高梨(右)：日本を代表する化粧品会社のひとつ、コーセーのハイプレステージブランド〈コスメデコルテ〉。そのなかでも最高峰の「AQ」ラインは、私にとって憧れのコスメ。自分へのご褒美にしている方も多いですよね。

前田(左)：コーセーのなかでも最先端といえる革新的な技術や厳選した原料を使っているのが〈コスメデコルテ〉。そして、〈コスメデコルテ〉で肌効果だけでなく大切にしているのが、私たちが「官能品質」と呼んでいる、使い心地のよさや気持ちの高揚感。「AQ」は、それらのこだわりをギュッと詰め込んだ、ブランドを象徴するラインなんです。

高梨：先端テクノロジーだけでなく、感性に響く心地よさもしっかり研究されているという！毎日使うスキンケアもご褒美コスメも、「気持ちが上がる」って本当に大切ですよね。

前田：「肌と心」の研究には、かなり力を入れていて。1990年の「AQ」ライン誕生から、つけたときの肌なじみのよさや浸透感(※)、心地よい香り、気分が上がるデザインなど、すべてにおいてコーセーで最上級となるよう追求しています。

※角質層まで

高梨：こだわりがたくさん詰まった「AQ」が上質なのは言うまでもないですが、そのぶん高級品でもあって…。たとえばスキンケア製品をフルラインで使うのは、私にはちょっと厳しい(笑)。それで、どのアイテムを厳選して使うかというと、この「AQ アブソリュート エマルジョン マイクロラディアンス(以下、エマルジョン)」なんです！

高梨：私はDEPACOの取材や撮影で美容業界の方にお会いする機会が多いのですが、以前、撮影現場にいた美容家さんやビューティーライターさんの全員が偶然にも、「このエマルジョンが大好き！」ということが発覚して。「ラインで使えなくても、これだけは手放せない」みたいな。

前田：店頭でも、「AQ」のエマルジョンを目当てに来店される方は多いですよ！

高梨：やっぱり！では改めて、どんなところが魅力の商品なのかを教えていただけますか？

前田：化粧水をつける前に使ってスキンケアの土台をつくる「乳液先行システム」が特徴的なエマルジョンで、2023年の最新のリニューアルでは、「肌と心」の関係をより追求しています。後ほどご説明する「乳液先行システム」自体は、〈コスメデコルテ〉ブランド共通の考え方。「AQ」のエマルジョンの特長としては、金香木エキス(※1)をはじめとする成分を贅沢に使用し、独自の浸透(※2)技術を採用することで、うるおいによって輝くツヤ肌やハリのある肌へと導きます。

高梨：「AQ」ライン共通の成分であるホワイトムクナエキス(※3)や白樺水(※4)は従来通り採用されていて、金香木エキス(※1)が、2023年のリニューアルで新たに加わった成分ということですが…。

前田：世界有数の植物研究施設と共同開発した金香木の花のエキス(※1)は、新生「AQ」のスキンケアを象徴する成分です。金香木は、保湿をはじめとする肌効果のためだけでなく、ポジティブな印象をもたらす香りの特長を生かすよう、香りのキーノートとしても配合しているんです。

高梨：リニューアルでは、使うときのマインドによりこだわったということですね！ちなみに、「このエマルジョンで乳液先行→いつも使っている化粧水」という使い方でもいいのでしょうか？

前田：はい、ラインづかいでなくエマルジョンだけの使用でも、うるおいやハリ、ツヤは十分感じていただけると思います。だから、私たちとしても「まずはエマルジョンを使ってみて！」とお伝えしたいです。

高梨：エマルジョンだけでもOKなら敷居が少し低くなって、うれしいです！

※1 キンコウボク花エキス(保湿成分)
※2 角質層まで
※3 ケイケットウエキス(保湿成分)
※4 シラカンバ樹液・シラカンバ樹皮エキス(保湿成分)

高梨：先ほど「乳液先行システム」の話がでましたが、スキンケアの最後につけるフタの役割としてではなく化粧水の前につけるという手順は、特徴的ですよね。お手入れのステップとして、あまり慣れていないというか…。

前田：私が店頭に立っていた5年くらい前まで、「乳液先行」になじみがなく、化粧水の前に乳液を使用することに抵抗がある方もいらっしゃいました。でも、このエマルジョンがヒットしたことによって、乳液を見直すきっかけになったみたいで。クリームのようにフタをするのではなく別の役割があることを、多くの方に気づいていただけたようです。

高梨：〈コスメデコルテ〉が提唱する「乳液先行システム」とは、具体的にどういう特長があるのでしょうか？

前田：クレンジングや洗顔をした後の肌は、必要な皮脂膜も洗い流してしまうことがあります。それによって肌表面から水分が蒸発することで油水分のバランスが乱れて、肌が乾燥してしまうんです。だから、乳液で肌をやわらかくすることが、ひとつの目的。そうすることで、後に使う化粧水などの「うるおいの通り道」を整えることができるんです。

