

【前編:フリーランス栄養士・渡辺友美子さんにインタビュー】フリーランスの栄養士となって、伝えたかったこととは?〈十人十色の美衣食住〉

01
栄養士になろうと思ったきっかけを教えてください。
高校生の頃からカフェ巡りが大好きだったので、カフェで仕事ができないかと進路を考えていた時期に、たまたまダイエットをしていて1カ月で5、6キロ体重を落としたんです。目方は減りましたが肌はボロボロに荒れて、生理も止まってしまいました。
病院に行ったら、「バランスのよい食事をしてください」と言われました。もともと食べることは好きだったので、それをきっかけに「食」にすごく興味が湧いて。栄養士になって健康的に痩せられるバランスのよいダイエット方法を発信できるようになりたいと思い、急遽方向転換して栄養士の専門学校へ行くことにしました。

02
専門学校に通って、面白かった勉強はどんなことでしたか?
料理を作る実習はもちろんですが、解剖学や生理学、病気なってしまう原因を学ぶ病理学など、医学系のことも少し学んだので、どれだけ深く「食」が体に影響するのかということを知ることができました。
学びとしてはとても興味深いんですがやっぱり難しくて、途中で諦めそうになりながらもどうにか2年間で専門学校を卒業して、栄養士の資格を取得することができました。
03
フリーランスになる前は、どんな仕事をしていましたか?
目指している管理栄養士は、栄養士の資格だけでなく3年の実務経験がないと試験を受けることすらできないので、試験を受けるために病院や社員食堂などで5年ほど実務経験を積みました。
病院での仕事は朝昼夜の違うメニューを3食用意しなければならないので、朝5時すぎには厨房に入っていましたし、赤ちゃんもいる病院だったので幼児ミルクも作ったりして、本当に大変な仕事でした。管理栄養士=病院で働いているというイメージが強くて、管理栄養士の資格を取るなら最初は病院を経験したいと思って勤めていましたが、体力的にもしんどかったので1年ほどで離れてしまいました。なので、今、病院で働いている方々のことは心から尊敬します。
それから社員食堂で4年ほど働きました。昼食の仕込みや調理が中心だったので時間的には余裕がありました。定食だけでなく麺類や丼ものなど種類も豊富で、ランチタイムは社員の方が一気に来るので、人気のメニューのところは行列ができてしまうから、とにかく手際よくこなすようにしていました。
その社員食堂は喫茶スペースもあって、サンドイッチなどの軽食は、食堂で使用した食材を活用したメニューを考える機会もあって楽しかったです。

04
フリーランスで仕事をしようと思った理由はありますか?
栄養士の仕事を始めた時点で、実務経験を積んだらフリーランスになろうと思っていたんです。やっぱりダイエットに関連する「食」の発信をしていきたかったので。Instagramは趣味程度にライフスタイルやカフェについて投稿していたので、フリーランスになったことをきっかけに、自分で作ったお弁当やおうちごはんのレシピを本格的に発信する場として活用しています。
DMの中には栄養士を目指している方から、勉強がつらいという相談をいただくこともあって、私の経験もお伝えしながら「乗り越えられるので大丈夫ですよ」と励ますこともあります。
05
投稿する時にこだわっているポイントを教えてください。
自分で作った料理の写真は真上から撮影するようにしています。横から撮っている料理写真はよく見かけていたので、真上から撮ったら料理のバランスもひと目で分かりやすいんじゃないかと思ってはじめました。
あと器にもこだわっていますね。栄養士の勉強をする前から器やマグカップを集めるのが好きだったので、料理に合わせた器を考えるのも楽しいです。

06
どんな器に魅力を感じますか?
器やマグカップは直感で選んでいますが、鳥や魚など動物をモチーフにしたものが好きなので、つい選んでしまいます。
あと〈イッタラ〉などの北欧系で色に温かみがあるものや、焼き菓子にも合いそうな形がちょっと変わったものを選ぶことが多いです。収納する場所もそろそろなくなってきているので、マグカップは見せる収納みたいな感じで、棚に並べているんです。
隠れ家みたいな雰囲気でかわいい器が揃っている〈アレゴリーホームツールズ〉という生活雑貨店で買ったり、たまたま行った雑貨店でやっていた作家さんの器展で見つけたり、どこに行ってもつい器に目がいってしまうぐらい大好きで、お気に入りの器を見つけては、その器に合う料理を考えています。


