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【駐在員レポート】世界の「SDGs×Beauty」はどうなっている?~パリ・後編~

大丸・松坂屋
パリ駐在員事務所 荒川
2023/03/08

皆さん、こんにちは!大丸・松坂屋 パリ駐在員の荒川です。
今回は2023年2月9日公開の【前編】に続いて、「SDGs×Beauty」情報をパリからお届けします。
まだ日本に上陸していない、注目の「SDGs×Beauty」ブランドもご紹介しますので、ぜひチェックしてください。

01
パリの百貨店のビューティーフロアは今

どの百貨店にもクリーンビューティーなブランドを集めたコーナーが

どの百貨店にもクリーンビューティーなブランドを集めたコーナーが

SDGsに対する関心の高まりを受けて、パリの百貨店のビューティーフロアにどのような動きが生まれているか、ご紹介します。
現在はどの百貨店にも、人と環境に配慮した「クリーンビューティー」なブランドを集めたコーナーが設けられるように。2018年に私がパリに赴任した頃にはあまり見かけなかったことです。ニッチなブランドの扱いも多く、“こんなブランドがあるんだ!”という発見もあります。コスメ・ビューティー好きの方なら眺めているだけでワクワクすること間違いなし。
しかも、有名ブランドのアイテムに比べるとプライスは全体的にやや抑え目。そして、爪に心地いい成分でできたネイルなど、比較的ロープライスで手に取りやすいアイテムが目立つスペースに置かれていたりします。

こうしたコーナーを各百貨店が設けるようになったのは、SDGs視点を大切にする企業姿勢を表明するためなのかな?と感じます。また、“百貨店は大人が利用する場所”と考える若い人にも利用してもらう、という狙いがあるのかも。実際、大丸・松坂屋 パリ駐在所の目の前にある有名百貨店「プランタン」も、数年前から環境のことを考えたコスメの取り扱いを始め、今ではたくさんの若い方でにぎわうスポットになっています。




男性ビューティーアドバイザーは、もはや当たり前の存在に

ビューティーアドバイザー(BA)さんというと、まだ日本では女性のイメージが強いかもしれませんが、パリの化粧品売場ではたくさんの男性BAさんが活躍しています。感覚では男女半数?というくらい、こちらでは男性BAさんはごく当たり前の存在。利用する女性も、ほとんどが特に抵抗を感じることなく、男性BAさんの接客を受けたり、相談したりしています。
その一方で、日本で最近注目を集める「メンズコスメ」が、フランスではあまり一般的ではなく、男性も女性と同じコスメを使ってスキンケアをしたり、美容に関心の薄い人は肌のお手入れをそれほどしなかったり
フランスはいろいろな意味で、ジェンダーフリーが進んでいるのかもしれませんね。

02
次に流行る「SDGs×Beauty」ブランドは!?

自然由来成分でできたコスメを量り売りで購入できる〈COZIE〉

自然由来成分でできたコスメを量り売りで購入できる〈COZIE〉

注目の「SDGs×Beauty」ブランドとして私がまずご紹介したいのが、自然由来の成分でできたフェイスクリームやハンドクリームを量り売りで購入できる〈COZIE〉。個別包装しないことでプラスチック使用の削減を実現しているブランドです。ショップには再生プラスチック製の容れ物も用意されていて、これに必要な分だけコスメを入れてもらうことも、自宅から持参した容器に入れてもらうこともできます。
こうした量り売りコスメは、パリでもまだ登場したばかり。フランスのスタートアップ企業によるブランドですが、いくつかの百貨店やオーガニック専門店などで早くも扱われるようになっています。




ステンレスケース&リフィルで脱プラスチックを叶えた〈La bouche rouge〉

ステンレスケース&リフィルで脱プラスチックを叶えた〈La bouche rouge〉

次に名前を挙げるのが、フランス語で“赤い唇”の意味を持つリップアイテム専門ブランド〈La bouche rouge〉。繰り返し使えるステンレスケースにリフィルのリップをセットするスタイルで脱プラスチックを叶えており、お気に入りのリップカラーを環境に配慮して使い続けることができるんです。

リップ自体にもこだわりが。ミツバチ保護の観点からミツロウを使わないリップカラーを開発。そして販売されたリップ1本ごとに100リットルの水を、世界最貧国と言われる西アフリカ・トーゴ共和国に寄付するといった社会貢献活動も行っています。
ここ数年で取り扱う百貨店も増えており、今ではフランスをはじめとするヨーロッパや、アメリカ、アジアにもお目見えしているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

03
パリにいる今、気になることとは

日本発コスメに人気が集まる一方、フランス版“ご当地コスメ”に注目も

日本発コスメに人気が集まる一方、フランス版“ご当地コスメ”に注目も

実は、パリでも日本のコスメは大人気!日本の化粧品開発力や技術力の高さが評価されていることの証か、多くの百貨店でも「Jビューティー(ジャパニーズビューティー)」の名でコーナーを設けています。旅行などでパリを訪れて、「日本で愛用しているコスメがここにもある!」と、日本のコスメの人気の高さを改めて実感することもあるかもしれませんね。
その一方で、SDGsに関連して地元産のアイテムへの注目度も高まっており、Made in FranceやMade in Parisのブランドもたくさん店頭に並ぶように。日本でもご当地コスメへの関心が高まっていると聞いて、SDGsがグローバルに広がっていることを感じています。

04
DEPACO読者にメッセージ

固形コスメや量り売りコスメは使い慣れないと少し不便に感じる面もあるかもしれませんが、ゴミの排出を抑えてSDGsにアプローチしている、という確かな手ごたえも得られます。
日本は使い勝手のいいものが豊富にそろう、快適さ重視の国。そのためすぐに行動を変えるのは難しいかもしれません。一度でいいので、今使っているコスメを全部並べてみて、どれぐらい容器にプラスチックを使っているか確認してみてください。“これは使いやすいけれど、本当に必要なものかな?”という疑問や気づきが、アクションへの第一歩になるかもしれません。本当に必要なものだけを所有して使うのはサステナブルな暮らしにつながるし、何より生活がスムーズで快適になります。このレポートが、皆さまに「SDGs×Beauty」に興味を持っていただくきっかけになればうれしいです!


パリ駐在員レポート【後編】はいかがでしたか?
DEPACOではこれからも、世界各国の「SDGs×Beauty」最新情報をお届けしていきます。ぜひチェックしてくださいね!

EDITOR

大丸・松坂屋

パリ駐在員事務所 荒川

フランスで暮らして感じるのは、私たち一人ひとりが生活習慣を見直し、環境問題にもっと関心を持ちながらショッピングを楽しむべき時代になっているということ。そんな雰囲気がグローバルに広がれば素敵ですね。
肌悩み
  • 頑固なクマ
好きなメイク
  • ナチュラルメイク
コスメの悩み
  • 眉毛の整え方

入社以来8年間婦人靴を担当し、キャリアを重ねた後、2018年にフランス・パリに駐在員として赴任。パリ生活5年目。コスメについてはかねてより関心があり、現在はヨーロッパのトレンドについて勉強中。趣味は旅行、観葉植物栽培、フランス語。

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