南米の鳥を参考にしたメイクとは!?お笑いタレント・平野ノラさんにインタビュー〈十人十色の美衣食住・特別編〉
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ノラさんといえば、「太眉に、濃いアイメイク」という印象が強いです。たくさんの色を使ったメイクをされる際のポイントや心掛けていることはありますか?
キャラクター的にバブリーな感じの装いになるので、衣装やアクセサリー、ヘアスタイルがどうしても派手になるんです。なので、メイクが派手過ぎても、薄すぎてもいけないので、とにかくバランスを考えます。メイクをする時って、ついつい鏡に近寄ってしまいますが、たまに鏡から離れてメイク全体を見ることも大事だと思うんです。その日に着る服装やヘアスタイルを決めてから色味やバランスを考えてメイクして、全体のトータルコーディネートを俯瞰(ふかん)で見るようにしています。
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プライベートの際、服装はどのような感じなんですか?
モノトーンも好きなんですけど、カラフルな服装が多いかもしれません。春めいてくるとピンクを取り入れたくなるじゃないですか。今日も羽織りは黒だったんですが、それ以外は全部ピンクでコーディネートしてきました。つい気を抜くと今日のように派手になってしまいがちで(笑)。衣装だったらいいんですけど、プライベートでは抑えないと…と思ってはいるんですが、人生も“足し算”していくほうなので、盛り過ぎてしまうんですよね。服装でもちゃんと“引き算”できる大人に憧れます。
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プライベートのメイクについても教えてください!
仕事で肌を酷使しているので、なるべく休ませるためにナチュラルなメイクですね。日焼け止めとマスカラ、あと眉を描くぐらいで、シンプルです。マスカラもウォータープルーフではなく洗顔料やお湯で落とせる、あまり肌に負担にならないものを使っています。
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YouTubeではメイクテクニックを紹介されていますよね。メイク術で何か参考にされているものはありますか?
私の場合、12色の色味を使ったりする派手なメイクなので、参考にしているものは特にありませんが、南米の鳥を見て色使いの参考にすることはあります(笑)。自然から生まれた配色なので、すごく勉強になるんです。
あとはヘアメイクさんにしていただいたメイクを見て、いいなと思ったものはどんどん取り入れるようにしています。メイクも進化しているので、新しい技やトレンドを取り入れていかないと、いつものメイクや顔になってしまうんです。年齢を重ねているのに、若い頃のメイクのままの顔にはなりたくないので、仕事によってはポイントメイクだけは自分でやってみたり、いろいろと試すようにしています。
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忙しい毎日の中で「美容で気をつけていること」はありますか?
美容に時間をかけることはなかなかできないんですが、乾燥しないように常にスプレータイプの化粧水を使っています。乾燥が気になる時にいつでもつけられるように、メイクポーチはもちろん、家の中でもベッドサイド、リビング、洗面所といろんな所に置いてこまめにつけています。スプレータイプだと手が汚れていても簡単につけられるんですよね。
20代の頃は洗顔後にタオルでゴシゴシ水分を拭き取っていましたが、肌への刺激や摩擦を避けるために今はティッシュで押さえるぐらいにしています。そのちょっと塗れたティッシュで洗面所も軽く掃除するまでが一連の流れ。みなさんがすぐ始められる、おすすめしたいルーティンのひとつです。
“美容”って、いろいろやりたくなるんですけど、やりすぎは良くないと思うんです。どんなアイテムでも使える肌にしておくために、たまにコスメを変えたり、あえてつけないとか、肌を甘やかしすぎないようにしています。私は皮膚が薄いほうなので、できるだけ刺激を与えないように気をつけていますが、定期的な角質ケアに酵素入りの洗顔料やスクラブ入りのパックをするくらいかな。じっくりと手を掛けるケアはたまにやるぐらいでちょうどいい、と思っています。
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食生活で気をつけていることはありますか?
