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【駐在員レポート】世界の「SDGs×Beauty」はどうなっている?~パリ・前編~

大丸・松坂屋
パリ駐在員事務所 荒川
2023/02/09

皆さん、こんにちは!大丸・松坂屋 パリ駐在員の荒川です。
これから2回にわたって、今注目の「SDGs×Beauty」情報を、フランス・パリからお届けします。まだ日本には届いていない、新しい発見もあるかも…?
キレイとサステナブルな生活を両立させたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

01
ヨーロッパ中を飛び回る「パリ駐在員事務所」の仕事とは?

  1. パリ生活5年目。ヨーロッパのコスメトレンドを勉強中

    はじめに、このレポートをお届けする私・荒川の自己紹介をいたします。
    2009年、大丸・松坂屋に入社。配属先の大丸東京店では、主に婦人靴売場の接客や商品のバイイングなどを担当していました。学生時代から最低限の肌の手入れはしていましたが、社会人になってスキンケアを含め清潔感のある身だしなみを心掛けるようになり、さらにコスメへの興味が深まるように。
    2018年6月、フランス・パリに駐在員として赴任。現在、パリ生活5年目を迎えます。
    香水が大好きで毎日必ずつけており、パリで暮らす現在はヨーロッパのニッチなブランドや、まだ知られていない名品を求めていろいろなショップを探索中。“これは!”と感じたものを試して、香りの変化をチェックするのが楽しみのひとつです。



  2. 世界中のおしゃれな人が集う、オスマン通り沿いに位置するパリ駐在員事務所
    世界中のおしゃれな人が集う、オスマン通り沿いに位置するパリ駐在員事務所

    大丸・松坂屋 パリ駐在員事務所が位置するのは、おしゃれなパリジャン&パリジェンヌや観光客でにぎわうオスマン通り沿いで、有名百貨店プランタンのすぐ前!現在、私を含め3名の駐在員と、1名の日本人現地スタッフが在籍しています。
    フランスを中心としたヨーロッパの小売業についてレポートをまとめるほか、日本から来たバイヤーの買い付け業務をサポートしたり、出張でヨーロッパを訪れる社員のアテンドを行ったり。絵画のように美しいパリの街を拠点に、ヨーロッパ各地に足を運んでさまざまな活動を展開しています。

02
「SDGs×Beauty」は、今や世界のトレンド!

「SDGs×Beauty」は、今や世界のトレンド!
  1. DEPACOでも、さまざまなブランドのアクションをご紹介

    持続可能な社会づくりに向けて、日本やフランスをはじめ、世界中でSDGsにまつわる取り組みが行われています。私たちにとって身近な存在であるコスメでも、できることがあるのではないか。その想いからDEPACOでも、これまでパッケージレス商品の発売やフェアトレード原料を使ったコスメなど、さまざまなブランドの「SDGs×Beauty」への取り組みについてご紹介してきました。



  2. これからの動きをパリから注目

    今後、「SDGs×Beauty」はどのようになっていくのでしょうか?また、その動きの中で私たちにできることは?
    流行の発信地パリの最新「SDGs×Beauty」から、気になるこれからの動きを見つめてみたいと思います。

03
パリの「SDGs×Beauty」のトレンドは?

  1. 「環境への影響」を意識してコスメを選ぶのは当たり前
    パリの「SDGs×Beauty」のトレンドは?

    もともとフランスは農業大国で“食は自分の身体をつくるもの”という意識も強く、SDGsへの関心が高まる前からスーパーにはオーガニックの野菜や果物がズラリと並んでいたそう。

    Beautyについての意識も日本とちょっと違っていて、“自分は自分。人からよく思われたいとはあまり考えない”という風潮があるので、メイクやスキンケアも凝りすぎず、自分らしく過ごすための生活習慣のひとつ、という雰囲気。
    そのため、コスメをセレクトする際は“自分がもっとキレイになれるか”よりも、“身体や環境のことを考えているか”をチェックする傾向があると感じます。パッケージやショッパー(買い物袋)といったコスメの“見た目”についてもそれほど重視されておらず、むしろ“廃棄することになるものはいらない”という感じ。

    フランス人の中でも、若い世代(Z世代)のSDGsや環境に対する意識は特に高い!この世代をメインターゲットに新しいブランドをスタートさせる場合は、社会や環境に配慮したサステナブルなアクションを行うことが何より大切。そうしないとユーザーに評価されず、成功するのが難しいように感じます。



  2. そんなパリで、最近注目されているコスメとは?

    ・固形コスメ

    固形コスメ

    最近増えてきているのが固形コスメです。その名の通り、液状ではなく固形で売られているコスメで、シャンプーやトリートメント、デオドラントなどが店頭でよく見られるように。価格帯も、プチプラからラグジュアリーなものまであり、ユーザーが予算や好みに合わせて自由に選べるようになっています。

    SDGs視点で見た固形コスメのメリットは、簡易な包装のものが多く、プラスチック使用量を大きく削減できること、容量がコンパクトなので輸送の際のCO2排出量も抑えられること。こうしたことなども、フランス人にとって大きな魅力のようです。

    自宅で愛用する固形シャンプー
    自宅で愛用する固形シャンプー

    私自身も何年か前に固形シャンプーを使ったことがあったのですが、“今はどんな感じなんだろう?”と改めて使ってみたところ、思ったよりもスムーズに髪になじむし、使いやすいことを実感しました。持ちがよく、長期間使えることも経済的でうれしいです。

    固形コスメはZ世代のインフルエンサーに愛用者が多く、固形コスメを撮影したおしゃれな画像がSNSによくアップされています。固形せっけんで顔を洗っていた経験を持つ50~60代の方からも好評。“使い慣れているし、なんだか懐かしい気分になる”ことがその理由のようです。


    ・ほぼ“天然由来成分”。ナチュラルさを追求したコスメ

    現在、パリで関心を集めているのが「天然由来成分99%配合」といった、ナチュラルさをさらに追求した化粧品。
    最近は、スキャンするだけでそのコスメが何の原料からつくられ、どのような成分がどのくらい配合されているかが確認できるアプリなども開発されていて、そういったものを利用しながらお買い物をする人も。“中身や質をしっかり確認し、納得して選ぶ”ことがライフスタイルのひとつとして定着してきているようです。


    パリ駐在員レポート【前編】はいかがでしたか?
    来月公開予定の【後編】では、「SDGs的に、次にトレンドとなるかも!?」というブランドをご紹介します。どうぞお楽しみに!

EDITOR

大丸・松坂屋

パリ駐在員事務所 荒川

帰国すると、“日本の方って肌も髪も丁寧にケアしていてキレイだなあ”と感動します。街も清潔で、歩いていて楽しい。日本とそこに暮らす人々の魅力を、改めて感じる今日この頃です。
肌悩み
  • 頑固なクマ
好きなメイク
  • ナチュラルメイク
コスメの悩み
  • 眉毛の整え方

入社以来8年間婦人靴を担当し、キャリアを重ねた後、2018年にフランス・パリに駐在員として赴任。パリ生活5年目。コスメについてはかねてより関心があり、現在はヨーロッパのトレンドについて勉強中。趣味は旅行、観葉植物栽培、フランス語。

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