子どもが産まれてからテレビをつけなくなりました。夫と子どもにテレビを見せるのはやめようという話になって、リビングにあったテレビをベッドルームに移したんです。子どもが先に寝ているので、寝る前にテレビをつけるわけにもいかなくて、必然的にテレビを見なくなりました。
できたら、スマホを子どもに見せるママにはなりたくないと思っているんです。数年後にはスマホやタブレットを見せているかもしれませんが、今のところはそうしたくないので、映像などは見せないようにしています。代わりに今はレコードをかけています。ジャンルはいろいろですが、夫がジャズに凝っているので、そんな感じの音楽がかかっています。

出産は予定帝王切開だったんですが、先生や看護師さんから「産後はつらいですよ」と言われていました。でも実は出産する1年前に子宮筋腫の手術を受けていました。人生で初めての手術でしたし、カラダ的にもつらかったんです。なのでお腹を切る手術という意味では、出産もなんとなく痛みの想像ができていましたし、個人的には子宮筋腫の手術の時に比べてちょっと痛いぐらいのレベルだったんです。
ところが授乳する時の痛みが私にとっては予想を超える痛みで。それでも3時間おきに授乳しなければならないじゃないですか。今振り返ると産後の入院期間が一番つらかったかもしれません。
退院後、約3週間は母にサポートしてもらい、本当に助かりました。体が回復してから、子どもが保育園に入るまで数カ月しかなかったので、自分にストレスになることは全部排除して、子どもと一緒にいる時間を楽しむことを心がけていました。
そして母乳をあげたい気持ちはあっても痛みが伴っていたので、これを続けていたら精神的にも良くないと思って、私自身のストレスを排除するという意味で、早い時期から母乳はやめました。その後、夜中のミルクを夫と交代制にしたら、寝る時間を取れるようになったので、カラダも気持ちもとても楽になりました。

妊娠前は定期的に整体やパーソナルトレーニング、美容クリニックに通っていました。でも産後はそれができなくなってしまったので、今は自宅でのスキンケアには注力しています。そんなに大したことではないんですが、フェイスマスクは週2～3回するようになりました。寝不足の頻度が以前に比べて増えたからだと思いますが、目元周りのシミが濃くなったり、小じわが気になるようになったので、アイケアは必須ですね。

母乳をやめたことで、産休中は母に子どもを預けて一人でお茶を飲みに数時間出かけることもできるようになって、心のバランスが取れるようになりました。夫には妊娠中から「産後はメンタルが不安定になるから」とずっと話していました。ホルモンバランスが変わるので、産後うつみたいなことになるかもしれないからよろしくね、と(笑)。
だからという訳でもないと思うんですが、私が疲れた時は子どもの面倒を一人で見てくれます。夫と子どもが二人で出かけることもありますし、私も一人で買い物に行ったり、自分時間をつくるようにしています。これも母乳をミルクにしたからできることかもしれませんね。自分がストレスを抱えないことで子どもに対してもイライラせずに向き合えるような気がします。

1. 〈カネボウ〉スマイル パフォーマー(33mL×4枚入) 税込6,050円

   年齢的にハリ不足が大きな悩み。これは、シートが肌に密着するホールド感が心地よいです。

   
   
   
2. 〈ポーラ〉ホワイトショット マスク QXS〈医薬部外品〉(18mL×7枚入) 税込7,480円

   自分のことは後回しになりがちな産後ですが、シミが気になっているので、できるだけこれ以上増やさないように美白(※)ケアも意識しています。
   
   ※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

   
   
   
3. 〈カバーマーク〉セルアドバンスト マスク WR(26mL×6枚入) 税込8,800円

   ■購入できる店舗を探す(DEPACO取り扱いなし)→
   
   こちらもハリ不足ケアの定番マスクです。セルアドバンストシリーズの大ファンで、シートマスクはしっとりとした使用感が好きです。

1. 〈コスメデコルテ〉サンシェルター マルチ プロテクション コンフォート SPF50+・PA++++(35g) 税込3,300円

   こちらの日焼け止めはつけているのを忘れてしまうような軽いつけ心地がお気に入り。この春夏はこればかり使っています。

   
   
