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【狩野舞子さん・前編】アスリートの引退前後の変化とは?元バレーボールオリンピック日本代表・狩野舞子さんにインタビュー【十人十色の美衣食住】

DEPACO編集部
副編集長 秀島
2022/08/17

“十人十色の美衣食住”
ひとそれぞれ、さまざまな「美」を大切にされている方々に迫ります。

今回のゲストは15歳で全日本代表候補に選出され、春高バレーなどで活躍し、久光スプリングスに入団。ケガに見舞われチームを退団するも2大海外リーグへ挑戦し、全日本代表に復帰。その後のロンドンオリンピックでは銅メダルを獲得した、元バレーボールオリンピック日本代表の狩野舞子さんです。

01
現役を引退されてから4年が経ちましたが、引退後、運動面ではどのような変化がありましたか?

引退するまで毎日運動していたので、引退してすぐの頃はちょっと動いておかないとダメな気がしたり、気持ちが悪い感じでした。でもコロナ禍になってから、それまでは定期的にトレーニングしていたのに、まったく動かなくなってしまって。そうしたら日常生活にも支障をきたすぐらい古傷が痛くなったりして、体に不調が出るようになってしまったんです。もともとケガが多かったのですが、腰なんかは365日痛いですし、以前手術した膝も何もしていないのに腫れてきたりして、その時、今までは筋肉で支えられていたんだということに気づきました。このままだと将来本当に歩けなくなるんじゃないか、と思うようになって、それで自分の体を分かってくれている、同じ高校の先輩でトレーナーになられた方のスタジオで、パーソナルトレーニングをするようになりました。家ではどうしてもスイッチが入らないタイプなので、昨年の1月から月に2~3回ぐらいのペースで、スタジオに行ってトレーニングしています。

02
では、現役引退後の食生活に何か変化はありましたか?

現役時代の食事は結構食べていたほうでした。食べても食べなくても、動いても動かなくても体重が変わらないので、引退してからの見た目もサイズもそんなに変わらないです。なので、食べる量を意識したりすることもほとんどなくて、今は好き勝手に食べている感じです。現役の時に比べると夜遅くに食べてしまうこともありますし、お酒を飲む機会も増えました。でも自分でちょっと見た目が変わってきたなと感じた時は、ちゃんと調整するようにしています。

では、現役引退後の食生活に何か変化はありましたか?

03
現在はキャスターや解説者として、スポーツの素晴らしさを伝える活動をされています。バレーボールの良さを改めて感じられるのはどのようなところでしょうか?

バレーボールはボールを繋いでいく、究極のチーム競技だと思っています。みんなでボールを繋いで最終的に決める人に託すのですが、ボールだけじゃなくて思いが繋がっていかないと勝てない。そういう部分で人との繋がりや絆を感じる競技です。6人が9m四方のコートという決して広くないフィールドに入るので、隣や前の人との関係性や繋がりが重視されますし、その関係性がはっきり表れるんです。コロナ禍になって、それまでは人と触れ合う機会が多かったのに、バレーボールの仕事や子どもたちと触れ合う機会が減ってしまったこともあって、他の競技よりも信頼関係がとても大切な競技なんだ、ということを改めて気づかされました。
でもその信頼関係って、ただ仲がいいだけではなくて、チーム全員のキャラクターを把握することも大事になってきますし、みんながエースだったら勝てるわけでもなくて。自分はそのチームにとって何なんだろう、といろいろなシーンで自分の役割分担を考えることが大事だと思います。他の競技でもプロのレベルまで行くと、ほとんどの方はひとつのポジションを極めていって引退することが多いと思うのですが、私は現役中にポジションを変えた経験があります。その時、このポジションはこんなことを考えなきゃいけないんだとか、改めて気づくことも多く、まったく違う競技をしているような気持ちにもなりましたが、それと同時に2倍得したような気分にもなりました。でも他のポジションの気持ちも分かってしまうので、遠慮してしまうようなこともあったりして、難しいなと感じたこともありましたね。

現在はキャスターや解説者として、スポーツの素晴らしさを伝える活動をされています。バレーボールの良さを改めて感じられるのはどのようなところでしょうか?

04
バレーボール以外のアスリートの方に会われる機会も多いと思いますが、団体競技と個人競技のアスリートに違いはありますか?

個人競技をしていた友人が多く、バレーボールの仲間とはタイプが全然違いますね。一番分かりやすい例えは何かを決めようっていう時に、私のような団体競技をやっていた人は、「どうする?」って周囲の顔を見るんです。でも個人競技の方たちは「こうしたい」とか「これはどう?」って、自分の意見をパっと言えるんです。自分はこうしたい、っていう気持ちをすごく素直に言えるのは良さだと思っています。私たちの場合だったら、求められるまでは言わない、みたいな感じがあったりして。これはもしかしたらバレーボールだけかもしれませんが(笑)、パっと意見を言うというよりは、まず周囲をうかがってから「こうする?」って決めることが多く、そこが一番違いを感じたところですね。
私の場合、付き合いが長い方だったら自分の意見を言いますし、年上の方が多かったら、様子をうかがいます(笑)。年功序列的なところもありますけど、私は冗談交じりに意見を言うこともできるので、誰も言わないなと思ったら、「決めちゃうよ」みたいな感じでまとめちゃったりすることもあります。結構、人によって合わせちゃうんですよね。
海外にいた時、自分の意見を言わないと流されてしまう、ということを経験したので、それまでは発言を控えて「決めてください」みたいな感じだったのですが、「私はこう思います」って押し付けるんじゃなくて、自分の意見を言うことはすごく大事だし、悪いことではないと思うようになりました。そこからはあまりにも言わない友人がいると、「考えてないの?」「いつも合わせるけど自分の意見はない?」って思うこともあったりします(笑)。

