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【十人十色の美衣食住・前編】競泳 ロンドンオリンピック銅メダリスト・スポーツキャスター 寺川綾さんにインタビュー!

DEPACO編集部
副編集長 秀島
2022/05/04

“十人十色の美衣食住”。
ひとそれぞれ、さまざまな「美」を大切にされている方々に迫ります。

今回のゲストは、アテネ、ロンドンオリンピック2大会に出場し、ロンドンオリンピックでは100m背泳ぎ、4×100mメドレーリレーの2種目で銅メダルを獲得。2013年現役卒業後はスポーツキャスターをはじめ、多方面でご活躍されている寺川綾さんです。

■後編は、5月11日(水)公開予定→

01
現役卒業後も水着のモデルをされたりと、現役時代と変わらない体型を維持されているように見えますが、選手を卒業されてから何か体の変化はありましたか?

変化がないなんて…そんなわけありません。体型は悪い方に変貌しています(笑)。体重は変わっていないんですけど、体内が変わりすぎちゃってますね。現役時代は“運動”というレベル以上に泳いでましたし、陸上のトレーニングも結構あったので、あの頃の体型を維持するのは不可能です(笑)。

当時は朝と午後に2時間~2時間半泳いで、その前後に陸上でトレーニングをするんですが、水中には4~5時間ぐらい入ってましたね。そんな影響からなのか水泳を辞めた途端、体調が絶不調になってしまったんです。陸上で長い時間過ごしていなかったので、全身が筋肉痛になって、それがなかなか取れないんです。プールの中って寝ころんだ状態じゃないですか。なおかつ浮力で浮いているので、重力がかかった状態で垂直に立って歩いたりする時間が、短かったからなんでしょうね。仕事で水泳教室もさせて頂いていたんですが、プールに入ってようやくちょっと体がマシになる、というか体がラクになって。そうやってちょっとずつ不調を整えていた感じでした。引退してすぐより、今の方が陸上の生活に慣れてきたので、ようやく陸上生活がスタンダードになってきてます。もちろんプールに入ると、今でも体がラクになると感じるんですが、当時よりそのギャップは少なくなってきました。

02
トレーニングなどは今もされているんですか?

本当にここ数年なんですけど、マネージャーさんが急激に痩せて、その理由を聞いたらトレーニングをちゃんとやり始めて体が変わってきたそうなんです。それで私もトレーニングジムを紹介してもらって。週に何回も行けないんですが、行ける時に通うようにしています。パーソナルトレーナーさんについてもらって、その時々の状態に合わせた自重トレーニングを組んでもらっているんですが、体がだいぶラクになりましたよ。軽くなるのとは違うんですけど、体ってある程度動かさないと肩こりになったりするじゃないですか。それまでは体の不調を感じることがあったんですけど、やっぱり動き出すと体がラクになるだけでなく、気持ちも心地いいですね。

03
現役卒業後は食生活ではどんな変化がありましたか?また現役時代、何か気をつけていたことはありますか?

現役時代から好き勝手に食べてました。選手それぞれなんですけど、私はどちらかというと体重が減りやすいタイプだったので、キープするのが大変だったこともあって、とにかく量だけでなく、食べる回数もなるべく増やしたりしてたんです。なので、引退してからは、それまで培ってきたものがダメな方向に生かされてしまって(笑)。今でもお腹が空くと我慢できないんです。社会人としてダメですよね。

選手の時に量だけでなくバランスよく食べていたので、その規則正しい感じは今も残っていると思います。だから時間がない時にコンビニのおにぎり1個だと耐えられないんです。それは質も量も。なので今は、朝に家で握ったおにぎりをかばんの中に入れて持っていくようにしています。

現役卒業後は食生活ではどんな変化がありましたか? また現役時代、何か気をつけていたことはありますか?

04
お仕事もされながら2児のお子様の子育てにお忙しい毎日だと思います。Instagramではご家庭で作られた料理の投稿も拝見しますが、食事作りで心掛けていることはありますか?

ただ食べることが好きなだけです。やっぱり手作りのものがいいですよね。できるだけ作るようにしてます。でもひとりだったらやらないかもしれないんです。家族がいるから、やらざるを得ない部分もありつつ、やっぱり買ってくるのではなく手作りの料理を食べたい、というのはあります。デリバリーとかは、どうしても待てないとか時間がない時は利用することもあります。お腹が空きすぎていたり、仕事帰りにこの時間では料理が作れないという時は、帰りがけにデリバリーを注文する、というのはありますけど、やっぱり何か寂しい感じがしますね。なので、冷蔵庫が明るくなってきた時は焦ります(笑)。買い物は行ける時にまとめて買うようにしているんですが、結局その日その日で食べたいものが違ったりするので、足りないものをちょこちょこ買い足すんですけど。

あと、友人が家に遊びに来ると、料理の量に驚かれます。「えっ、今日こんなに食べるの?」っていう感じで(笑)。メイン料理も魚だけだと嫌なんです。以前主人がいろいろおかずはあるのにメインが魚料理だけだった時、「コレだけ?」って言われてしまって。最初はもちろん私も「えっ?」ってなったんですけど、私自身も全部食べ終わっているのに、何かまだ足りないなって感じて、その足りないと感じるのはやっぱり肉だ、って気付いたんです。3歳の子どもも肉食で、ドーンっていろいろ出すと、まず肉から手を付けるんですよ(笑)。

