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【デパコス名鑑Vol. 9】〈シュウ ウエムラ〉の名品クレンジングオイル、アルティム8に迫る!

DEPACO編集部
エディター KATOCO
2022/10/25

デパコスの中でも「名品」と呼ばれる一品には、長い間人々に愛される理由がある。
DEPACO編集部が、"愛されコスメ"の誕生秘話や進化ポイントなどをブランドのキーマンにインタビュー。その秘密に迫ります。

第9回は、〈シュウ ウエムラ〉の「アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル」(以下、アルティム8)。
同商品のファンであるKATOCOが、日本ロレアル株式会社 シュウ ウエムラ事業部 ソーシャルPRマネージャーの杉本芳兒さん(以下、杉本)に、お話を伺いました。

01
ハリウッド女優が愛用するクレンジングオイルとの出合い

ハリウッド女優が愛用するクレンジングオイルとの出合い

KATOCO(左):「アルティム8」は、言わずと知れたクレンジングオイルの名品。その礎を築いた〈シュウ ウエムラ〉の創始者、植村 秀さんは、「クレンジングオイルの父」とも言われていますよね。植村さんは、日本の美容業界に、さまざまなイノベーションをもたらした方という印象があります。

杉本(右):植村氏は、1950年代にハリウッドでメイクアップアーティストとして活躍していた、日本のメイクアップアーティストの先駆者です。当時のアメリカは、モードメイクの全盛期。植村氏も、アヴァンギャルドなメイクを手がけ、モードな作品を発表していたんです。
そして、1967年に東京発のメイクアップ アーティストブランドとして、〈シュウ ウエムラ〉の前身を立ち上げました

〈シュウ ウエムラ〉創始者の植村 秀氏
〈シュウ ウエムラ〉創始者の植村 秀氏
〈シュウ ウエムラ〉創始者の植村 秀氏
〈シュウ ウエムラ〉創始者の植村 秀氏

KATOCO:アートのような世界観のかなり濃いメイクをしていた植村さんが、メイクを落とすアイテムであるクレンジングに注目したのは、何かきっかけがあったのでしょうか。

杉本:ハリウッド女優は、長時間ライトを浴びる過酷な撮影の中で、メイクをしては落として…を、1日に何度も繰り返すんです。そのとき植村氏は、「メイクを落とすたびに、肌が美しくなっていく」と感じたそうで。そこで使われていたのが、クレンジングオイルだったんです。

KATOCO:当時の日本人には、オイル…というか油を顔に塗って化粧を落とすなんていう発想はなかったですよね、きっと。

杉本:その通りです。だから、植村氏が帰国してブランドを創設した際に、クレンジングオイルの「アンマスク」を販売したのですが、当初は否定的な声も多く、市場に浸透するまでにはかなりの時間を要したと伺っています。

クレンジングオイルの「アンマスク」

KATOCO:マイナスからのスタートだったのに、そこからクレンジングオイルをメイク落としのひとつとして定着させていったということですよね。

杉本:植村氏の格言に、「美しいメイクアップは、美しい素肌から始まる」という言葉があって。メイクをきれいに仕上げようと思ったら、キャンバスである顔、ベースが整っていなければならないという考えなんです。
肌のうるおいを残しながら汚れを取り去るクレンジングオイルは、まさにそれを叶えられるアイテムでした。そんなクレンジングオイルを、日本でも撮影やステージの現場で使っていくうちに、「すごい!」と評価されて、ファッション関係者などから口コミで広がっていったんです。

02
スキンケア成分を贅沢に配合したオリジナルが誕生

KATOCO:日本におけるクレンジングオイルの草分け的存在となった「アンマスク」を発売後、〈シュウ ウエムラ〉のオリジナルレシピでクレンジングオイルを開発されたのでしょうか?

杉本:「アンマスク」の発売からおよそ10年後の1978年に、「JMクレンジング ビューティーオイル」というオリジナルのクレンジングオイルを発表しました。その後、さまざまなニーズに応えるため、テクスチャーや成分の異なるもの、敏感肌向けなど、いろいろな角度から何度もアップデートしてきたんです。
「絶えず考え、打ち破り、再創造すること」という植村氏の言葉を、クレンジングオイルでも体現しています。

KATOCO:そしてついに、2012年に初代「アルティム8」が登場。これは、どのような想いから開発されたのですか?

初代「アルティム8」

杉本:タイプ別に数種類あるクレンジングオイルの中でも、ブランド最高峰のクレンジングオイルを目指しました。まるで、「カシミアのような」洗い上がりを感じていただけるクレンジングオイルを作るため、植物由来オイルのスキンケア成分を贅沢に配合して誕生したのが、「アルティム8」です。

03
江戸時代からの製法で作られる椿オイルを採用

KATOCO:2017年にリニューアルして、さらにアップデートしたのが現行品ですね。

杉本:成分、使いやすさ、使用感などをグレードアップさせるためにさらなる研究を重ねた現行品は、スキンケア成分を高配合し、肌本来の水分バランスを考えた成分で構成。毛穴汚れや不要な脂を落としつつ、しっとりとなめらかな肌に導きます。

江戸時代からの製法で作られる椿オイルを採用

KATOCO:リニューアルにより、変わったのはどんなところですか?