食事は好きなものを食べていて、夜中にチョコレートやポテトチップスを食べてしまうこともあります(笑)。自分にとっての唯一の逃げ道なんですよね。食べ物だけは自由にして、ストレスを溜めないようにしています。ただ青汁とか漢方とか自分に合ったものは毎日摂るようにしているんです。頼れるものは頼って、自分の好みには甘い。まだ授乳中なので、食べ物だけは好きなものを好きな時間に食べるようにしています。
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コスメを選ばれる際は、どのようなことにこだわられていますか?
片付けの本を出しているぐらいなので、モノをあまり増やしたくないんです。コスメって本当に素敵だから欲しくなるし、買いたくなりますよね。でも私の場合は、事前にヘアメイクさんに使ってもらっていいなと思っても手持ちのコスメを考えて、本当に買ったほうがいいのか、じっくり検討してから購入します。なので、コスメを衝動買いすることはありませんし、試したことがないアイテムを購入することも滅多にしません。
デパートのコスメコーナーって、気分も上がるし楽しいですが、指名買いするアイテムを決めて行くようにしています。BAさんに他のアイテムを紹介されても、サンプルだけいただいて、勇気を持って“NO”というようにしているんです。でも〈CHANEL〉だけは、メイクポーチに入っているだけで気分が上がる好きなブランドなので、購入する機会が多いかもしれません(笑)。
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最近、ハマっているものはありますか?
夜、娘が眠っている隣で、チョコレートやポテトチップスを食べながら海外ドラマを観ることですね。お菓子は袋に入ったままだと音がして娘が起きてしまうので、どんぶりに入れ替えて食べています(笑)。その時間にハマっているというより、至福の時間なんです。どこかにお出掛けするのもいいんですけど、どこにも行かずにリラックスできるおウチで、自分が好きなものを食べながら、ゆっくりドラマを観るのは最高の時間です。
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今後、どのようなことに挑戦されたいですか?
子ども番組に出演することです。親になって分かったことなんですが、子ども番組って、子どもがおとなしく観てくれる間やりたい事ができる、ママにとって本当に助けになる存在なんです。なので自分が子ども番組に出演して子どもたちを楽しませることで、子育て中のママを助けてあげられるようになれたらいいなと思っています。
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ノラさんにとって、人には理解されないかもしれない(もしくは理解されなくてもいい)けど、自己満足のためだけにやっている趣味や習慣などはありますか?
20代の頃、足の踏み場もないぐらい散らかっている汚部屋に住んで引きこもっている時代がありました。ある時“片付け”の本を読んで衝撃を受けたんです。その頃は人生を模索していた時期だったんですが、片付けてみたら自分がやりたいことや頑張りたいことがどんどん見えてきたんです。自分のモヤモヤとした気持ちと汚い部屋はリンクしていたんだと改めて気づかされて、それから節目節目で部屋を片付けるようになって、今となっては“片付け”は人生と共にある感じです。
生きている以上、物は増えますし、好みも変わるので、それを回転させてなるべくモノを増やさないようにしています。“自分にとって心動かされるものが何なのか”はモノを通して見ると気づけるので、その作業をさぼってしまうと“何でもいいや”になってしまうと思うんです。忙しい時ほど、部屋は汚くなりますよね。でも自分らしくゆとりを持って暮らすためには“片付け”が必要なんです。モノをミラーボールのようにくるくると回すことで、いい運気や人脈、仕事がどんどん入ってくるようになるんですよね。それは“片付け”を通して体感してきたことなので、自分にとってはとても大事なことですし、ライフワークです。
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ノラさんにとって、「美」とは?