お酒は好きなんですが、なるべく毎日は飲まないように心掛けています。主人は毎日飲んでいるので、ついおつまみ系の料理が多くなってしまって、3歳児が食べるような食事ではないかもしれないんですけど、子どもも同じ味付けの料理を食べてます。完全に居酒屋っぽいメニューが多いかもしれないです(笑)。コロナ禍で外に出られなくなったので、その反動から家で楽しんでいる、という感じですかね。子どもも早く20歳にならないかなーって思っています。

05
手作り料理が中心とのことですが、料理は以前から作られていたんですか?

現役時代はしっかり料理を作るなんて、それどころじゃなかったです。もちろん作ったりしてましたけど、何品も作るなんてことはなかったですね。

コロナ禍で今は行けないんですけど、少し前まで料理教室に通っていたんです。その先生はお子さんがいらっしゃる方だったので、いかにラクして美味しいものを早く作れるか、みたいな料理を教えていただきました。味も大好きですし、ほんとに最高なんです。その先生のお陰で、料理時間はだいたい1時間ぐらいで作ってます。

家族の中で人気があるメニューはローストビーフ。何食べたい?って聞くと、誰かひとりはリクエストするぐらい大人気。主人からも「仕事がなくなったらローストビーフ丼のキッチンカーでもやったらいい」って言われるほど、気に入っているみたいです(笑)。めっちゃ簡単にできちゃうレシピで、お教えするのも恥ずかしいくらいですが、美味しいですよ。

06
寺川さんはハツラツとした笑顔が印象的です。そんな笑顔になれる元気の源はどこから生まれてくるんでしょうか。ご自身がリラックスできる時間はどのように作っていますか?また安らぐ時間はどんな時でしょうか?

リラックスしてない時がない気がします。仕事でも追いつめられるようなことはほとんどなくて、何かひとつ終わると“はーっ”っとひと呼吸おいてます。今は何にも縛られていないので、疲れたーって感じにはならないんですよね。でも唯一日々の生活の中で精神的にプレッシャーがかかるのは、報道ステーションのスタジオですね。生放送は緊張しますし、一言一句に責任を持って尺内に収めなきゃいけないっていう、こんな追い詰められ方ってあります?っていう感じがするんです。

現役の時はすべて自分のために時間を費やしているので、自己責任じゃないですか。結果が悪かったら、自分がああすれば良かった、ってなるんですけど、そういう域を超えている感覚なんです。何人ものスタッフさんがその番組に関わって、どれだけの時間をかけて番組を作っているかが分かっているだけに、私が何かやらかしたら…と想像しただけで恐ろしいです。本番中、スポーツ担当のスタッフさんがフロアにいてくださるんですけど、CMとか振りとか終わるたびに「落ち着いてー」ってサインを送ってくれるんです。みなさん大丈夫か?!って感じで見守ってくれていて。だから極力ご迷惑をかけないようにしています。

あと安らぐ時間というと、海が好きなので、海に入っている時間はリラックスするかな。基本的に時間に追われるのが苦手なんです。時計も携帯も置いて、身ひとつで海に入る時間が、私には大事ですね。暖かい時期は時間を見つけては茅ヶ崎とかにサーフィンに行ったりします。私、事前に予定を全く決めない人で、時間があったらパっと行こうってなるので、誰かしらに声かけて、行ける人と行く感じなんです。周囲からすると、すごい迷惑だと思うんですけど(笑)。でもそういう時間が好きです。

寒い時期は海ではなくプールに?と思われるんですけど、足が向かないんですよね。仕事だと喜んで行くんですが、何もない時にプールに行こう、という気分にはならないんです。引退してからもプールは仕事場って、自分の中で切り替えているのかもしれないですね。水といってもやっぱり海の方が好きです。

寺川さんはハツラツとした笑顔が印象的です。そんな笑顔になれる元気の源はどこから生まれてくるんでしょうか。ご自身がリラックスできる時間はどのように作っていますか?また安らぐ時間はどんな時でしょうか?

07
睡眠時間も大切にされていると伺ったんですが、睡眠でこだわられていることはありますか?

夜の0:00を回ると起きていられないんです。ほんと意識がもうろうとしてしまうので、そうなる前に寝るようにしています。睡眠時間が7時間より短くなると、自分で不機嫌になっているのが分かるので、7時間は眠りたいんです。寝る前にするのは良くないと分かっているんですが、電気を消して布団に入ってから携帯で韓国ドラマを見るのが好きで。でもドラマのあらすじを覚えてないとか、気がつくと何話も進んでいることがよくあるぐらい(笑)、寝入りもスッと寝るタイプです。でも子どもが産まれてから短時間で起こされていた頃の習慣がまだ抜けなくて、短時間で目が覚めることもあります。といってもまたすぐに眠りにつけるので困ってはいないんですけど、できたらずーっと眠りたいです。どこでも寝れるので、こだわっていることは特にないんですけど、最近ベッドから追いやられて狭い所で寝ているんですよ。それが唯一のストレスかな。体を大の字にして寝るほうで、何だか気づくと腕が頭の方に上がって万歳しているみたいな格好で寝ていることが多いです(笑)。

08
水泳選手の方は肌がきれいなイメージがあります。寺川さんのお肌もおキレイなんですが、スキンケアで気を付けていることはありますか?

