【後編:BEAMSプレス・目黒越子さんにインタビュー】定番色だけでおしゃれに見える“地味色コーデ”を極めるテクニックとセンスに迫る!〈十人十色の美衣食住〉
目次
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11ファッションのお手本にされているものはありますか?
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12プライベートのファッションもシンプルな色味が多いのでしょうか?
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13“地味色コーデ”をおしゃれにするコツや服選びのアドバイスをください。
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14ノースリーブとタイトスカートが好きな理由を教えてください。
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15「目黒ライン」の服作りではどんなことを心がけていますか?
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16葉山に移住されたきっかけは?
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17お休みの日はどのように過ごされていますか?
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18目黒さんにとって、旦那さまはどんな存在ですか?
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19スキンケア・ベースメイクで気をつけていることはありますか?
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20メイクでのこだわりと愛用品を教えてください。
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21目黒さんの「自己満足」のための習慣とは?
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22目黒さんにとっての「美」とは?
11
ファッションのお手本にされているものはありますか?
中学生の頃からファッション雑誌のストリートスナップ企画が好きで、素敵な人を見つけては何が素敵なんだろうと考えて、自分のスタイルに取り入れていったのがベースかもしれません。
髪型も海外のスナップで見た無造作なアップスタイルが好きで、自分なりにアレンジして今のお団子ヘアにたどり着きました。
デザインや色使いが素敵だなと思うものもありますが、自分が着ると何か違うということも分かってきて、トライ&エラーを繰り返して自分に似合う色味に収まっていった感じです。
12
目黒さんといえば“地味色コーデ”のお手本のような存在です。プライベートのファッションもシンプルな色味が多いのでしょうか?
今回本を作るのをきっかけにクローゼットを整理したら、モノトーンかアースカラーしかなかったんです。あと、それに合うアクセサリー、バッグ、靴があればスタイルは成立するんですよね。改めて、今の自分はこういうものが好きで、楽なんだと気づきました。
20代でいろいろな色や髪型も挑戦してきて、30代になってからは仕事をしやすい、信頼してもらいやすいみたいなことを意識するようになって、このスタイルに固まりました。
買い足すアイテムにも悩まないですし、既存の服にコーディネートしやすいものを選べるようになったので、着る時も困りません。全身真っ黒になってもいいと思っていますし、ちょっと明るくしたいと思ったらベージュや白を入れるようにしています。
13
“地味色コーデ”をおしゃれにするコツや服選びのアドバイスをください。
やっぱり地味になりがちな色なのでヘアメイクや、華美になりすぎないちょっとしたアクセサリーで華やかにするのがコツですね。
素材に関しては基本的にオールシーズン着られるものが好きです。それは選ぶ時に迷わないですむから。1年中着られて、できればケアがしやすいものを基盤にしていますが、やっぱり季節感が欲しいので夏はリネン、冬はウールやカシミヤを足します。
私の顔立ちかもしれないんですけど、特に秋冬に関してはウォーム感があるとやぼったくなってしまうので気をつけています(笑)。なので、ニットを着る時はツヤ感があるスカートや薄手のものを合わせたり、首や手首などがすっきり見えるデザインのものを足したり、ほっこり感を避けて着膨れしないようにバランスを考えています。
デザインに関してはギャザーやボウタイ襟のようなデザインが入ってくると、私は似合わないんです。少し前に骨格診断の企画があった時に自分の骨格がストレートだということが分かったので、シンプルなものを選んでいたことにも納得しました。
14
ノースリーブとタイトスカートが好きな理由を教えてください。
ノースリーブは、上半身がコンパクトになるので、IラインもAラインもバランスを取りやすいんです。全体的にすっきり見えるので、ちょっと痩せて見えますし(笑)。
それに半袖焼けをしたくないというのもあります。葉山に住んでいるのでゴールデンウィークぐらいからノースリーブを着て、気持ちよく過ごしています。いつまで着られるかな?と思ったりもしますが、できるだけ着続けるつもりです(笑)。
肌見せ・抜け感というのもありますが、どこかでタレントのYOUさんの影響があるんじゃないかと思っています(笑)。高校生ぐらいの時、YOUさんがテレビや雑誌にたくさん出ていて、「ノースリーブが好き」だと言っていた大人がカッコよく見えたんですよね。着ていて一番しっくりくるアイテムですし、緊張感もあるじゃないですか。あの緊張感もすごく好きです。
タイトスカートもいつからか私の代名詞みたいになっていますね。ショップに勤務している頃から着ていたので、10年近く私のメインアイテムです。ショップでは毎日着る服を変えなければいけないという風潮もありましたが、自分に似合う服を着ていればいいんじゃないかと思っていましたし、お客さまにもこの人はこういうスタイルなんだと覚えてもらいやすかったんですよね。なので、他の形のスカートを今はほとんど履かなくなってしまいました(笑)。
15
2023年春夏から「目黒ライン」を発表されました。服作りではどんなことを心がけていますか?
コーディネートを提案するのとは違って1から服を作るので、その服を着るシーンや着心地、素材感、シルエット、バランスなど、さまざまなことを最後まで気をつけて作るようにしています。
作った側の責任としてお客さまの生活に役立つものにしたいので、その服のケアについても相談しながら作っています。
これまで春夏と秋冬の2シーズンでラインを発表していますが、今後はその狭間も含めて「目黒ライン」だけで着回せるとか、何年か経っても飽きない、年齢を重ねてもきれいに着られるような服作りを心がけたいと思っています。
16
お住まいについて教えてください。葉山に移住されたきっかけは?
結婚当初は都内に住んでいたので、都内で家を買うことを検討したんですが、なかなか見つからなかったんです。それで他のエリアも考えるようになった頃、遊びに行く機会が多かった葉山で探すことにして、2年ぐらいリサーチしていたらこの土地が出てきたので決めました。
その頃、夫がサーフィンを趣味にしていましたし、私も海でボーっとするのが好きだったんです。それに私たちの出身県が“海なし県”だったので、憧れもありました(笑)。趣味としてキャンプや海に行ったり、ハイキングもしていたので、それがすべて叶う環境という点も魅力でした。
自然もあって、ON・OFFがはっきり区切られて、通勤は大変ですがとても気に入っています。都内にいた時もON・OFFはつけられましたが、環境が全く変わることで大きく切り替えができています。
17
お休みの日はどのように過ごされていますか?
鎌倉周辺には出かけますが、基本的にこのエリアから出ることはあまりありません。海を見ているだけで癒やされるので、のんびり過ごせています。朝は散歩に行って、お昼や夜に何を食べようかと考えていると1日が終わる感じです。
夕日がきれいなので犬の散歩がてら見に行ったり、夏は遊びに来てくれる人も多いのでホームパーティーをしたり。駅前に鮮魚店や地元野菜の直売所もあるので、新鮮な食材で夫と一緒にみなさまをもてなします。
18
目黒さんにとって、旦那さまはどんな存在ですか?
主人はひと回り年が離れていて、ありがたいことに料理を100%担当してくれたりと他の面でも自立している人。結婚してから10年経ちますが、私ができないことを補ってくれていて、役割分担がきちんとできている良きパートナーです。プレスという仕事にも理解があるので、とても助かっています。
19
目黒さんは素肌感のあるナチュラルなメイクの印象です。スキンケアやベースメイクで気をつけていることはありますか?
お酒を飲んでしまうと夜は時間があまりないので、夜のスキンケアはメイクオフして保湿するぐらいです。そのかわりに朝はしっかりケアします。ブースタージェルを使ってからシートマスクをするのが日課です。
手前右から
奥右から
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〈ポール & ジョー ボーテ〉プロテクティング ファンデーション プライマー SPF50+・PA++++(30mL) 税込3,850円
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〈シュウ ウエムラ〉アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイルn(50mL)※サンプルサイズ
※DEPACOでは150mL・450mLをお取り扱いしております。
- 〈ステムボーテ〉フェイスローション(80mL) 税込7,000円
※DEPACOおよび大丸・松坂屋各店ではお取り扱いがございません。
- 〈アムリターラ〉アクティブリペアタイムレスセラム(30mL) 税込11,000円
※DEPACOおよび大丸・松坂屋各店ではお取り扱いがございません。
〈ステムボーテ〉の「フェイスローション」はヒト幹細胞培養液(※)が配合されていて、同ラインのブースタージェルを付けてから、このローションで保湿します。しっとりとした肌に整えてくれるアイテムです。
※整肌成分ファンデーションは大きい声では言えないぐらいダークな色みを使っています。紫外線の影響で日焼けやシミも気になるので、白いファンデーションでは浮いてしまうんです。ちょっとした赤みも少し暗めの色をつけたほうが肌の色になじむんですよね。パール粒大ぐらいのファンデーションを薄く伸ばしています。
ストレスが頭に出るタイプで、最近は白髪が増えてきました。若い頃、円形脱毛症になったこともあるので、ヘアケアは大切にしていることの一つです。
- 〈アヴェダ〉パドル ブラシ 税込5,060円
このブラシが大好きで朝晩ブラッシングするだけで癒やされます。サイズが大きいのでマッサージするみたいにも使いやすいですし、意外と軽いので出張先にも必ず持っていきます。お気に入りアイテムなので、ショップを卒業する時、名前を入れてスタッフ全員にプレゼントしました。
※DEPACOでは刻印サービスは行っておりません。
- 〈ステムボーテ〉フェイスローション(80mL) 税込7,000円
20
メイクでのこだわりと愛用品を教えてください。
メイクポイントはアイメイクですね。アイシャドウは更新したほうがいいと言われていますが、どうしても変えられなくて(笑)。〈NARS〉のパレットをもう何年もリピートしています。2色のパレットですが、気に入っている1色しか使っていません。単色では販売されていない色なので、この2色パレットを買い続けています。
まつ毛はホットビューラーで上げてから下地とマスカラをつけているので、しっかりメイクをしているほうです。それから、メイクで更新しているのは眉毛かもしれません。何か違うと感じた時は、太さや色を少し変えます。そんなときに参考にしているのは美容雑誌やYouTubeなどで、色々リサーチしながらアレンジしています。
リップは自分に似合う色が分からなくて、ずっとリップクリームで過ごしていたんです。でも30代後半になって血色が変わってきた頃からリップを少しずつ増やして、最近はオレンジリップばかり使用しています。
左から
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〈M・A・C〉パウダー キス ベルベット ブラー スリム リップスティック(ソーリー ノット ソーリー) 税込4,840円
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〈ベアミネラル〉ミネラリスト イドラ スムージング リップスティック(プレゼンス) 税込3,630円
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〈NARS〉デュオアイシャドー(3917) 税込4,620円
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〈トム フォード ビューティ〉アイ カラー クォード(28) 税込12,980円
- 〈NARS〉ザ マルティプル(1517) 税込5,500円
左から
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〈ネイルズインク〉45 Second Quick Drying Top Coat 税込3,080円
〈ネイルズインク〉45 SECOND SPEEDY Find Me In Fulham 税込2,530円2022年のクリスマス特集の撮影をしていた時にモデルさんが塗っていたのが白のネイルだったんです。白はあまり塗ったことがなかったので新鮮でした。夏場にペディキュアで塗っていましたが、手には塗ったことがなくて。
意外と強い色ですが、冬場はニットスタイルを軽く見せてくれますし、年末年始の気分にも合うんです。毎週月曜に塗り直すたびに気分で色を変えていましたが、この白を塗ってからいろいろなスタイルに合わせやすくて、最近は定着しています。
21
目黒さんが、人には理解されないかもしれない(もしくは理解されなくてもいい)けど自己満足のためだけにやっていらっしゃる趣味や習慣などはありますか?
毎朝、白湯を飲むことを始めました。白湯を飲むようになって、体が起きる感じがしますし、寒い季節に温かいものを飲むだけでも心がほっとして、1日頑張ろうという気持ちになれます。美意識が高い方々も白湯を飲んでいるようなので、これからも続けていきたいと思っています。
22
目黒さんにとっての「美」とは?ご自身の生活のなかで「美」はどのような存在ですか?
「美」はとても深いものだと思うんですが、私にとってはスイッチだと思っています。
朝、起きたままではなく、ちゃんと自分のケアやヘアメイクをして出かける時って、とても気分がいいですし、前向きな気持ちになれるので、それが「美」なのかなと思います。
<目黒越子さんプロフィール>
〈Demi-Luxe BEAMS〉のスタッフとして入社。ショップ勤務時代には『ベスト販売員名誉表彰者』に選出され、マネージャーやスーパーバイザーを経て、2020年よりプレスに着任。2022年から本格的に始めたInstagramでは、わずか2カ月でフォロワーが4万人に急増。2023年春夏より自身のコレクション「目黒ライン」がスタート。さらに〈ビームス〉のスタッフによるパーソナルブック・シリーズの第4弾として発売された『Meguro’s SIMPLE STYLE MEMO』も反響を呼んでいる。
前編では、目黒さんの仕事内容やこだわりについて伺いました。
編集/㈱メディアム 成田 恵子、執筆/北村 文、撮影/三浦 藤一
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EDITOR
DEPACO編集部
エディター 高梨
旅行誌の出版社で編集職を10年以上経験。出産を機にキャリアを見つめ直し、今後は大好きな美容の情報発信をしたいという想いでDEPACO編集部へ。美容はスキンケアやベースメイクでの“土台作り”が好き。趣味は旅と料理。
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- ※この記事は、当記事の公開時点のものです。
- ※価格は全て税込です。
- ※写真と実物では、色、素材感が多少異なる場合がございます。
- ※取り扱いの商品には数に限りがございます。
- ※入荷が遅延する場合や急遽販売が中止になる場合がございます。
“十人十色の美衣食住”
ひとそれぞれ、さまざまな「美」を大切にされている方々に迫ります。
今回のゲストは〈ビームス〉のプレスとしてご活躍される目黒越子さんです。ショップマネージャー、スーパーバイザーを経て、2020年プレスに着任。2022年から本格的に始めたInstagramではコーディネートの投稿が「シンプルなのにおしゃれで真似しやすい」と話題を呼び、わずか2カ月でインスタのフォロワーが4万人に急増。2023年には目黒流スタイルの秘訣をまとめた『Meguro’s SIMPLE STYLE MEMO』を発刊するほか、自身がプロデュースする「目黒ライン」もスタートさせた目黒さんのファッションへのこだわりやプライベートについてお話を伺いました。