【日本化粧品検定2級】編集部員が受けてみた!独学勉強法や難易度を徹底レポート
01
日本化粧品検定2級ってどんな資格?
日本化粧品検定とは、美容・コスメに関する知識を問う資格。2013年の検定開催以来、累計受験者数100万人超えの大人気資格です。
資格は3級・2級・1級と3つの級に分かれていて、各級の試験概要はこのようになっています。
3級はWEB上でいつでも受験できますが、2級と1級は年に2回の受験チャンス。
出題数や試験時間も長くなるので、2級からはしっかりと対策してから挑みたいですね。
02
日本化粧品検定2級の出題範囲と難易度は?
日本化粧品検定2級では、美容皮膚科学を中心に、スキンケアやメイクだけではない、トータルビューティの知識が問われます。
美容皮膚科学やトータルビューティといわれても、イメージが湧きにくいですよね...。
少し具体的な例を挙げると、
・皮膚の構造の断面図の名称
・ニキビや毛穴といった肌悩みの原因やお手入れ方法
・メイクアップを美しく仕上げるテクニック
・睡眠や運動、食事といった生活習慣の肌への影響
といった内容が問われます。
問題のレベルとしては中級で、3級と比べると範囲が広くなるため、少し勉強が大変なことも。
ただ、単に暗記が必要で普段使わないような内容ではなく、日々の美容に直結する情報を得られるので、モチベーションは維持しやすいと思います♪
03
受験のきっかけと当時の私の美容知識レベル
私が日本化粧品検定2級を受けようと思ったのは、3級受験のために対策テキストを読み始めたのがきっかけでした。もともと3級の受験対策としてテキストを勉強していたのですが、2級・3級が一冊のテキストにまとまっていたので、3級の勉強をしている際に2級のページも目に入ることがあり、2級の内容に興味が湧いていきました。
本格的に2級の勉強を始めたのは、3級受験から約1か月後。実際に2級を受験したのは、3級の受験から3か月後でした。当時は化粧品売場の販売員として働いていて、美容や化粧品に関する基礎知識はある程度持っていたのと、3級の受験も経験していたので学ぶ土台ができていたように思います。
04
どれぐらい難しい?リアルな勉強時間と勉強法を公開!
試験対策には、日本化粧品検定2級・3級の公式テキストを使っていました。
他の資格試験では、色々なタイプの対策テキストが出ている場合が多いですが、日本化粧品検定ではこちらが唯一の公式テキスト。受験される方はこのテキストでの勉強がおすすめです。
2級と3級の対策テキストはこの一冊にまとまっており、「2級だけの対策テキスト」「3級だけの対策テキスト」といったものはありません。
テキストは一冊ですが、出題範囲は2級と3級に分けて記載されています。
3級の試験では3級の出題範囲のみが問われますが、2級の試験では2級と3級両方の内容が問われるので、「2級の出題範囲だけ対策して、3級の勉強は忘れていた…」とならないように注意が必要です…!
2級合格を目指す場合は、出題範囲にとらわれずテキストを一冊丸々勉強する必要があるということなので、それをふまえて勉強のペース配分をするのが重要です。
私の場合、このようなステップとペース配分で勉強を進めていきました。
- テキスト全体を一周読む
まずはテキストの全ページを一読して、理解するようにしました。テキストのボリュームは150ページ程と決して薄いわけではないので、何日かに分けて読み進めていきました。かかった時間はトータルで4~5時間程度だったと思います。
テキストのページ数は多いのですが、カテゴリごとに細かくページが分かれていて、「今は10分しかないけど2ページだけ読もう」というように、仕事の合間など細切れの時間にも読みやすい作りになっています。
また、ほとんど全てのページにイラストが入っているため読みやすく、理解もしやすいので、仕事で疲れた時でも続けられました。私はあまり読書家ではないので、文章だけのテキストだと続けられなかったかもしれません…(笑)。
- 分からなかった部分に付箋や印を付ける
テキストを一読した際に「知っている内容」と「知らない内容」に分けて付箋や印を付けておいたのが、復習する時に便利でした!
ページ数が多いので、
・全く知らなかった内容は「付箋を付ける」
・勘違いしていた内容は「×マークを付ける」
・何となく知っていた内容は「△マークを付ける」
(知っていて自信を持って答えらる内容は「何も付けない」)
というように、各問題の理解度ごとに印や付箋のつけ方を変えるなどしていました。
- 分からなかった部分だけ読み直して覚える
テキストを一周した後は、印や付箋を付けた部分を読み直して、覚えることを繰り返していきました。勉強した時間は1日30分~1時間、期間は1か月程度で、トータルの勉強時間は20数時間でした。
2級の出題範囲は、個人的に、勉強に時間がかかる部分とそうではない部分の差が大きかったです。
勉強にあまり時間がかからなかったのはメイクアップに関する項目でした。
例えば、この項目では、
・ファンデーションの色の選び方や、基本の塗り方
・アイシャドウのグラデーションの作り方や、ブラシなどツールの選び方
といったメイクの手順や基本のつけ方を学びます。
これは普段自分でメイクをする際に、自然とやっている内容が多く、改めて覚える部分が少なかったため短時間で学習できました。
反対に、勉強に時間をかけたのは、肌悩みに関する項目と、生活習慣に関する項目でした。
肌悩みに関する項目では、
・ニキビの原因とお手入れ方法
・毛穴やシミ、シワの種類と見分け方
といった、よくある肌悩みの原因やお手入れ方法を学びます。この部分では、肌悩みが起こるメカニズムや、お手入れに使う化粧品の成分名などを理解する必要があるのですが、普段使わない専門用語がいろいろと出てくるので、覚えるのに時間がかかりました。
勉強法としては、一度で暗記しようとせず、繰り返しテキストを読み流すことで用語を定着させていきました。公式テキストでは、覚えるべき部分が赤字で書いてあり、付属に赤い下敷きもついているので、下敷きで用語を隠しながら思い出すことを繰り返していました。
生活習慣に関する項目では、
・ストレスやホルモンの分類や肌への影響
・筋肉やリンパの知識とマッサージ方法
といった内容を学びます。化粧品の販売を通してメイクやスキンケアには詳しくなっても、生活習慣に関する細かな知識を学ぶことはあまりないので、一から覚える内容が多くて少し苦戦しました。
対策としては、できることは実際に行って覚えるということをしていました。一例として、リンパの位置や適切なマッサージを覚える必要があるのですが、用語を覚える際に実際にリンパ線を押してみたり、鏡を見ながらマッサージを試してみたりしていました。そうすることで行動や映像と用語が関連付けられて、覚えやすくなったように感じました!
