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フェアトレードで、キレイと世界の貧困解消が同時に叶う?【SDGsアクションにトライ】

DEPACO編集部
エディター YAMACO
2022/08/21

地球環境や私たちが暮らす社会をサステナブルなものにするためには、さまざまな課題があります。そのひとつが「貧困」。人々のすこやかな生活をおびやかすだけでなく、環境破壊や、国・地域間の対立など、多くの問題に関わるテーマです。
私たちのキレイや可愛いを叶えるコスメをつくっているブランドの中には、この貧困の課題にアプローチしているところも。今回は、その中のひとつ〈ザボディショップ〉をご紹介します。

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食べ物も水も手にできない。地球上のたくさんの人を悩ませている「貧困」

食べ物も水も手にできない。地球上のたくさんの人を悩ませている「貧困」

今回取り上げる「貧困」は、「目標1 貧困をなくそう」として、SDGsの17のゴールのひとつに設定されています。
現在、世界では多くの人が、貧しさのために食料や水さえ満足に得られない生活を強いられています。7億人以上が1日1.90ドル(約260円)以下で生活せざるを得ない状況にあり、その多くがサハラ以南のアフリカや南アジアに暮らしているという調査結果も(※1)。
〈ザボディショップ〉は、「フェアトレード」という仕組みをベースに、貧困に悩む人たちを減らすアクションを展開しています。

※1 世界銀行調査(2019年)

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お話を伺ったのはこの方!〈ザボディショップ〉園部智子さん

〈ザボディショップ〉PR 園部さん
〈ザボディショップ〉PR 園部さん

YAMACO:はじめに、〈ザボディショップ〉とはどんなブランドなのか、教えてください。

園部:アニータ・ロディックという女性が、1976年に英国で自然派化粧品のお店をオープンしたことに始まるブランドです。
世界中から集めた質の高い天然原料を配合した、スキンケアやボディケア、フレグランス、メイクアップなどをそろえています。

YAMACO:貧困に悩まされる人たちを減らす取り組みをはじめ、社会や環境を良くするための活動を積極的に行っているとお聞きしています。

園部:創業者であるアニータには“企業には世界を良くする力がある”という信念があり、〈ザボディショップ〉も創設当時から、リフィルを用意したり化粧品製造における動物実験を行わないといった、SDGsに通じる取り組みを行ってきました。

“より公正で美しい世界のために立ち向かう”のが私たちのパーパス(存在意義)。

“より公正で美しい世界のために立ち向かう”のが私たちのパーパス(存在意義)。
コスメを通じて人々の生活を心地よくするのはもちろん、自然環境や生物多様性を尊重し、地球上のすべてをより豊かにするためのアクションを数多く展開しています。
フェアトレードの仕組みをベースとした「コミュニティフェアトレード」も、そのひとつなんです。

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貧困解消にアプローチする「フェアトレード」

YAMACO:まず、「フェアトレード」とはどんなものか教えていただけますか?

園部:「フェアトレード」を直訳すると、「公平・公正な貿易」となります。
一般的には、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」と言われています。

YAMACO:フェアトレードを行うこと、そしてその取り組みをもとにつくられた製品を私たちが購入することは、どのような影響をもたらすのでしょうか?

園部:例えば、フェアトレードによりスキルを身につけた生産者の方は、正当な対価を得ることで、自立した暮らしを営むことができます。また、フェアトレードの取り組みが広がれば、その地域の生活環境や働く環境を向上させることも。
お客様がフェアトレードによってつくられた製品を購入することは、消費を通じて生産者の方々を支援することにつながるんですよ。

貧困解消にアプローチする「フェアトレード」

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生産者だけでなく地域やコミュニティもより良くする「コミュニティフェアトレード」

YAMACO:〈ザボディショップ〉が取り組まれている「コミュニティフェアトレード」とはどのような活動なのでしょうか?

園部:創業者のアニータが、貧困を減らすために最も効果的だと考え、“援助ではなく取引を!”をコンセプトに1987年にスタートさせた独自の取り組みで、今年で35年目を迎えます。
「コミュニティ」の言葉が象徴するように、その地域の環境や文化・伝統を尊重しながら、ビジネスパートナーとして公正な価格で原料や製品を仕入れる取引を長期にわたって行っています。
つまり、支援を必要とする地域から良質な原料を仕入れることで、製造・販売自体がそのコミュニティを支えるサステナブルな仕組みです。

YAMACO:「コミュニティフェアトレード」に関わるアイテムを購入することで、私たちもその地域やそこで暮らす方々の未来を良くすることに役立てるんですね!
「コミュニティフェアトレード」は、どのような地域で展開しているのですか?