杉本:8種類の植物オイルを配合している、という点は以前と同じですが、その中身をアップデートしてさらなる高みを目指しました。
具体的には、利島産椿オイル(※1)や、高麗人参由来のジンゼンオイル(※2)、ゴールデンバンブーオイル(※3)を配合。さらに、日々進化している崩れにくいメイクにも対応できるよう、洗浄力をアップ(※4)させています。

※1 ツバキ種子油(整肌成分)
※2 オタネニンジン根エキス(整肌成分)
※3 ダイサンチクエキス(整肌成分)
※4 従来品アルティム8との対比において

江戸時代からの製法で作られる椿オイルを採用

KATOCO:成分でいうと、特にこだわったのが椿オイルだとか。

杉本:椿オイル(カメリアオイル)は、古くから日本の美容に取り入れられていたものです。2代目の「アルティム8」では、利島産の椿から抽出したオイルを使用するようになりました。
利島産の椿は、小さな島で200年にわたり受け継がれてきた昔ながらの方法で丁寧に栽培されています。農薬や化学肥料を使わず、種まきから雑草取り、収穫まで全部手作業で行う、江戸時代からの手法が今でも用いられているそうです。
オイルを抽出するときにも品質にこだわり、コールドプレス製法を採用。溶剤を使わずに圧搾した初しぼりのオイルだけを使用しているんです。

江戸時代からの製法で作られる椿オイルを採用

KATOCO:確かに、椿オイルは、昔から美容に使われていたイメージがあります。その歴史は、平安時代に遡るとも…。椿オイルの中でも上質のものを追求したのは、日本ブランドらしいこだわりですね。

04
日本の原料にこだわった5つのクレンジングオイル

杉本植村氏は、アヴァンギャルドで常に革新的なことをしながらも、同時にものすごく伝統を大切にしていました。
現在の日本は、いろんなところで伝統工芸や伝統的な農業が、存続の危機に瀕しています。〈シュウ ウエムラ〉では、たとえば熊野筆の職人によるメイクブラシを展開するなど、古くからあるよきものを大切にすることに重きを置いていて。そのひとつが、利島産の椿オイルですね。

日本の原料にこだわった5つのクレンジングオイル

KATOCO:そういえば、現在展開している他のクレンジングオイルにも、日本らしい原料が使われていますね。たとえば、「フレッシュ クリア サクラ クレンジング オイル」は、その名の通り、桜ですよね。

杉本:はい、日本の八重桜から抽出したサクラの花びらエキス(※1)と、サクラの酒エキス(※2)を配合しています。
「ボタニック クレンジング オイル」は柚子エキス(※3)、「A/O+ P.M. クリア ユースラディアント クレンジング オイル」は日本産宇治抹茶エキス(※4)、「ブランクロマ ライト&ポリッシュ クレンジング オイル」は備長炭(※5)を採用しています。

※1 サトザクラ花エキス(整肌成分)
※2 酒粕エキス(整肌成分)
※3 ユズ果実エキス(整肌成分)
※4 チャ葉エキス(整肌成分)
※5 炭(汚れの吸着成分)

KATOCO肌コンディションや香り、テクスチャーの好みで選べるだけでなく、日本ならではの原料への思いも伝わってくるラインアップですね!植村さんのスピリットが、ブランドに脈々と息づいているのが分かります。

杉本:ブランドの中には、植村氏の哲学がしっかりと残っておりまして。常に新しいものを求めると同時に、新しいものを作るために、古くからの匠の技を使っていく。今展開している製品の一つひとつも、専属メイクアップアーティストの一人ひとりも、その精神を受け継いでいます。

日本の原料にこだわった5つのクレンジングオイル

KATOCO:美しい肌への探究心だけでなく、日本の伝統文化にもおよぶクレンジングオイルに込められた思いがあるとは。クレンジングオイルのトレンドを常にけん引し、色褪せない魅力を感じさせ続ける理由が分かった気がします。これからの進化も楽しみにしています!

05
"アルティム8"の歩み

アルティム8の歩み

【デパコス名鑑】第10回は、1月に公開予定!〈ジバンシイ〉の「プリズム・リーブル」が愛される理由に迫ります。

EDITOR

DEPACO編集部

エディター KATOCO

〈シュウ ウエムラ〉のクレンジングオイルは私も大ファン。使い心地がとてもよく、毎日のメイクオフタイムが楽しみに♪
肌悩み
  • 脂性肌
好きなメイク
  • 透明感アップメイク
コスメの悩み
  • 皮脂によるベースメイク崩れ

入社後1年半、コスメのセレクトショップ「アミューズ ボーテ」で接客担当として勤務。美容への探究心から日本化粧品検定1級・コスメコンシェルジュ資格を取得。“無理せずキレイにきちんと見える”を合言葉に、時短のケア・メイクを追求中。ミニマリストに憧れて、断捨離がマイブーム。

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