05
受験の結果と感想
約1か月間の勉強を経て日本化粧品検定2級を受験した結果、無事に合格することができました!
結果が届いたのは、受験してから1か月経った頃。通知方法は郵送で、自宅に合格証書が送られてきました。
1か月かけてテキストをしっかりと勉強していたので、受験日当日は落ち着いて試験に臨むことができました。2級の出題数は60問ですが、答えに迷った問題は2、3問だったので、きちんと対策すれば合格できる試験になっています。
ただ、合格はしたものの、こうしておけばよかったと思うところが一点…。
私の場合、テキストを勉強するのにかなり時間を割いていて、試験の3日前に腕試しとして公式の問題集を解いたのですが、「もっと早く問題集に触れておけばよかった…」と後悔しました。
テキストではイラストを使って説明されている部分が多く、理解するのにはとても役立つのですが、それに慣れていると、イラストがない状態で出題されると戸惑ってしまうことがありました。
問題集を早くから解いていれば、本番でどのように出題されるのかイメージがつきますし、イラストがない状態でもスムーズに答えられていたはずなので、もっと早く取り組むべきだったと気づきました。
試験3日前に初めて問題集に取り組んだ時は、イラストがないと答えが思い出せない問題が大量にあると発覚し、イラストなしでも答えられるように大急ぎで覚え直すことに…。
私のように試験直前に焦って対策することにならないように、今から受験される方は、問題集は早めに取り組むことをおすすめします…!
06
受験のメリットは?仕事や私生活への活かし方
日本化粧品検定2級は美容皮膚科学を中心に、スキンケアやメイクアップ、生活習慣美容やマッサージ
などのトータルビューティを学び、“美容を語れる人を目指す”資格とされています。
私も実際に受験してみて、美容の知識がかなり深まったと感じました。自分の肌の調子が悪くなった時の原因やお手入れがすぐに思いつくようになったり、美肌のための食事や睡眠を意識するようになったりと、私生活では日々役立っています。
また、当時携わっていた化粧品売場での接客でも、活かせる部分がとても多かったです。
肌悩みの起こるメカニズムや生活習慣の影響といった部分まで覚えるのは大変でしたが、しっかり学ぶことで、表面的ではなく、美容についての深い理解ができるようになりました。それによって、接客では自分の発言に説得力が出たり、お客様の肌悩みに対して1段階深いアドバイスができるようになったと感じました。
勉強中は少し大変でしたが、振り返ってみると時間をかけて勉強する価値があったなと感じるので、美容に関わる方には、特におすすめしたい資格です。
07
日本化粧品検定2級の例題にチャレンジ♪
私生活にも仕事にも活かしやすい日本化粧品検定2級。気になってきたけれど、受験するか迷っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな皆様へ向けて、最後に日本化粧品検定2級の例題をご紹介しますので、実際に解いて感覚を試してみてください♪
答えは
・
・
・
・
・
4番の「新雪」です!正解できましたか?
答えと詳しい解説も出てくるので、例題を見てみるだけでも勉強になりますよ!
例題は日本化粧品検定のホームページからいつでもチャレンジできます。他にも例題が載っているので、気になった方はチェックしてみてくださいね。
日本化粧品検定2級はトータルビューティが学べるので、美容関係の仕事で知識を深めたいという方にはもちろんですが、「美容知識があまりない状態から、一気に美容や化粧品の知識を身につけたい!」といった方にもおすすめできる資格です。
興味が湧いた方は、次回の検定に挑戦されてみてはいかがでしょうか。
【第19回】日本化粧品検定1級・2級は、2022年11月27日(日)実施予定!
興味のある方はチャレンジしてみてください♪
EDITOR
DEPACO編集部
エディター KATOCO
入社後1年半、コスメのセレクトショップ「アミューズ ボーテ」で接客担当として勤務。美容への探究心から日本化粧品検定1級・コスメコンシェルジュ資格を取得。“無理せずキレイにきちんと見える”を合言葉に、時短のケア・メイクを追求中。ミニマリストに憧れて、断捨離がマイブーム。
- ※この記事は、当記事の公開時点のものです。
- ※価格は全て税込です。
- ※写真と実物では、色、素材感が多少異なる場合がございます。
- ※取り扱いの商品には数に限りがございます。
- ※入荷が遅延する場合や急遽販売が中止になる場合がございます。
美容・コスメに関する幅広い知識を身につけることができる日本化粧品検定。累計受験者数100万人を突破した大人気の美容資格で、「聞いたことがある」「気になっている!」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、実際に日本化粧品検定1級~3級まで受験したエディターの私が、気になる資格試験の内容を徹底レポート!今回は、日本化粧品検定2級にフォーカスしてお届けします。
資格試験の概要に加えて、「どれくらい勉強した」「どこが難しかった」といったリアルな受験体験談もご紹介しますので、受験を考えている方の参考になれば幸いです。