05
YouTubeの「マイコチャンネル」ではさまざまなことにチャレンジされています。腰痛・膝痛改善の企画を拝見しましたが、どのようなことが大変でしたか?

あの企画をやっていた時は、ダイエット目的ではなかったので食事制限はしなかったんです。もちろん食事制限をしてもよかったのですが、みなさんにもできると思っていただきたかったので、腰痛・膝痛改善をメインにしました。
それまで何もやっていなかったので、週1回必ずトレーニングをするというルーティンがしんどくて(笑)、必ずトレーニングに行く前に嫌だなという気持ちになるんです。でも終わると、やって良かったって思っていました。前後のケアも合わせた90分ぐらいの中で、50分ぐらいトレーニングをしていて、見た目にはキツそうには思えないトレーニングなのですが、実際は結構キツくて。自分の体重を使ってやるトレーニングなのに、筋力が落ちてこんなこともできなくなっている、ということを受け入れることが一番つらかったですね。
そんなに筋肉がつくタイプではないので、現役の時も脚に筋が入ったりすることもないんですけど、トレーニングを続けていくとブヨブヨしている割合が変わってきて、引き締まってくるんです。そんな変化を感じ始めてからはめちゃくちゃ楽しくなりましたが、それまでの2~3カ月はキツかったです。ちょっと変わってきたなと自分で感じてからは、やっていて意味があったんだ、やり方は合っていたんだ、って。それまでの期間は不安になって続けることがしんどいんですけど、そこまでしっかり我慢しながらできれば続けられるんですよね。
当時は腰痛改善と体の引き締めが目的だったのですが、下半身と体幹を強化するプログラムは必ず入れながら、何カ月後の仕事に合わせたり、今はハマっているゴルフの回旋に効く運動だったり、目的に合わせてトレーニングしています。

YouTubeの「マイコチャンネル」ではさまざまなことにチャレンジされています。腰痛・膝痛改善の企画を拝見しましたが、どのようなことが大変でしたか?

06
アスリートフードマイスターの資格をお持ちですが、どのようなきっかけで取得されたんでしょうか?

アスリートフードマイスターって、栄養素などの勉強をはじめ、アスリートが試合に向けた準備期に何を何日前に食べたらいいとか、リカバリーには何を食べたら回復に繋がるかとか、アスリートのパフォーマンスを最大化するためのフードプランを考える資格なんです。引退してから子どもにバレーボールの指導をする機会が多かったのですが、資格を取得しようと思ったきっかけは、あるバレーボール教室の中で栄養指導もすることになったからなんです。私自身、好き嫌いが多いほうで、そんな人間が何の知識もなく子どもたちに「食べようね」とは言えないと思って。現役の時は自分も栄養管理された食事をしていましたし、これから子どもたちを指導していく上で資格を持っているほうが、みなさんに安心してもらえるし、自分の知識の再確認も含めて取得しました。

自分自身の食事でも、例えばトレーニングをした後の食事はとても大事で、せっかくやったことを100%生かしたいという気持ちになるので、たんぱく質を多く含んでいるものを摂取するようにはしています。トレーニング後30分がゴールデンタイムと言われているので、そのタイミングでたんぱく質だけじゃなくてビタミンも摂ると、吸収率も上がりますよ。

07
普段の食生活で心掛けていらっしゃることはありますか?

食生活とは少し違うかもしれないのですが、水をたくさん摂るようにしています。分量としては決めていませんが、気づいたら水を飲むようにしています。というのも、現役の時は動いていたので水分をたくさん飲んでいたのに、引退してから汗をたっぷりかく運動をしても、喉があんまり渇かないようになってしまって。だから意識して飲まないと、今日1日コーヒーしか飲んでない、なんて日も結構あったんです。アスリートフードマイスターの研修の時にも水以外は水分摂取にはなりませんと言われたこともあって、体も大きいし、他の方よりも多く飲んでもいいぐらいじゃないかと思ったので、水の摂取量が少なくならないように意識しています。あとお酒を飲む時も、お酒とおなじぐらい水を必ず飲んでいます

普段の食生活で心掛けていらっしゃることはありますか?

<狩野舞子さんプロフィール>
名門校のエースとして春高バレーなどで活躍し、2007年に久光製薬スプリングスに入団。ケガに見舞われチームを退団するもその後2大海外リーグへ挑戦し、全日本代表に復帰。ロンドンオリンピックでは銅メダルを獲得。2018年に引退後は幅広く活躍し、YouTube「マイコチャンネル」ではアスリート対決シリーズやマイコの利きシリーズなどを配信中。

後編では、狩野さんの美容への関心やメイクについて迫ります。
■後編へつづく→

編集/㈱メディアム 成田 恵子、執筆/北村 文、撮影/鈴川 洋平

EDITOR

DEPACO編集部

副編集長 秀島

自分に正直で素直な印象の狩野さん。今の生活を楽しむ自由な姿と、自分に厳しくされている側面もある、そのバランスがとても素敵に感じました。凛とした佇まいが、まさに狩野さんご自身を体現しています!
肌悩み
  • オトナニキビ肌
好きなメイク
  • すっぴん風+ワンポイントメイク
コスメの悩み
  • 母親ゆずりの頑固なクマ

プロモーション歴10年以上、DEPACOの生みの親。ビューティ系企画~編集~広告~イベントまで幅広く携わる。経験とはうらはらに、百貨店入社をきっかけにデパコスに触れ始めた“保守派”でかつ、"自信はないけど少しはこだわりたい派"。趣味はアート&銭湯めぐり。

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