   
2. 〈クレ・ド・ポー ボーテ〉タンクッションエクラ ルミヌ SPF25・PA+++(レフィル)(15g) 税込7,700円、同 ケース 税込3,300円

   カバー力もありながら、ツヤ感のある仕上がりになるクッションファンデです。オンの時はしっかりカバー、オフのときはナチュラルな肌づくりをしています。

これまでベビー用のアイテムは使ったことがなかったのですが、仕事で新製品を試すような感覚で、選ぶのがとても楽しいですね。
いろいろ試してみて、今は〈Mama＆Kids〉を愛用しています。ベビースキンフレッシュナーはスプレーするとおしり汚れもスッと拭き取れますし、子どもの顔周りが気になったらベビーミルキークリームを塗布。ママにもOKなので、日焼け止めは私も一緒に使っています。

以前から寝ないとダメなタイプだったんです。もちろん仕事が忙しい時の睡眠時間は短かったけれど、しっかり寝るほうです。でも今のように夜の12時前に寝ることはありませんでしたね。タイムスケジュールが数時間は早くなった感じですが、朝早く起きると日中の時間が長くなるので、何だかちょっと充実して得した気分になります。

一人の時間に好きなドラマを観たり、カフェでお茶したりしている時ですね。本当に「一人の時間」は貴重だと思うようになりました。コーヒーを買って、散歩がてら30分ぐらい歩いて家に帰る、みたいなこともしています。

先輩エディターからインスタライブやYouTubeなどの動画配信をやったらとよく言われます。編集者の裏方意識が染みついていて、自分が出演することに少し抵抗があったりするのですが、今後「BEAUTY Dept」の新たな試みとして、挑戦できたらと思っています。

全てを楽しむ気持ちで過ごせるといいですよね。働いていることで子どもと一緒に過ごす時間が少なくなってしまうことに、罪悪感を持たないようにしてほしいです。
私が高齢出産だったり、不妊治療を経験したりしたことから感じたのですが、ママになりたいと考えているなら、少しでも早く産んだほうがよかったかなと思います。
経済的にも、精神的な面でも余裕が持てましたし、キャリアもある程度積めたので、個人的には今で良かったと思っていますが、体力的には若い頃のほうが良かったかもしれません。というよりもっと早くからちゃんと考えればよかったと思ってしまうんです。
子どもは一人でいいと思う反面、もう一人欲しくなる気持ちも分かるようになりました。でも今からもう一人？と考えると、思うように仕事ができなかった1年間をまたやるのは厳しいな、と考えてしまうところもあるんです。なので、子どもは産まないと最初から決めていないのであれば、早めに考えることをオススメしたいです。

猪狩さんの、朝起きてから仕事をスタートするまでと、仕事が終わった後から寝るまでの家での過ごし方について教えていただきました。

前編では仕事に対する考え方や、子育てと仕事を両立する中での変化、ご主人との関係の変化について伺いました。

＜猪狩幸子さんプロフィール＞
大学在学時に『VOGUE NIPPON(現VOGUE JAPAN)』でアシスタントを経験後、大学卒業と同時にコンデナスト・ジャパンに入社。コントリビューティング・ビューティー・エディターを務める傍ら、フリーランスのエディターとしてさまざまな雑誌や企業広告の制作を行う。2018年2月にビューティーに特化したウェブメディア『BEAUTY Dept』をローンチ。現在は制作会社UNTITLED STUDIOの代表取締役・ディレクターとして、フォトグラファーの夫とともにさまざまなクリエイティブ制作を行う。

編集／㈱メディアム 成田 恵子、執筆／北村 文、撮影／鈴川 洋平

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