園部:例えば、ガーナ北部の「トゥンテイヤ・シアバター女性組合」からシアバターを調達しています。
この取り組みをスタートした1994年当時、組合のメンバーは50名でしたが、取引開始から25年の間では11の村からなる、640名の組織に成長しました。
独立した収入を得て女性の地位が向上したほか、7つの学校が建設され、衛生環境の設備にもつながっています。

YAMACO:シアバターは保湿成分としてたくさんのアイテムに配合されていますよね。購入することでガーナの方々の笑顔が増えると思うと、私までうれしくなってきます。
他にはどんな地域がありますか?

園部:近年、私たちはプラスチックのリサイクルに力を入れており、インドで「ウエストピッカー」と呼ばれる方々が廃棄物の中から収集したプラスチックを「Plastics for Change」を通じてコミュニティフェアトレードで調達する取り組みを2019年にスタートしました。
ゴミ拾い労働者であるウエストピッカーの方々は、社会的にも弱い立場なのですが、コミュニティフェアトレードによって正当な対価を得ることで生活の質を高められます。現在、約2500名の生活をサポートしています。
調達したプラスチックは再生して製品パッケージに利用。廃棄されたプラスチックによる環境汚染がグローバルな問題となっていますが、責任をもって使用し価値を与えれば、プラスチックもサステナブルな存在になる。このアクションは、その証明ともなるものなんです。

生産者だけでなく地域やコミュニティもより良くする「コミュニティフェアトレード」

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「コミュニティフェアトレード」でつくられたアイテムを教えて!

「コミュニティフェアトレード」でつくられたアイテムを教えて!

YAMACO「コミュニティフェアトレード」でつくられたアイテムを、ぜひ購入したいです!どんなものがありますか?

園部:「ボディバター」はいかがでしょうか?
〈ザボディショップ〉が使用しているシアバターはすべてガーナから調達したもので、このシリーズにも配合されているんですよ。

ザボディショップ
ザボディショップ

〈ザボディショップ〉左から:ボディバター ブリティッシュローズ(200mL)、ボディバター モリンガ(200mL)、ボディバター シア(200mL) 各税込3,080円

YAMACO:リサイクルプラスチックはどんなアイテムのパッケージに使用されているのでしょうか。

園部:うるおって輝きのあるさらツヤ髪に導くヘアケアシリーズ「モリンガ」のパッケージなどに使われています。
このシリーズに配合されているモリンガシードエキス(※2)も、「コミュニティフェアトレード」でルワンダの農家から調達しているものなんです。

※2 整髪成分。乾燥による外的ダメージから髪を守る

ザボディショップ
〈ザボディショップ〉左から:モリンガ シャイン&プロテクト シャンプー(250mL) 税込1,980円、同 コンディショナー(250mL) 税込1,980円、同 ヘアミスト(100mL) 税込2,530円

YAMACO:最後に、DEPACO読者に向けてメッセージをお願いします。

園部:“地球や社会のために何かしなくては!”と気負わずに、無理なく気軽にできることから始めてみよう、と一歩を踏み出すことが大切なのではないでしょうか。共感できるブランドのアイテムを購入することや、プラスチックごみを減らすためにマイボトルを持ち歩く、など、どんな小さなことでもいいのです。
そして他にも、製品を買うときには、どんな過程を経てつくられたものなのかを調べてから「買う」「使う」というアクションもしていただけたら、と思います。

〈ザボディショップ〉では店舗でも、SDGsにつながるさまざまな活動や製品をお客様にご提供しています。気軽に足を運んで、香りやテクスチャーを確かめるのはもちろん、スタッフとのコミュニケーションを楽しむ場としても、たくさんの方に活用していただけたらうれしいですね。

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製品の背景を知ることでより愛着が増すように

製品の背景を知ることでより愛着が増すように

園部さんのお話を伺ってから、改めて自分の持っている〈ザボディショップ〉のアイテムについて「この商品はどこから来た原料でつくられているんだろう」と想像しながら使ってみると、行ったことのない遠い国も少し身近に感じられる気がして楽しくなりました。皆さんも、ブランドの取り組みに興味を持ってみると、新しい世界が広がるかもしれませんよ!

なお、2022年9月7日(水)、大丸札幌店4階に〈ザボディショップ〉がオープンします。お近くの方はぜひ、足を運んでみてくださいね♪

EDITOR

DEPACO編集部

エディター YAMACO

〈ザボディショップ〉はこの他にも、固定概念にとらわれずに自分らしく輝くことを呼びかけるキャンペーンを行うなど、さまざまなアクションを展開。“世界をより良くしよう”という本気度がすごい、と感動しました。
肌悩み
  • 混合肌・ニキビ
好きなメイク
  • ビビッドカラーを使ったメイク
コスメの悩み
  • 唇の血色が悪い

入社後1年半、コスメのセレクトショップ「アミューズ ボーテ」で接客担当として勤務。「毎日イメチェン」をモットーに、メイクもヘアも気の赴くままにコロコロ変えるのが好き。特にビビッドカラーのコスメにときめく。趣味は音楽を聴くこと、太陽の光を浴びること。

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