あまりにも何もやらなさすぎて周囲の人から「ちょっとやった方がいいよ」、と言われるぐらいなんですが、気がついた時だけシートマスクはしてます(笑)。

2019年に韓国で世界水泳があった時に同行してくださったコーディネーターさんに「韓国コスメはたくさんいいアイテムがあるんですよ。普段は何を使っているんですか?」と言われたんですけど、答えられるほど使ってないことを話したら、現地のコスメショップに案内してくれたんです。その時にたくさん紹介してもらったアイテムの中からいくつか買ってきたんですが、その中から気に入ったシートマスクをネットで購入しています。

現役の時は油分が含まれているアイテムを使えなかったこともあって、とにかく肌は乾燥してました。私は背泳ぎなんですけど、スタート時に飛び込み台のバーを掴むんですが、手に何か付いてしまうと洗ってもぬめり感が取れなくて、手が滑りやすくなってしまうんです。今はスタート時に足を掛けられる所もついたので、そんなこともないかもしれないんですけど、当時はそのグリップが滑るのは命取りだと思っていたので、大きな試合の決勝が終わるまでは保湿するアイテムを使いませんでした。これは誰にも言っていなかったんですけど、こだわっていたことでもあります。顔に付けるにも手を使うのでクリームも塗れないし、特にハンドクリームは致命的で、ちょっとでも付けると洗っても洗っても手に何か残ってしまってグリップが滑っちゃう。なので顔はカッサカサだし、手もガビガビのまま試合に出ないといけなかったんですが、せめて化粧水だけは塗って、手をよく洗うことはしてました(笑)。

あと、高校生ぐらいから先輩に「日焼け止めだけはちゃんと塗った方がいい」、と言われて使うようになりました。泳ぐのに日焼け止めを塗っても落ちちゃうので、そんなに気にしなくても…と思っていたんですけど、本当に塗る、塗らないは違うんです。塗らないと後が大変で。大学の時に1年間アメリカに行っていたんですけど、その時も外のプールだったので日焼け止めを一生懸命塗っていたんです。そしたら現地のスイミングスクールの高校生たちが、「何で毎回そんなに日焼け止めを塗るの?」って言うんです。「日焼けしたら後々大変でしょ」と話をしたら、「日焼けしている方が格好いい」って。その高校生たちが、自分たちは日焼けすると赤くなっちゃうけど、私は日本人だからそんなに赤くならないから大丈夫だよ、と言うものだから、私もそうかな?って思っちゃって、それから日焼け止めを塗らなくなっちゃったんです。そしたらもう顔の皮がむけるほどヤバイ状態になっちゃって(笑)。そんな経験もあって、今でも外の取材が多いので、日焼け止めは欠かせません。どちらかというと日に当たるのが好きなので、だからこそ日焼け止めはちゃんと塗るようにしてます。

水泳選手の方は肌がきれいなイメージがあります。寺川さんのお肌もおキレイなんですが、スキンケアで気を付けていることはありますか?

<寺川綾さんプロフィール>
3歳より水泳を始め、2001年の世界水泳選手権に高校2年生で初出場。以降アテネ、ロンドンオリンピック2大会をはじめ、福岡、上海、バルセロナ世界選手権3大会や国際大会で活躍。ロンドンオリンピックでは個人種目(100m背泳ぎ)、リレー種目(4×100メドレー)の2種目で銅メダルを獲得。2013年に引退表明し、現役卒業後はスポーツキャスターをはじめ多方面で活躍。50m背泳ぎ、100m背泳ぎの日本記録保持者。

後編では、寺川さんの美髪の秘密とメイクについて伺いました。

編集/㈱メディアム 成田恵子 執筆/北村文 撮影/Suat Koylu メイク/住本由香(mavee)

EDITOR

DEPACO編集部

副編集長 秀島

現役時代の貴重なお話と今の生活のギャップもほほえましく、常に笑顔の寺川さんは気持ちの良いお人柄でした。背筋がピンっと伸びて、凛とされている姿はまさに憧れ!何もしてないのに美しいのはうらやましい限りです(笑)
肌悩み
  • オトナニキビ肌
好きなメイク
  • すっぴん風+ワンポイントメイク
コスメの悩み
  • 母親ゆずりの頑固なクマ

プロモーション歴10年以上、DEPACOの生みの親。ビューティ系企画~編集~広告~イベントまで幅広く携わる。経験とはうらはらに、百貨店入社をきっかけにデパコスに触れ始めた“保守派”でかつ、"自信はないけど少しはこだわりたい派"。趣味はアート&銭湯めぐり。

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