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【十人十色の美衣食住・後編】ファッションモデル・俳優 イシヅカユウさんにインタビュー!

DEPACO編集部
副編集長 秀島
2022/03/30

“十人十色の美衣食住”。
ひとそれぞれ、さまざまな「美」を大切にされている方々に迫ります。

今回のゲストはファッションショー、スチール、ムービーなど、トランスジェンダーモデルとしてさまざまな分野で個性的に活動。2021年には短編映画『片袖の魚』に主演し、俳優としても幅を広げているイシヅカユウさんです。

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今回の撮影でも手の表現やまなざしが印象的でした。スチール写真を撮影する時のポージングは自分らしさを表現している感じですか?

そうかもしれないですね。今日は特に水族館という場所で、いろんな“生き物”と共演させてもらったので(笑)。もちろん真っ白な空間の前で何かを表現することも楽しいんですが、何かがあってそれと一体化してみたり、違和感を醸し出したりするのは、すごく楽しいって感じますね。

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最近では『片袖の魚』にご主演されたりして、役者としてもご活躍されていますね。どちらも“表現者”であると思うんですが、まず「ファッションモデル」としてこだわっているのはどんなところですか?

「ファッションモデル」と「役者」の表現の仕方って、同じ部分もありながら、全く違う部分もあると思うんです。
まず「ファッションモデル」は、精霊というか、服に宿っているものを表現するモノ、という気持ちで取り組んでいます。服やメイクを美しく見せるということも考えながらどんな風に自分ならではの表現ができるか、どこを強調させ、どこを同化させるかなどを考えながらポージングしています。座るという動作でも、どうやって座ったら服をきれいに見せられるか、空間に馴染むかとか、その場で自分の出来る限り、いろいろ頭を使って動きをつけています。まぁ、そういうことを考えるのが好きなタイプ、ということもあるんですけどね(笑)。
その日の衣装が決まったら、動きのイメージはなんとなく生まれてきます。衣装もメイクも撮影場所もすべての調和だったり、それぞれが作用するものじゃないですか。なので、そこで自分がそうしている意味も必要ですし、それが1枚の絵として形になることはとても楽しいです。

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では「役者」としてこだわっていることは?

「役者」って、自分を介しながら全く違う人物になることじゃないですか。私の場合はファッションモデルというのもあって、その人物を演じるうえで“歩き方”を取っ掛かりにして考えてみるんです。きっと私は普通に歩いたらファッションモデルのような歩き方になっていると思うんですが、演じる人物は違う歩き方をするはずだと考えて、新宿とかに行って周囲の人の行動を観察しては、演技の参考にしてました。これまでも何本か映画に出演させていただきましたが、ある人物を掘り下げて演じるのは今回が初めてだったので、そういう部分が上手く表現できているといいな、と思っています。
今回映画でご一緒させていただいた原日出子さんから「お芝居って楽しいから、ぜひまた続けてね。」と言葉を掛けていただいて、もっとやってみようと思うきっかけになりました。原さんが演じている姿がとても楽しそうで、私もそんな風に演じられるようになれたらいいなぁと。もっといろんな役に挑戦してみたい!という気持ちが芽生えましたね。

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イシヅカさんのInstagramを拝見しているとメイク関連の投稿も多く拝見します。メイクに興味を持たれたのはいつ頃でしたか?

かなり幼い頃から、この子はお化粧とか好きなんだろうなぁ、って感じの子だったようです。私自身も幼稚園に入る頃から、自分の性別に違和感を感じていて。“違和感”といえるほどの語彙力もなかったんですが、家族にはそれが伝わっていたようです。当時は「セーラームーン」が大好きだったし(笑)。父方の祖母はそういう所に寛大で、私のそんな部分を見抜いてくれて、小学校に入る頃に祖母が使っていた口紅を譲ってくれました。きれいなパールピンクの口紅で、最初は祖母に付けてもらったのを覚えています。その頃から、メイクアップアーティストになりたくなって、母や祖母から譲ってもらったメイクアイテムをバニティポーチに集めた、メイクボックスを持ってたんです(笑)。

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ご自身で購入したメイクアイテムで思い出に残っているものはありますか?

