がいいと思っています

2.5次元以外の舞台で印象に残っている作品は?

08
そのような機会を経て、どんな気づきや学びがありましたか?

全てが学びであり気づきの日々でしたね。とくにケラリーノ・サンドロヴィッチさんの舞台現場では、自分が至らないところが多くてたくさんのことを指摘していただいたので、不安になることが多かったんです。
そんな時ご一緒していた俳優の北村有起哉さんから「何も指摘を受けなくなったら終わりだから、俺はあえて指摘してもらおうと思ってやっているし、そんな感じがちょうどいいんだよ。」と言われて、すごくしびれました。それをすぐに実践できるかは分かりませんが、そんな俳優になってみたいと思いましたし、思い切って失敗してみようかなと思える言葉をいただきました

09
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後編では、永田さんのプライベートや好みの女性タイプについても伺いました。
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<永田崇人さんプロフィール>
2015年、東京ワンピースタワー内で行われていた『ONE PIECE LIVE ATTRACTION』の初代 モンキー・D・ルフィ役で俳優デビュー。ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』(孤爪研磨役)、ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』、『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』などの舞台をはじめテレビドラマなどにも数多く出演する。若手俳優のサポーターズクラブ『C.I.A.』の初期メンバーながら、2023年に卒業。公式ファンクラブアプリをリリースし、活躍の場を広げている。

編集/㈱メディアム 成田 恵子、執筆/北村 文、撮影/鈴川 洋平、スタイリング/東 正晃、ヘアメイク/岩村 尚人


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EDITOR

DEPACO編集部

エディター 高梨

2.5次元舞台だけではなく数多くの舞台作品にもご出演されている永田さん。演劇についてお話しされるときは特に生き生きとされていて、俳優のお仕事への熱量が伝わってくるようでした!後編は愛用品などもお伺いしました。
肌悩み
  • シミ・たるみ
好きなメイク
  • 素肌風ベースにリップしっかりめ
コスメの悩み
  • メイクの引き算が難しい

旅行誌の出版社で編集職を10年以上経験。出産を機にキャリアを見つめ直し、今後は大好きな美容の情報発信をしたいという想いでDEPACO編集部へ。美容はスキンケアやベースメイクでの“土台作り”が好き。趣味は旅と料理。

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