高梨：たしかに、同じ保湿成分を与えるにしても「うるおいの通り道」のある・なしでは、角質層への浸透が異なる気がします！

前田：より角質層のすみずみまで浸透させるために、コットンを使用するのがおすすめです。肌の細部にまでなじませることで、ふっくらやわらかくなるので、ハリを感じやすいはず。さらに、肌がうるおうことでツヤも出せるのが最新版エマルジョンの特長です。

高梨：そういえばスキンケアの順番で、ひとつ疑問があって。〈コスデコルテ〉の名品美容液「リポソーム アドバンスト リペアセラム(以下、リポソーム)」も、スキンケアの最初に使うものだと思います。リポソームとこのエマルジョンの両方を使いたい場合は、どちらを先に使うといいですか？

前田：このふたつなら、リポソームです！アイテムの役割ごとにおすすめの使用ステップがあって、洗顔後の肌に使うのがリポソーム、化粧水の前に使うのがエマルジョンになります。

高梨：化粧水に先行して使ってくださいね、という意味の「乳液先行」だと覚えておきます！

高梨：肌効果以外に香りやテクスチャー、デザインにもこだわっているのが、このエマルジョン。まずは香りですが、リニューアル前と少し印象が変わりましたよね。

前田：以前から好評だった、月下美人などをブレンドした気品のある香りのベースは残しつつ、肌のお手入れをしているひとときが幸福感で満たされるよう、金香木の香料を加えました。つけたてのトップノートはシトラスやグリーンなどの爽やかな印象で、肌になじませるうちにほんのり甘い香りが広がっていくんです。

高梨：トップ、ミドル、ラストと香りが変化していくのは、上質な香水みたいですね！

前田：日々の肌のお手入れって、どうしても流れ作業になってしまうこともあると思うんです。でもこのエマルジョンは、スキンケアをしているあいだに香りが移ろっていくから、スローモーションで楽しみたくなるんです。

高梨：すこし心にゆとりがもてるというか。忙しくても、お手入れしているときにひと呼吸つけて、心地よくなる香りです。そして、心地よさといえば、テクスチャーのよさも一役買っていますね。

前田：肌なじみのよいテクスチャーというのは、当然のこととして。つけ心地の好みは人によって異なるということで、みずみずしい使用感のエアリーリッチタイプ(I)、まろやかな使用感のリッチタイプ(II)、より濃密な使用感のエクストラリッチタイプ(III)と、3つのタイプを作りました。

高梨：たしかに、「心地のよいテクスチャー」と表現しても、人によって感じ方は違うはず。自分好みの使用感が選べるのは、ありがたいですね！

前田：3タイプで保湿力などの効果が異なるということではなくて、あくまで使用感だけの差別化をしていて。「オイリー肌だから、重めの使用感よりさっぱり仕上がりが好き。だけど保湿は諦めたくない！」といったニーズに応えられるものです。

高梨：同シリーズの化粧水「AQ アブソリュート ローション ハイドロインフューズ」も、3タイプありますよね。エマルジョンと化粧水で、より自分好みの組み合わせにするのも楽しそう！

前田：肌の調子や季節によってタイプを変えたり、朝と夜で使い分けたりするのもおすすめ。「そのときどきの自分に合った使用感を選び取れる」ということが、「テクスチャーの心地よさ」につながる要素のひとつだと考えているんです。

高梨：そして最後に、この美しいボトルデザインも、気分が上がるポイントのひとつ。

前田：2010年から〈コスメデコルテ〉のアートディレクターを務める、マルセル・ワンダース氏によるデザインです。製品の魅力をカタチにしたもので、肌のキメ細やかな輝きを表現した模様や、オーラを放つような明るい輝きのホワイトパールカラーになっています。

高梨：デザインにも、化粧品がもたらす美へのメッセージが込められているんですね！

高梨：「AQ」を代表する人気アイテムとなったエマルジョンですが、2024年には美白(※)ラインのアップデートもあり、シリーズとしてさらに進化しています。

前田：2023年にリニューアルしたエマルジョンの進化にともない、美白(※)ケアも同時に叶えられる「AQ アブソリュート エマルジョン ブライト」も仲間入りしました。こちらは、新たなシミの発生を防ぐ有効成分を配合しているタイプ。年間を通しての使用はもちろん、紫外線量が多い春から夏にかけて、通常タイプから切り替えるのもおすすめです。

※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐこと。

前田：このほか、「AQ」シリーズのスキンケアでは現在、化粧水、ナイトクリーム、日中用クリーム、アイクリーム、クレンジング、洗顔、日やけ止め美容液を展開していて、ラインづかいもおすすめです。

高梨：「AQ」ラインでいうと、メイクアップ製品やヘアケア製品、フレグランスなども多彩にそろっていますよね。

前田：〈コスメデコルテ〉の中でも「AQ」でしか叶えられないクオリティーを、さまざまなアイテムで表現しています。先端の技術や贅沢な成分、発色のよさ…など、どれをとってもブランド最高峰。「使い心地のよさ」にもこだわったクオリティーを、さまざまなコスメで体感していただけたらうれしいです。

高梨：このエマルジョンで「AQ」ラインの魅力にはまったら、メイクアップ製品などからも目が離せなくなりそう。「心の贅沢」も叶えられるコスメとして、これからも注目したいと思います！

※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐこと。