【前編:タレント/女優・清水みさとさんにインタビュー】365日通うほどサウナ好き。サウナで出会った人たちから学んだこととは?〈十人十色の美衣食住〉
01
大学で演技の勉強をされていたそうですが、日本大学芸術学部に進学されたのは芸能の仕事にご興味があったからですか?
本当に適当なんですが、母が「こういうことに向いているんじゃない?」とアドバイスをしてくれることが多くて、大学進学の時も普通の大学に行ったら辞めてしまいそうだから面白い学校に行った方がいいと、日大の芸術学部を薦められたのがきっかけなんです。
映画学科の演技コースは面白そうだと思って受験しましたが、演技をしたいとか女優になりたいとはあまり思っていませんでした。昔から「これになりたい」みたいな強い思いはあまりなくて、何となく入った感じでした。実は高校の進学先も、母とあみだくじで決めたぐらいで(笑)。
進学した学科は子役出身者とか、芸能経験のある志を持った人が思った以上に多くて、これからどうしたらいいんだろうと戸惑いました。でも授業そのものは、とても楽しかったです。それまで映画もあまり観ていなかったので、知らないからこその強みというか、あまり考えずに発声や演技のレッスンを受けていました。
02
在学中グラビアモデルとしてデビューされましたが、どんなお気持ちでしたか?
街で「芸能に興味ありませんか?」と声をかけられて、『ミスFLASH』というオーディションを受けたらファイナリストまで残って、そこからDVDや雑誌のグラビアの仕事をいただくようになりました。
もともと胸が大きいのがコンプレックスで、高校時代はいかに小さく見せるか工夫していたくらい、胸が目立つことが嫌だったんです。でもグラビアモデルの仕事は抵抗感を持たずに楽しくやっていました。場になじむのが得意だったのもありますが、周りのスタッフさんがいい人が多かったからだと思います。
03
グラビアモデルから女優に転身されたきっかけは?
グラビアモデルを2年ぐらい続けていたんですが、そのまま続けていくつもりはなかったのでどうしようかと考えていました。そんな時に舞台の仕事のオファーをいただき、その舞台が楽しくて、もっとやりたいと思ったんです。
ちょうど事務所の契約が満了する時期だったのと、自分のペースで仕事をしたいと感じていたので、フリーランスになりました。演技を本格的に始めたのはそれからで、舞台のオーディションを自分で探しては受けて、出演する機会をいただきました。
グラビアモデルの仕事が嫌で辞めたというよりも、演劇のほうに興味が湧いてやりたいという思いが強くなったという感じです。
04
清水さんがサウナに行きはじめたのはいつからですか?
大学に入って新しい友達と遊んだり食べたりしていたら、数カ月で5kgぐらい太ってしまったんです。それでダイエットしようと思って家の近くのジムに通い始めました。毎日学校終わりにジムに通う生活を続けていたら、同じ時間帯に来ているおばちゃんたちと仲良くなったんです。
最初は浴室で体を洗ったり、湯船に浸かりながらおしゃべりしたりしていたんですが、おばちゃんたちがその後サウナに入っているのを見て、おしゃべりの続きがしたくてサウナに一緒に入るようになりました。そうしたら体がすっきりして気持ちいいし、おしゃべりも楽しくて、サウナっていいなと思うようになって。それからジムに行くというよりサウナに入るために毎日通うようになりました(笑)。
通学圏内にサウナがないかと探してみたら意外とあることがわかって、ジム以外のサウナに行くきっかけにもなりました。今のように女性向けのサウナは少なかったので、おじさんのブログなどから探していました(笑)。
05
サウナに関連する仕事をするようになったきっかけは?