07
栄養士としてのやりがいを感じるのはどんな時ですか?
私のレシピを見て、簡単に作れて美味しかったと言っていただけることがとっても嬉しいです。私自身、凝った料理を作るのは苦手なほうなので、レシピを考える時は誰でも簡単に作れることや、スーパーで普通に買える食材を選ぶように心がけています。
料理のジャンルもこだわりがないんです。本当ならダイエット、節約、時短みたいにジャンル分けしたほうが、見ている方からも探していただきやすいと思うんですが、作って楽しい自分が好きな料理を発信したいと思っています。
テレビで美味しそうだなと思った料理だったり、ごはん屋さんで食べた料理をアレンジしてみたり、その時にパっと思いついた料理をいかに簡単に作れるかを考えながら作る感じです。
Instagramのリールの撮影はレシピや手順を考えてから一本撮りしてます。見直してみて手順が多いと感じる時は、調理のポイントを見直してから調整するんです。ほとんどが想像していた味になるんですが、たまに違うなと感じる料理もあるので、そういうレシピは省くようにしています。

後編では、渡辺さんのご自身の食生活のお話や愛用アイテムついて伺いました。
<渡辺友美子さんプロフィール>
専門学校を卒業後、病院や企業の社員食堂で実務経験を積んだ後、フリーランスの栄養士として活動スタート。Instagramでは料理レシピだけでなく、ファッションや大好きなカフェについても発信。体にやさしく簡単に作れるレシピを考案し、写真や動画で食の魅力を伝えている。
Instagram:@yutanpiyo
編集/㈱メディアム 成田 恵子、執筆/北村 文、撮影/Suat Koylu
■コスメのお買い物・メイク情報は「DEPACO」でCHECK!
大丸・松坂屋が運営するコスメの情報メディア&オンラインストア「DEPACO」。
家にいながらデパコスのお買い物ができるほか、おうちで無料カウンセリングが受けられるサービスも!
新作コスメ情報や、デパコスのおすすめアイテムのご紹介はもちろん、メイクのHOW TO、シーンに合わせたメイクなど、コスメのお買い物に役立つ情報も幅広くお届けしています。
ぜひほかの記事もご覧ください♪
合わせて読みたい
-
【後編:フリーランス栄養士・渡辺友美子さんにインタビュー】ご自身の食生活で心がけていることやコスメの愛用品は?〈十人十色の美衣食住〉
-
【前編:料理家・モデル 浅野美奈弥さんにインタビュー】モデル、ケータリングサービス、フルマラソン…多彩な活動を始めたきっかけとは?〈十人十色の美衣食住〉
-
【前編:歌人・伊藤紺さんにインタビュー】短歌づくりは、「宝石発掘」。書いては捨ててと繰り返し、「歌」になる瞬間を探している。〈十人十色の美衣食住〉
-
わたしのために、はじめたい【フェムケア案内。】〈デパコスのデリケートゾーンケアアイテムもご紹介〉
-
【コスメバイヤー&エディターおすすめ】好印象につながるヘアケア・スタイリングアイテム
-
DEPACOエディターが「腸もみ」をやってみた!〈編集部おすすめボディーオイルもご紹介〉
-
【ママ美容:前編】Vol.9 川田裕美(フリーアナウンサー)<Switching Story ~“母”の顔と“私”の顔~>
EDITOR

DEPACO編集部
エディター 高梨
旅行誌の出版社で編集職を10年以上経験。出産を機にキャリアを見つめ直し、今後は大好きな美容の情報発信をしたいという想いでDEPACO編集部へ。美容はスキンケアやベースメイクでの“土台作り”が好き。趣味は旅と料理。
- ※この記事は、当記事の公開時点のものです。
- ※価格は全て税込です。
- ※写真と実物では、色、素材感が多少異なる場合がございます。
- ※取り扱いの商品には数に限りがございます。
- ※入荷が遅延する場合や急遽販売が中止になる場合がございます。
“十人十色の美衣食住”
ひとそれぞれ、さまざまな「美」を大切にされている方々に迫ります。
今回のゲストはフリーランスの栄養士としてSNSで料理動画の発信や、レシピ開発などを手がけている渡辺友美子さん。手軽に手に入る食材を使った、誰でも簡単に作れるレシピが支持されているほか、ファッションや美容についての発信も人気です。今回は栄養士になろうと思ったきっかけや、お気に入りの器や愛用品についてお話を伺いました。