高校時代は私服だったので、メイクして学校にも行ってたりしてたんですが、お小遣いでメイクアイテムを買っていたので、プチプラのものが多かったんです。でも、憧れていた山口小夜子さんがミューズをされていた<シフォネット>というメイクブランドのリップがどうしても欲しくて。それはデパートで買った初めてのメイクアイテムですね。グリーンのちょっとアフリカンなパッケージのものだったんですが、色が変わるリップの元祖だったと思うんですが、気に入ってました。あと<禅>っていう香水。高台寺蒔絵をモチーフにしたパッケージに憧れて。和を感じさせる大人な香りなんですが、使ってました。

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ご自身の美容で気を付けていることがあったら教えてください。

スキンケアはちゃんと保湿したい派です。皮膚が薄いと感じていているので、ばしゃばしゃと気兼ねなく使えるアイテムも好きですし、化粧水にオイルもプラスされている、うるおい感が高いものも使っています。
モデルという仕事柄、日焼けをすると跡が見えたりして服を選んでしまうこともあるので、できるだけ日焼けは避けるようにしてはいますが、日焼け止めを付けるのを忘れちゃうことも多々あって(笑)。手ぶらで出かけるのが好きなので、日傘を持ち歩きたくないんです。真夏ぐらいはちゃんと気をつけようと心掛けてはいるんですけどね、日傘をどこかに忘れてきちゃったりもして(笑)。
自然が大好きなので、秋口に黒潮の流れによって冬が越せない死滅回遊魚がたくさんくる時期に三浦半島とか館山にシュノーケリングにも行ったりするんですけど、やっぱり日焼けしちゃう。海に行く時期は考えないといけないですね。

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最後に、最近ハマっているものって何かありますか?

いろいろあるんですが、最近ハマっているのは、友人に勧められた「少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト」というアニメです。もともとセーラームーンは好きだったんですが、この作品は大好きだったセーラームーンを制作した監督のお弟子さんである古川監督が作った作品。古川監督ならではの演出の鮮烈さや面白さに強く惹かれるだけでなく、演出からセーラームーンのレガシーを感じるんです。この類のアニメって、ちょっと男性を意識しすぎて作られているように感じるものがあって、苦手だったんです。でも先日このアニメの劇場版の舞台挨拶に行ってみたら、この作品はあえてそういう部分を意図的に排除して作られているそうで、そこがとても見やすい理由だったんだ、と分かりました。エンパワーメントされるような内容で、そこも魅力的ですよ(笑)。

●イシヅカさんの愛用コスメ

  1. 〈シュウ ウエムラ〉ディプシー ハイドラビリティ リップバーム(15g) 税込2,200円
    嫌なベタつき感を感じにくいアイテム。ウォータリーなテクスチャーとうるおい感が気に入っています。
    ※DEPACOではお取り扱いがございません。
  2. 〈ラロッシュ ポゼ〉UVイデア XL プロテクションBB SPF50 PA++++(30mL) 税込3,740円
    少量でもきれいに伸びて、程よいカバー力があるのが魅力。付け心地も軽いんです!
    ※DEPACOではお取り扱いがございません。

<イシヅカユウさんプロフィール>
ファッションショー・スチール・ムービーなど、さまざまなジャンルで個性的な顔立ちと身のこなしを武器に活動。2021年文月悠光の詩を原案とした短編映画『片袖の魚』でスクリーンデビューを果たす。

前編では、ファッションに興味を持ったきっかけや影響を受けたカルチャーについて伺いました。

衣装:ワンピース、トップス、レギンス全てTAN(タン)〈contact@tanteam.jp〉、シューズ/FAKUI(ファクイ)〈http://fakui.jp〉

編集/㈱メディアム 成田恵子、執筆/北村 文、撮影/鈴川洋平、ヘアメイク/鶴永チヒロ、スタイリング/藤井希恵 協力/板橋区立 熱帯環境植物館

  • 【十人十色の美衣食住】イシヅカユウさん美とは?

EDITOR

DEPACO編集部

副編集長 秀島

お祖母様との口紅のエピソードをとても幸せそうに語られていたイシヅカさん。お話の端々で”イシヅカさんらしさ”を強く感じました。
肌悩み
  • オトナニキビ肌
好きなメイク
  • すっぴん風+ワンポイントメイク
コスメの悩み
  • 母親ゆずりの頑固なクマ

プロモーション歴10年以上、DEPACOの生みの親。ビューティ系企画~編集~広告~イベントまで幅広く携わる。経験とはうらはらに、百貨店入社をきっかけにデパコスに触れ始めた“保守派”でかつ、"自信はないけど少しはこだわりたい派"。趣味はアート&銭湯めぐり。

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