いろいろなサウナに行くようになった頃はグラビアの仕事をしていたので、取材のときに「趣味はとくにないのですが、毎日サウナに行っています」と答えたら、面白いと思ってくれたようで、そのことを記事にしてくれました(笑)。
それがきっかけで、2016年にマンガ『サ道』の作者であるタナカカツキさんと対談させていただくことになって、それが初めてのサウナ仕事です。カツキさんから「これから絶対サウナブームが来るからそのまま通い続けたらいい。ついでに『サウナ・スパ健康アドバイザー』の資格も取ったら?」とアドバイスをいただいたので、取得しました(笑)。
それまではただサウナが好きで通っていただけなので、資格の勉強をすることで違う側面を知ることができて、もっともっとサウナが好きになりました。今サウナ情報を発信している方たちは、サウナブームになる前から私のSNSやブログのサウナネタを見てくれていたようで、全部つながっているんだなと思います。
サウナがブームになってきたと感じたのは、コロナ禍前だったのですが、TBSの『世界ふしぎ発見!』から、サウナをテーマにした回のミステリーハンターをやってみませんかとお声がけいただいた時ですね。歴史あるテレビ番組でサウナが好きなだけでフィンランドに取材に行けるなんて思ってもいなかったです(笑)。
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女優やサウナ関連の活動をされながら、7年ぶりにグラビアに登場しようと思われた心境を教えてください。
サウナの仕事をするにあたって、その良さをストレートに知ってもらいたいという思いもあって、胸を強調するようなセクシーな感じや、肌を見せすぎるのを避けたいと思っていて、〈GU〉のスポーティーな水着をよく着ているんです。
程よく胸の谷間も隠れて、しっかり守ってくれる水着の形が気に入って色違いで買って着ていたんですが、そうすると「いつも同じ水着ですね」と言われたり、違う水着でのグラビアをサウナでやらないかという依頼もあったりました。
私はサウナ関連の仕事でグラビアはやりたくなかったのでお断りしていたら、以前グラビアでお世話になった『週刊プレイボーイ』さんからサウナとは関係なく“今”の私を撮りたいと言っていただいたので、お受けしました。グラビアをやりたくなくて辞めたわけではないですし、グラビアモデルをしていた自分も否定したくなかったので、お話しをいただけてうれしかったです。
07
サウナのどんなところが好きですか?
サウナは本当に自分を助けてくれるものだと思っています。もちろん体がすっきりするのもありますが、心にもいいことがたくさんあります。気持ちを切り替えられますし、熱い場所でそのことで頭がいっぱいになるので、雑念もなくなるんです。考えようとしても熱くて大したことが考えられないところがいいんです(笑)。
08
サウナは清水さんにどんな影響を与えていると思いますか?
大学時代に通っていたジムで仲良くなったおばちゃんたちとの交流を通して、人との関わり方を教えてもらいました。おばちゃんは、人の話をちゃんと聞かない(笑)。裸だからか、いつも以上に聞いてないし、本当に適当なんです。ちょっとしたグチや仕事の話をしていても、熱くなったら我慢できないのでサウナを出ちゃうじゃないですか。だから気を遣わずに人と人が接しあえる場所なんですよね。
入学したての時って、新しい友達と仲良くなるためにどうしようとか、何を話そうということで頭がいっぱいになって、ひとりでいるほうがラクかもと考えていたんです。でもサウナでおばちゃんたちとしゃべっているうちに、あまり考えすぎなくていいんだと思えるようになって、人との付き合いが楽しくなりました。
サウナで出会った人たちは、職業・年齢・性別も関係なくどんどん輪が広がっていくんです。子どもの頃って決められたクラスや場所でやっていかなければと思っていましたが、人との関わりは自由でいいんだと思えるようになりました。
サウナとは関係なく食事に行く友達も増えて、いろいろな職業の人と話すのが楽しいです。自分が凝り固まらずにいられるし、何かのアイデアになることもあって、人と人がいるから生み出されることがあると実感します。
私の場合はサウナでしたが、何かひとつ好きなものがあると自分が想像していなかった世界が広がることがあるので、やってみたいと思ったらぜひチャレンジしてほしいと思います。私もサウナに行ってみたら、自分のやりたいことや好きなことが分かるようになってきて、自信を持って言えるようになってきました。
今ちょうどこれまで積み重ねてきたことが人や仕事にもつながってきた感じがします。私の職業って何だろう?というぐらい、いろいろやらせてもらっていることがとにかく楽しいので、自分が楽しそうと思ったことは何でもやってみることにしています。
後編では、清水さんの愛用品やサウナ以外の趣味について伺いました。
<清水みさとさんプロフィール>
グラビアモデルとして活躍後、舞台を中心とした女優に転身。サウナ好きが高じて「サウナ・スパプロフェッショナル」などの資格を取得。サウナ検索サイト「サウナイキタイ」のポスターモデルや、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(JFN21/AuDee)のパーソナリティーも務めるなど、サウナに関連した仕事を中心に活躍の場を広げている。
編集/㈱メディアム 成田 恵子、執筆/北村 文、撮影/Suat Koylu
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EDITOR
DEPACO編集部
エディター 高梨
旅行誌の出版社で編集職を10年以上経験。出産を機にキャリアを見つめ直し、今後は大好きな美容の情報発信をしたいという想いでDEPACO編集部へ。美容はスキンケアやベースメイクでの“土台作り”が好き。趣味は旅と料理。
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“十人十色の美衣食住”
ひとそれぞれ、さまざまな「美」を大切にされている方々に迫ります。
今回のゲストは365日通うほどのサウナ好きが高じて、「サウナ・スパプロフェッショナル」の資格も取得している、タレントで女優の清水みさとさんです。「サ活」ブームになる以前からサウナが大好きで、サウナに関連する仕事を中心に幅広く活躍されています。今回はサウナとの出合いや魅力についてお話を伺いました。