10・20代は見た目を気にしていましたが、40代になると見た目だけではなく、健康あっての「美」であり「美容」なので、体や心の状態なども考えるようになりました。若い頃のように完璧じゃなくても、全体を見て“そこそこイケてる”と自分が思えればいいんじゃないかと思うんです。年齢を重ねても適当かつほどほどに。そして諦めないために、自分の変化を受け入れながら、いいと思ったものにはチャレンジしていくことを心掛けています。頑なに拒まず、柔軟にトライ&エラーを繰り返して自分に合うものを見つけていきたいですね。それは「美容」だけでなく生き方もそうありたいと考えています。
●平野ノラさんの愛用アイテム
- 〈シュウ ウエムラ〉プレスアイシャドー、カスタム パレット VIII
※DEPACOおよび大丸・松坂屋各店では該当アイテムのお取り扱いがございません。あらかじめ、ご了承くださいませ。
これは原色を集めたパレットですが、違う色味のパレットがあと2種類あって、だいたいこの3種類のパレットがあれば、すべての色味を出せると思っています。〈シュウ ウエムラ〉のいいところは自分の好きな色を自由に選べて、オリジナルのパレットにできるんです。色によってはアイシャドウとしてだけでなく、ハイライトやチークにも使えます。既存のパレットって、使わない色もあるじゃないですか。それが個人的に許せなくて(笑)。全部ちゃんと使いたいと思って、自分で色を選べるこのブランドを使っています。
また、パレットの中に何の色のアイシャドウが入っているのかをパレットを開けなくてもすぐに判別できるように、パレットの蓋の部分にシールを貼るようにしています。これは、ヘアメイクさんがやられていた方法を教えてもらって取り入れました。
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〈SHISEIDO〉SHISEIDO NANAME FUDE マルチ アイブラシ 税込3,080円
〈SHISEIDO〉KATANA FUDE アイ ライニング ブラシ 税込2,420円
パレットなどの付属ブラシでもいいんですけど、やっぱりキレイにアイメイクするには、ちゃんとしたメイクブラシが1本あると仕上がりが違うんです。1本あるだけで、目元以外のメイクにも使えるので、いいメイクブラシは持っているといいですよね。ヘアメイクさんが使っていて、教えていただいたアイテムを買いました。テクニックがなくてもキレイに仕上がるところも気に入っています。
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〈シュウ ウエムラ〉ルージュ アンリミテッド キヌ サテン(KS RD196) 税込4,290円
いつもリップも派手で、赤とかバブル時代に流行っていた青みがかったピンクのリップを使っていますが、ほとんどが〈シュウ ウエムラ〉です。マットのリップが流行っていた時も、私はやっぱりうるおいのある仕上がりが好みなので、発色だけでなくツヤ感も出せるこのラインが好きです。
●2023年3月19日(日)松坂屋名古屋店で開催のメイクショーの様子もちょい見せ♪
公開インタビューの前に開催されたメイクショーでは、DEPACOビューティーアドバイザーの土井が平野ノラさんをメイクで変身!
いつものメイクとは違った雰囲気のノラさんに会場は大盛り上がり!ノラさんもテンションがあがって、春のメイクを楽しんでいらっしゃいました。
編集/㈱メディアム 成田 恵子、執筆/北村 文、撮影/三浦 藤一
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EDITOR
DEPACO編集部
副編集長 秀島
プロモーション歴10年以上、DEPACOの生みの親。ビューティ系企画~編集~広告~イベントまで幅広く携わる。経験とはうらはらに、百貨店入社をきっかけにデパコスに触れ始めた“保守派”でかつ、"自信はないけど少しはこだわりたい派"。趣味はアート&銭湯めぐり。
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- ※価格は全て税込です。
- ※写真と実物では、色、素材感が多少異なる場合がございます。
- ※取り扱いの商品には数に限りがございます。
- ※入荷が遅延する場合や急遽販売が中止になる場合がございます。
“十人十色の美衣食住”
ひとそれぞれ、さまざまな「美」を大切にされている方々に迫るインタビュー企画。
今回は特別編!ゲストは平野ノラさんです。
先日2023年3月19日(日)に松坂屋名古屋店で開催された公開インタビューの様子を、当日のイベントの雰囲気とともにお届けします。